2020-7-18inさんかくたまご様「猫3匹飼育者の入居申し込み」シェア
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「猫3匹飼育者の入居申し込み」に対する一抹の不安
私は不動産賃貸業です。多い時で約50筆の物件を所有していました。最近神戸市垂水区の一戸建てに、猫3匹を飼育している方からの入居申し込みがありました。一般的に不動産賃貸業を営んでいる方は、ペット可物件で「小型犬はOKだけれど猫はお断り」という方が多いです。特に複数の猫を飼育している入居希望者の方をお断りするケースが多いです。私は経営者としてのその判断は、自分の経験から判断すれば妥当だと思いますし、痛いほど理解できます。私は入居申し込みを受け付けましたが。
「猫3匹の飼育者」から入居申し込みがあったのは、神戸市垂水区というところです。駅からは至近距離ですが、神戸市の中心部方は若干離れています。また人気のない築年数が古い木造一戸建てです。現在、中心地から少しでも離れた物件は制約が昔いので、私は入居申し込みを受け付けました。
二階のベランダからは夜間は明石大橋の夜景が見え、海が近く、自然環境は良いところです。部屋の内装は、私が自分でリフォームしました。
(画像)
なぜ猫の飼育者は犬の飼育者に比べて賃貸住宅の入居を断られやすいのか、特に多数飼育者の場合はそうです。それには理由があります。猫は犬と異なり、爪とぎで柱や床、畳を破損させやすいことがあります。実際問題、原状復帰費用を回収することは難しいのです。それと放し飼いする方が多く、また野良猫への給餌を行う人も多いのです。そのために近所から苦情が来やすいのと、室内にノミが入ることが多いのです。それは私も何度か経験しています。
そして大変大きなリスクは、猫の飼育者の場合は「多頭飼育崩壊」に陥る確率が、他の飼育動物種より高いと思われることです。幸い私は深刻な多頭飼育崩壊の経験はありませんが、しばしば報道される猫飼育者の多頭飼育崩壊の惨状は凄ましいものです。いくつかの例を挙げましょう。
・なぜ?札幌の一軒家で泣き叫ぶ238匹の猫 床に散らばる大量の骨、目を刺す悪臭
2020年7月6日
足を踏み入れると、床には大量の骨が散らばる。
目を刺すような悪臭が漂う中、やせ細った猫たちは積み重なったふんの上で餌を求めて泣き叫んでいた―。
3月末、札幌市北区の一軒家で、238匹の猫が市や動物愛護団体に保護された。
大量に繁殖し、十分に飼育ができない「多頭飼育崩壊」の状態に陥っていたとみられる。
ここに50代の夫婦と息子が大家から借り受け住み始めたのは2018年末から。
家賃を滞納したため大家が訪れたところ、238匹もの猫を発見した。
・異常な数の動物を飼育してしまう“アニマルホーダー”の病理 2020年3月6日
過去に猫18匹を飼い、生活が立ち行かなくなった都内在住のA子さん(29才)が、自身の経験を振り返る。
最初はラグドールを2匹飼っていたのですが、気づいたら交配してしまって…。
多忙で獣医にも行けず、子供が子供を産み、気づけば部屋中が猫だらけ、という状態でした。
A子さんの暮らす1LDKのマンションは、瞬く間に汚部屋と化し、異臭騒ぎで住人からクレームが殺到。
大家から退去通告を受けた際、「あなた、これ病気よ」と真顔で言われ、われに返ったという。
・猫120匹 強制退去 猫屋敷になってしまった住人…埼玉県深谷市 2017年3月9日
インターネット上で埼玉県深谷市の小島進市長に殺害予告をしたとして埼玉県深谷市の無職の男(55)が逮捕された。
→「どうなる置き去り猫たち 飼い主が埼玉・深谷市長脅迫容疑で逮捕 「120匹いる」と当人」(2016.11.21 産経ニュースより)※不起訴処分で釈放。
家賃滞納が続き、2017年2月9日裁判所より強制執行勧告が行われ、3月9日ついに強制執行による退去となった。
なぜかアニマルホーダーは、一戸建てであっても持家の人が少ないです。自分の家でなければ家の汚損破損は気にしないのでしょうか。
飼育する動物は猫が圧倒的に多いです。猫の場合、不妊去勢しなければ外に妊娠してしまい、産んだ子猫を飼育しているうちにまたそれらの子猫が成長して妊娠して子猫を生む可能性は高いでしょう。室内小型犬は外に脱走することはまずありませんし、今日では野良犬は都市部にはほとんどいませんから脱走しても交配することは少ないと思います。
また猫は犬のように畜犬登録などの義務がなく、行政も飼育数などを把握しにくい面があります。それも猫の飼育者がアニマルホーダー化しやすい一因と思います。
海外でもアニマルホーダーは猫が圧倒的に多いようです。アメリカの多くの自治体では猫の登録義務を課しているところがあります。そのうえで飼育数の上限を設けています。アニマルホーダーを防止するという目的もあると思います。日本でも、猫の登録を検討してみるのもよいかもしれません。例えば犬と同様の畜犬登録と狂犬病予防注射の義務化、徘徊猫を行政が捕獲することなどです。そして無登録猫には飼い主に罰金と保管料を課すことと、飼い主が引き取りに表れなかった無登録猫は殺処分することです。
これはアメリカの自治体ではすでに多くが導入されています。アニマル・コントロール・サービスという行政機関が徘徊猫を捕獲して公営アニマルシェルターに収容します。アメリカのみならず、ドイツも同じ制度があります。徘徊猫を行政機関が捕獲し、公的な動物収容で保管します。飼い主に返還する場合は保管料等を徴収します。日本は猫の飼育に関しては、あまりにも放任です。
