恋愛

2016年6月 5日 (日)

2016-6-5 A,H様 S,Maコメント返信 自由と束縛

>遺棄された猫の保護が目的としても 遺棄した人に安堵感を与えかねないことになる

地域で棲息している猫をみると少なからず良心をもった者は罪悪感の回避から遺棄しやすいということになるというこが地域猫に反対しているわけですよね。理屈はわかります。ですが現実問題としては対処していくとき、なぜそのような抽象的なことにまで配慮をしなければならないのでしょうか。

前にベテランのボランティアさんから餌やり禁止の看板があると遺棄されやすいと聞きました。ここで餌やりをしていると示す看板になる、つまり遺棄を誘導していることになると。皮肉なことに、松田さんの仰る罪悪感の逃避効果にも使われるでしょう。

という理屈でいえば、地域猫では餌やり禁止の反対運動は、遺棄されることの抑止ともなります。

>不良飼主に囚われるよりは 浮浪の方がまだ救いがあります

もちろんです。

>束縛(管理下)=安全
>自由(放任)=危険 は並行していると思います

私は危険<自由という考え方です。
365
24時間、自由が拘束されない世界でのびのびと動き回ることと危険なことに出会う可能性とどちらが幸福かを考えたら、完全室内飼育には反対です。
うちで保護している愛猫たちは自然環境の中、自由に家と外を出入りしていますが、自然の中でのびのびと幸福そうに生きているのをみると室内飼いなど考えられません。
常に危険と隣り合わせであるということは事実ですが、必要以上に心配すること猫の自由を奪うことであり、エゴのひとつであると思います。つまり自分の不安を取り除きたいがために、過保護になりすぎるということです。その過保護が猫のためになるのでしょうか。
人間の子供に置き換えてみればよいです。
事故にあうから、誘拐されるからという理由で家に閉じ込めておくことは虐待になります。
たとえ室内飼育ではないために寿命を全うしなかったからといっても、生きていた間は室内飼いよりも幸福だったと思うのです。

 

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2016-6-5
 A,H S,Maコメント返信 自由と束縛


 
人間の子供に置き換えてみればよいです。
事故にあうから、誘拐されるからという理由で家に閉じ込めておくことは虐待になります。



この言葉が決定的にあなたと私の違いだと感じます
 
 
 
子供と飼育動物とは違うというのが私の基本的な姿勢です
 
 

あなたのような方々がよく引用される言葉に「ストリートチルドレン」を引き合いに出して 「ストリートチルドレン」を捕獲して殺すのかとまで言った方がいましたが ばかげていて正面から論争する気持ちもありません
 
種の違いで論じれば 同種を守ることが当然です
 
 
 
ですからどのような事態となっても動物を【人間の子供に置き換え】て価値観を図ることは私にはできません
 
 
 
心情的には私も「子供のようにかわいい」「家族動物」とも言い表しますが 人間と動物とは違う
 
それは私が人間として生まれていますから 人間が人間を優先することは私には当然のことです
 
 
 
自然破壊等の行き過ぎた 人間優先とは違います
 
 

そして 人間社会では不足したところはたくさんあっても 人間を守る法律は動物を守る法律よりもより多く 動物は法によって守られるところは人よりも格段に少ないことも 動物をいかにすれば擁護してやれるかというところに及びます
 
 
 
悪徳繁殖 販売業者や虐待加害者に対することについても動物を守る法律は不十分です
 
ならば 人として その知恵をいかに使えば動物を守れるかということに腐心すれば 「保護」という屋内飼育となります
 
 
 
それは 動物を飼育する権利は 他者に対する迷惑を可能な限り抑制する 即ち 「屋内飼育」をすることで認められるというのが私の考えです
 
 
 
子供に匹敵するほどに可愛いということはできても 私は二者択一 どちらかしか助けられないときには 他人のお子様であっても 迷わず人の子供(人間)を助けます
 
 
 
最近の話題で 動物園で人間の幼児を助けるためにゴリラが射殺されました
 
賛否の論争はありますが もしも 対応が遅れて 幼児が死亡していたら 対応の迷いを多くの人々は許さなかったでしょう
 
幼児の保護者の監督責任も話題に上がっていました

動物飼育には動物に対して監督責任があるというのが私の考えであり 無残に死なせたくないから 保護=束縛となります

束縛といってもケージに閉じ込めていいとは申しません
 
 
 
米国デンバーを訪れたとき 浮浪猫は一度も目にしませんでした
 
案内のお方に問いました
 
そのお方のお答えは 
 
「教養の比較高い住宅地では屋内飼育が普通ですが 貧困層の下町に行けば浮浪猫はいます」ということでした
 
 
 
