死者を弔う 経験と提言
2024-10-20 妹永眠
紆余曲折があり 身近な親族とも絶縁することもあり 生まれ故郷の神戸を離れて10年となります
この多事多難な年月を ともにしのいだ 妹が8月に他界しました
京都に母と共に暮らしていた妹が どうしても母との思い出に執着して京都の自宅を離れなかったために 説得を重ねて ようやく「お姉ちゃんも一緒ならいいよ」というところで 6年前に 私も一大決心をして 高齢者施設を妹と共に契約しました
かなり自由に行動ができることを居住の選択肢の第一条件として新たな生活を始めました
妹と向かい合わせの部屋を取らせていただいて 日々妹との持ちつ持たれつ? もたれつもたれつ?の生活が始まりました
妹は母を亡くしてから 一人暮らしをしていた頃に自宅で意識なく倒れていたところ 親しい友人が偶然訪ねてきてくださった際に発見してくださり急遽緊急搬送されて救命されたのですが 以来私が神戸から 京都の妹が入院している病院と 妹の留守宅に通う羽目に至りました
片道90㎞ 夫は施設にお世話になっていましたから 幸い私は単身生活をしていましたので それが可能とはなりました
しかし まだ現役であり 無償とは言え責任ある仕事がある身でしたから深夜走行をしていました
その当時思ったことが 万一私がこのような状況になれば おそらく数少ない身内に負担をかけることになるだろうという思いで 一大決意をして 神戸を離れて 他府県に住む その親族の近くに移住することにしたのです
幸い 親族の嫁ぎ先の舅様が家主である 新築されたばかりのハイツに住むことができることとなり 新生活を始めました
数年の後 災害のために家主様宅が被災され 私の部屋を空けて息子さん夫妻にお譲りすることにいたしました その際に 京都の妹を説得して 妹の戸建ての家から私のそばに移らせることにいたしました
病後でもあり 虚弱な体質の妹は病院通いが日常となり 頼る人もなく私が常に同伴することになっていました
そのような時期にコロナ禍が集団生活に規制強化を余儀なくしました
外出も儘ならず 致し方なく 頼りにした親族が裏切り行為を働き 私が集団生活を止めて 自由に動ける賃貸住宅で独居生活を始めました
新居探し条件の第一に「孤独死対策」でした
先の集団生活でお世話になったお方から そのお方の知人のお方がお住まいの集合住宅を紹介していただきました
空き室の多い長屋形式の2階建ての集合住宅の1階を契約させていただきました
幸い 佳きご近所さんに恵まれて 私と同世代の方がおられて気心も合い 高齢者女性3人仲良くさせていただいています
妹は虚弱でもあり 私が引き受けるには負担が大きく 引き続き集団生活を続けさせることになりましたが コロナ禍の中で コロナではないものの 緊急入院が必要となった妹の入院さきが隣接他市の病院となり 私が通うにも骨が折れましたが 頼れる人もない妹を世話するのは私しかいないこともあり 粉骨砕身 不安を感じさせないことに努めました
妹が退院に際して 車いす生活となり 元の施設では大変なので 病院が隣接されている施設へと移住させました
私の負担は増えても減ることはなく 週に2度くらい一駅先の新たな施設に通うことになりました
妹は入退院の繰り返しでしたから 病院が隣接されていることは私の負担も軽減されて助かりました
京都の家では 母と暮らしていた妹は 実によく母の世話を引き受けてくれました
私が夫の家庭介護と ボランティア奉仕とはいえ 責任者としての公務がありましたから とても母の世話には至らず 金銭的には協力はしたものの 労力のすべては妹に頼りきりでした
妹は私の実状を良く理解してくれて不足を言うこともなく 母にも不安を感じさせないで実によく介護してくれました
肉親 姉妹であってもその恩は忘れてはならないと思い 当時にできなかった母への介護の代償としても 誠心誠意 妹の世話をさせてもらいました
頼る者がいない姉妹としての私に 妹も頼りきりでしたが 私は何時も「年上の妹」と揶揄していました
妹の年齢は私よりも2年齢下ですが 健康年齢では私よりも老けていましたから 「年上の妹」と言っていました
転居させて3年 次第に病状が悪化して 何度も「危篤」となりましたが 本年8月 ついにその生涯を閉じました
私は 通常 週に1-2度の訪問をして 必要な事務処理や 身辺の世話をしていましたが それは火曜か金曜の午後としていました
しかし8月 不思議なことがありました
台風の接近が報じられて その日は午後は雨予報でもあり 午前に出かけることにしました
11:07駅のホームで電車を待っていた時 携帯が鳴り まだホームでしたからすぐに応答しました
その知らせは「11:05妹様の心停止を確認されました」でした
もう一台前の電車に乗っていれば臨終に立ち会っていたかもしれません
日頃から できることは精一杯していましたから「臨終に間に合わなくても いつでも覚悟はできております」とお伝えしておりました
病室に入ると何時もの寝顔の妹でした
全身が痛みと痒さでいつも哀れなほどに苦痛に耐えていましたから すべての苦痛から解放されたかのように安らかな顔でした
私は「安らかになれてよかったね」と声をかけてやりました
悲しいよりも 妹の苦痛からの解放が「よかったね」となりました
