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2023年1月17日 (火)

2023-1-17あの日

2023-1-17あの日
巡り来たあの日 忘れられないあの日 
犠牲になられた すべての命に「安らかに」と祈りを捧げます

あの頃を振り返り 我ながらよく働けたことに感謝しています
56歳だったあの日から28年 来月早々に84歳となりますが あの頃のことは忘れられません
渾身の力で働いた 惜しみなく働けた 阪神・淡路大震災での動物救護活動が後に「動物福祉元年」と評されたことは私個人にとっても記憶に残る働きでした
世界の人々のご支援のたまものであり 国内各地からのボランティアの方々のお力添えのおかげ様でした

今では想像も及ばないことでしょうが 当時は被災者の方々の一時避難所に 動物との同行避難をされておられた方々に 動物のフードを配って歩きましたが そのたびに罵声を浴びせられました
「いぬねこの餌配る暇があれば人間のために働け」と
動物に対する価値観は今ほど成熟していない時期でしたし 誰もが不安との戦いと いらだちの中での言葉であったことは承知していましたから「すみませんね」か沈黙で応じました
動物愛護団体も少なく 現状のような民間シェルターもなく 近畿圏では当時私が所属していた団体が運営していたシェルターだけでした 
被災以前の日常の活動で 浮浪動物の保護活動をしていたことで ケージや用具 知識は備えがありましたから助かりましたが 半面 被災までの活動では動物の「安楽死処置」(安楽殺処置)を是認していたことで 被災動物を殺しているとフェイク情報を流され メディアも無責任報道をしていたこともありました

日本国内初の獣医師会と民間団体の共同組織を立ち上げ 行政が監督指導をされるという組織「兵庫県南部地震動物救援本部」を設立し 災害時における動物救援活動に多くの資料を残すことができました

神戸市は被災者対策でとても 動物救援に職員を配置する余裕がないとのことで 行政とされては 兵庫県が職員を配置してくださり 神戸市は被災動物のシェルター設置のために当時の「神戸市動物管理センター」の活用と続く墓苑内の一角に土地を提供してくださいました
にわか造りの農業用ビニールハウス内に 個体別でケージ保管という苦肉の策からの 被災動物救護活動の出発でした
動物もストレスをため ボランティアも未経験者が多く ボランティアに来られた日に咬傷事故被害にあわれてご自宅に帰られることもありました
その後 5月にプレハブ造りのパドック付き個体別犬舎が完成し移動させてからは 保護動物たちのストレス症状が軽減し世話もしやすくなりました

一般譲渡が難しく譲渡先が決まらなかった 残されていた動物たちも 獣医師やトレーナーの方々のご協力により引き取っていただき 国内初の本格的な震災被災動物救援活動を無事に終えることが出ました
動物救護頭数 1556匹(犬1039 ネコ508  その他9)

ボランティア参加人数 延べ 21.789人

活動期間 1995/1/21~1996/5/29 

2023年は 今後に起きるであろう大災害に備えることですが 広域大災害の予想もありますから 日常生活における動物共生の問題は山積しています
安易な多頭数飼育は対人にも対動物にも問題を多くします
民間団体のシェルターにも規制と非常時対策の義務付け 
全飼育動物と「地域猫」活動の猫にも 個体識別としてマイクロチップの罰則付き装着義務の法制化が必要だと感じます

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