(動画)
無責任飼い主「アニマルホーダー」(アニマルホーダー.動物囤積症.Animal Hoarding)(トキソプラズマ.弓形蟲感染症.Toxoplasma gondii)
「日本で多いアニマルホーダーの類型は、殺処分に過剰に反応する動物救助型」としています。私の物件を借りる人が、いわゆる「猫ボラ」でないことを祈るしかないです。
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2020-7-18s,maコメント
現役当時は ホーダーとの出会いは沢山ありました
私の経験では 公営の集合住宅が多く 管理者としての行政機関側の担当者の職務怠慢と感じられる事例も多かったですね
苦情があって 現地訪問をされる行政機関の職員の無関心とさえうかがえる行為が事態の悪化につながっていたとも感じました
苦情対応で訪問した先で 飼主に合えない事例が多いことも認めますが 一枚の訪問を記した紙きれで済ます
2-3年間の在任期間が過ぎれば他人事になるのでしょう
そして 見過ごされた結果が 飼主をホーダーと化して行くこともあります
適切な対応をしていれば 飼主も動物も周辺住民も被害が少なくて済まされたであろうことが 行政機関の職務怠慢ともいえる放置により被害が拡大します
若い女性が飼主だった事例では 集合住宅の最上階のフロアー全体に悪臭が漂い 有害寄生虫で 周囲の居住者の人身被害に及んでいたこともありました
室内は二度と利用できないであろうと感じる程度に 屎尿やゴミで汚染されいた酷い事例で 歩くと畳から屎尿がジュクジュクと湧いてくることがあり 呼吸困難になりそうなところもありました
サッシ等の窓も屎尿でボロボロになり 動かない 壁を伝って下層階の壁に屎尿が垂れるというありさまは地獄のようでしたが 他の事例でも 畳み 建具は 爪とぎと 齧ることで原型をとどめないことも多くありました
それを公的な紙面で批判した時 読者からの手紙に驚くべきことが記されていました
読者からの手紙一部抜粋
【-----多頭数飼育は動物にも社会にも多大な迷惑を及ぼしている、とありましたが、どんな迷惑をかけているのか内容を書いてほしいです。時間を使いお金を使い家をボロボロにして野良猫の命を全うさせてやろうとすることが社会に迷惑をかけることでしょうか。------東京都在住主婦】
このような感覚で不適正多頭数飼育を支持される人々がいることも現実です
猫の不適切な保管状況に対する批判と共に 公的な財産の価値を下げたことに対する批判は下劣なこととされ そうしてでも猫を救いたい という行為を賛美に替えられる 価値観の違いと言ってすますことで収まるのか?
動物の不幸も 社会の迷惑も そう思うことが間違っていると言いう 現実を見ないで 猫まっしぐらで暮らす人々の代表的感覚なのであろうかと感じました
猫の登録制度は地方自治体で実現されたところもありましたが その後がどうなったのか調査をしていませんが 猫の法定登録に最も反対しているのは猫愛護団体でしょう
「地域ねこ」や餌付け猫が無登録で捕獲され「殺処分」されることをおそれるからでしょう
「地域ねこ」も 猫の生存に必要な状況を本気で管理するなら 個体識別が必要です
猫と社会への配慮よりも 「ノーキル」「殺処分ゼロ」に拘ることしか脳が働かない
TNRがTNRC=Controlを抜きにして 何処で死ぬかは猫の自由とでも言いたいのかと問いたい
「地域ねこ」も含めて 全ての出生した猫に個体識別を実施することは 飼主及び動物に携わる者の 動物と社会に対する責任であると感じます
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2020-7-19
Megumi Takeda アニマルホーダーでの対象動物が、圧倒的に猫が多いのは、猫は犬と異なり畜犬登録や狂犬病接種義務がないので行政等の目が行き届きにくいという面もあると思います。またアニマルホーダー化する前に、法的措置が講じにくいです。狂犬病ワクチンが義務であるならば、最低でも1頭3000円というコストが抑止力になり、それをしていなければ刑事手続きも可能だからです。現に尼崎などでは、多頭崩壊した犬ブリーダーに対して狂犬病予防法で対処しました。猫の登録は運用次第で、多少なりともアニマルホーダー化の歯止めになります。反対する理由はありません。
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2020-7-19s,maコメント返信
【アニマルホーダーでの対象動物が、圧倒的に猫が多いのは---】ご指摘の通りです
そして 猫はいたるところで浮浪している 子猫は思わず手が出てしまう という事情もありますね
子猫だと侮っている間に妊娠可能な月齢に達する
飼育場所の面積を占める点でも 犬に比較すると少なくて済む
犬は平面しか動かないが 猫は立体的に動くので 狭くても立体的に飼育場所を確保しやすいことも 安易な飼育開始になり易いでしょうね
虐待を好む狂った輩も 安易に入手できる「猫」に目が留まりやすい
私の経験的結論は 全ての動物の不幸の大部分が 動物愛好家によるものだと感じています
法規制で罰則が強化されても 安易な飼育開始ができる状況を放置していることに目が向けられていないことは 今後も不適正多頭数飼育がなくならないであろうと感じています
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