その日のうちに葬儀社に連絡を取り 予定に決めていた「直葬」の契約をして 法定時間の経過の後に遺体の引き取りに来ていただきました
遺体の引き取りは特別な説明もなく 規定通りの搬出をされました
その後です
死亡される方が多く 火葬は順番待ちで3日間後になるとのことでした
真夏の8月 3日間ドライアイスだけでは 遺体の損傷が防げないとのこと
遺体の防腐処理剤使用を問われました
遺体の防腐処理剤費用が22万円とのこと ドライアイスの毎日の追加と共に総額が47万円強となりました
事前の問い合わせでは 「直葬」費用では10万円でおつりがある見積りでした
当初の説明では 追加費用には一切触れておられなくて それなりの不快感を持ちましたが 遺体はすでに業者さんにお預けしています 今更他の業者さんに変えさせたくださいとは言えません
万一断られたら 一大事どころではなくなります
妹は生前 とてもおしゃれで きれい好きで 身なりにはこだわっていましたから 腐敗した妹の体を想像するのも嫌ですから 業者さんにはすべてお任せしました
火葬当日は死亡直後とほぼ変わらずの妹の姿で安堵は致しましたが 正直何となく不快感はぬぐえませんでした
事前の問い合わせの説明では 火葬待ちについての説明もなく 「直葬」としての費用が10万円以内で収まるとの説明を受けただけでした
費用の節約よりも 私たちは(妹も)宗教的儀式は一切不要との考えから 直葬を選択していました
棺に生花と思い出を入れて 心のお別れを告げて 遺骨はすべて回収して海洋散骨をすることで 全て完了との考えで 妹も合意をしていました
しっかりとした事前の説明があれば 高額であっても納得できますし 他の業者さんにも問い合わせができたと思いますが 遺体を引き取られた後に 火葬待ちと 遺体の防腐処理費用と言われることは 納得とは言い切れない不快感が否めませんが 一旦引き取られた遺体を 返してくださいということもはばかられますし 他の業者さんに引き受けていただけることも難しいことでしょう
葬儀という厳粛であるべき事態が商業ベースでゆがめられたような印象はぬぐい切れませんでした
私は幸い支払いはできましたから 火葬当日も腐敗臭もなく 風貌の極端な変化もなく それなりに防腐剤の効果は認めましたが できない場合には棺に目張りをされて 悪臭は防げないこともあるとは のちに知人から聞きました
費用の負担力量の差で遺体の腐敗が免れないということは不快感があります
すべての葬儀社は遺体の損傷を防ぐための設備「冷凍保存設備」が常備されることを法的に義務化していただきたいとも思います
生まれたからには 死に向かって生きていますから いつかはその時がきます
私は力の限り働きましたから死は平安であり 安らぎです
わが妹もよく働いて母に孝行してくれましたから 多分思い残すことはないと思うのです
死は悲しいと思うよりも あらゆる苦痛からの解放であり 救いであることも否めないことだと思うのです
高齢者でもあり 万病にさいなまれていた妹は死の平安が救いであったと思います♥
母をこよなく大切に労わってくれた妹に感謝をし 安らかな死を迎えられたことに 関係者の皆様に感謝を込めて御礼申し上げます
10月17/18/19と久しぶりに住み慣れた神戸にとどまり 舞子ビラで宿泊して 心配していた天候にも恵まれて 海洋散骨の儀式を業者のお方にお願いして 18日 明石架橋付近で 散骨し 全てを無事に完了させました
母もほぼ同じ海に散骨させていただきましたから 妹はフィリピンで戦死した父に続く海で 父母と共に再会していると思っています
生前にお世話になりました皆様と 散骨儀式にご協力いただいた皆様に感謝いたします
2024/10-20 S,Ma記
OOOOへの報告と提言
いつも 配送を利用させていただき助かっています ありがとうございます
さて
この度 実妹死去に伴い葬儀に際して経験したことから 感じましたことを ご報告と提言をさせていただきます
私 松田早苗の実妹が 入院中の病院で心停止と確認され 死去いたしました
前もって貴OOOOのリーフレット 「OOO」へ 葬儀の内容を問い合わせをしておりましたので 葬儀社 【---OOOO】さまへ 電話連絡をいたしました
2024/08/00 12:27【---OOOO】様から着信
電話連絡を取り 葬儀について かねてから要請していた「直葬」の依頼をいたしました
17:30 遺体の引き取りに実妹の病室へ来所 OOOO担当者遺体の搬出
遺体の安置住所 安置方法の説明はなかった
2024/8/00 10:30~11:30 OOOO担当者 OOOO氏
松田早苗(死者の実姉) 自宅に来訪 葬儀内容と費用について説明を受ける
(仔細別添資料参照)(S,Ma注-リーフレットで葬儀社紹介をされた0000宛て)
この時に初めて 火葬順番待ちのため 2024/8/00火葬実施と日時場所の説明を受ける
それに伴い 酷暑の折 遺体腐敗の防止に関する管理についての説明を受けた
エンバーミング処置については妹死去の翌日に当方の承諾ではあるが 遺体の保管管理料金についての詳細説明はなかった
遺体安置施設料金 \38500円/1日 2日間/77000円
設備等のこともあろうかとは思いますが 大人一人が占めるスペースは畳1畳ほどでしょう
死者が動くこともなく 不足を言うこともないでしょう
1日\38.500円 が高いのか?妥当なのか?