咬傷事故を起こした犬は処分されるということも 日本よりも一段と厳しいのだと知りました
 
 
 
価値観ですから米国が良くて日本が遅れているとは思いませんが 社会の中で相互に譲り合うということに重きを置けば 動物飼育は可能な限り他者に迷惑を及ぼさないことだと思います
 
 
 
そのことが動物の社会的地位 「愛すべき動物」によりよくつながるものと思います
 
 
 
猫が嫌われ動物とされていることが犬よりも多いのは 浮浪猫の多さに起因していると思います
 
この頃の猫ブームは その先が心配されます
 
 
 
必要以上に心配すること猫の自由を奪うことであり、エゴのひとつであると思います。
 
 
 
自由であるために凄惨な虐待被害にあったときにも 事故で動けなくて ウジ虫に食いつくされて死に至ることも仕方がないと言い切れますか? そして そのように冷静でいられますか?
 
 
「自由に楽しんだ結果だから仕方がない」と言い切れますか?
 
 
わたしにはそのようなことは考えられません
 
 
 
逸走で行方不明となっても申し訳なく思いますから ましてや自分の意思で「自由」=「放任」していたことによって不幸にさせたのでは 深い後悔の念に苛まれることでしょう
 
 
 
そして それをエゴという言葉で言い換えることは私にはできません
 
 
 
エゴということは自分だけに都合のよいことだと思いますから 猫に都合のよいことが何もない時にしか使えないと思います
 
 
 
守るためにという「言い訳」と思われるのでしょうが 「屋内飼育」は 私には猫に許してもらえる範囲の選択肢であると思っています
 
 
 
外界を知らずに育てば 生息域=屋内がテリトリーのすべてとなるでしょうから 猫なりに不満はないと思います 
 
 
 
自然の味を知っているあなたが 外はいいよと教えなければ 猫はそれなりに安全を保障
 
 
 
されて 人の愛情も一身に受けて 満足しているでしょうから不幸だとは思いません
 
 
 
価値観ということでは 譲り合ってあなたの方が立派ですというところにはたどりつけないように思います
 
 
 
何かの活動をするということは 自分の考えに近い人々の中で暮らしたいから 賛同者をより多く得るために相互に意見を述べ合うのだと思います
 
 
 
どちらとも決めかねておられる方々がお一人でも支持者となってくださることで 自分の考えに近しい方が増える 即ちそれだけ心安らかに暮らせるということでしょう
 
 
 
あなたはあなたのお考えを広められるご努力をなさってください
 
いいことはいいと賛同いたしますが よくあることですが意見の違いを誹謗することで 遣りこめたかのような錯覚を持つ人にはなりたくないとは思っています
 
 
 
長い活動経験から得たことは 動物を苦境から救い 守れるのは人であり 人以外にはないということですが 守っているつもりで 人はしばしば動物を苦境に追いやっていることも多々あると思います
 
不適正多頭数飼育と溺愛はその典型だと思います
 
 
 
これ以上議論を重ねてもほぼ平行線でしかないと存じます
 
 
 
これらの返信を書くためには時間の配分をこのために割かなければならず これからは返信ができかねると思います
 
微妙なことを書きますので慎重にならざるを得ず これでもとても気を使っています
 
 
 
逃げると思われたとしても現実的に時間が不足しています

書き足りない思いはありますが 私が世話をしてる「人間」は話してわかる人間のことではなく病気なのですから 私の時間が足りないといってもどうすることもできません
 
 
 
自分が思いついた時間に思いっきり話すことを聞いてやらなければ 満足することなく何度でも挑んできます
 
当方の食事時間さえ遮られることもありますが 私にできることであれば応じてやりたいと思っています
 
そうしなければ若い人達へ矛先が向かい 皆が共倒れになりかねません


 
先に別の方が「老害」ということばを使われましたが 高齢者となることはどうすることもできないことではあります
 
わたし自身も若いころにはこのような現実を想像したこともありませんでした
 
 
 
皆様にも その時は必ず来ます
 
どのように高齢期を迎え耐えるのか 今からおつもりなさることもいいかもしれません
 
 
 
このような次第ですから事情ご賢察くださいませ
 
 
 
意見が多様であることが自由に生きている社会であると思いますので それでも確かめたいことがおありでしたらどうぞ お尋ねください
 
誠実に生きることに努めているつもりですので ご返事は遅れるかもしれませんがさせていただきます
 
 
 
真摯なご意見をいただいてありがとうございました
 
どうぞ ご活躍ください    2016/6/5  松田早苗

 

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