事前にわかっていれば 他企業との 比較検討が可能ですが 遺体引き取り後では喪主側には忍従しか選択の余地はありません
葬儀発生以前の問合でも 「直葬10万円以下」(正確には業者特定になると感じますから金額提示は省きます)とだけ説明を受けていましたが 火葬待ち等の説明もなく付随費用の説明もされなかった
聞かない方が愚かなのか?
説明不足が業界の決め事なのか?
死はだれにも避けられないことであり 国家としての公的基準と共に 業界とされての基本姿勢があってしかるべきとも感じます
葬儀依頼の発注 この時点での説明に 当節の火葬実施日時に要する待機期間があること したがってその間に要する費用の説明が必要であると思います
00月00日死亡しました 法廷時間経過後に直葬が可能であれば「直葬\00000円」であるが まち日数により付加費用が何に いくら必要かという説明はしなければならないと思う
一般的には紹介者企業への信頼は 一般企業よりも高いと思うので 当該企業様とされて案内をされるのであれば「知らなかった」では利用者への信頼に背くことになりかねないと感じます
事前であれば他企業との比較検討が可能ですが すでに遺体を預けている喪主としての立場は 忍従しかありません
不満でしたらお引き取りください とになりかねないと思いますので できることは沈黙です
(S,Ma注-)
遺体の保管管理に要する設備がどのような状況であるのか?
(私は勝手な想像ではあるが 葬儀社であれば 全ての企業が遺体保管の冷凍庫を設備されていると思っていたので ドライアイスの費用だとは思っていなかった)
2024/11/1 13:45 OOOOO様 0120-OOO-OOO へ費用の誤記かと感じて電話発信 事情説明
15:52 「OOOO」様 0120-OOO-OOOから着信
\6.600は 遺影代金ではなく 骨壺小の代金であると説明された
ドライアイス費用 3回分 13.200円x3日分=39.600円
()書きに 〇回分はプランに含む と書いてあるが 葬儀の費用ランクで変えられているのか?
葬儀のランクによる費用の説明は もっと丁寧にされなければならないと感じます
CMを見る限り 直葬は10万円以下ですべてが整うと解釈可能です
直葬は死亡当日か翌日に火葬が可能であることが前提であり 高齢化社会となった当節は死者が増えて それが不可能と言える状況でしょう
予期せぬことであれば致し方ないともいえることも 高齢化社会となり 火葬の順番待ちは 予期しなければならない世情から 専門業者とされての社会的責任としての事前の説明は大切です
余談となりますが 骨壺の費用 5寸6.600円+7寸26.400円=合計33.000円(5寸+7寸=12寸)
5寸\6.600円x3個=19.800円(5寸x3個=15寸)
33.000円-19.800円=13.200円(利用者の損失となります)
全骨引き取りを要請したから 骨壺が増えたことは理解できますが 事前に選択肢としての費用説明は必要でしょう (費用軽減のために小を3個にする等)
既定のWeb直葬であっても骨壺は付帯しているはずです
それについての説明がされていない
余談2
海洋散骨に際して用意される投下用の花束は 必ず 花びらだけにしてくださいと 船主様からの提言です
私は花束は ラップやリボンが異物であると思い花丈を10センチ程度にして持参しましたが 船主のお方が 船上で花びらだけにしてくださいました
過日のニュース映像で 災害で亡くされた ご遺族への花束を海に投下される映像がありました
ラップもリボンもそのままであったことは海には異物となります
自己反省として 花を手向けたいとの思いと共に 自己満足の域である花びらもない方がよかったのかと いささかの後悔は残りました
最後の肉親 夫を見送ることがありますから 今後へと生かしたいと思います
2024/11/1 13:15居住地消費者センター様 へ電話問合
経過報告と共に当方の感じた経験からの疑問点を 話す
〇遺体引き取り後の安置場所 住所 管理方法 一日当たり経費
〇葬儀についてのランク説明
〇遺体が人質のようにされていると感じさせられることは喪主にも業界にも不都合なことです
国家としての 基準として 死体の腐敗防止は葬祭業界に義務付けていただきたい
貧富の差が 遺体の損壊に繋がることは「地獄の沙汰も金次第」のようで情けなく感じます
法制化をされて 葬祭業界に死体損傷防止を義務付けていただきたい
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