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2018年1月25日 (木)

2018-1-24 NHK クローズアップ現代 多頭数飼育崩壊報道を考える

2018-1-24 NHK クローズアップ現代 多頭数飼育崩壊 報道を考える

こうなることはピースワンコが活動される当初から予想されていたことです
 
それをメディアも 個々の動物愛好家も絶賛し 募金が集まったことも結果的には災いしたと言い切れると感じています
 
 
 
募金が集まらず運営資金難となれば そこで手を引かれていたこともあったでしょうから 今日の悲惨な結果を食い止められたのかもしれません
 
故に 日頃からも「募金協力」にはご注意を促しているのですが 善意が不幸を存続させることに繋がることはすでに過去録に公開しています
 
真面目に努力される方々とのみきわめは難しいかもしれませんが 募金協力相手については せめて 会計報告と収容状況の確認は 怠らないでいただきたいと切にお願いいたします
 
殺さないから良いことをしているとの見方から 更に「幸」についての評価を怠らないで頂きたいです
 
 
 
物事は物の見方 考え方を 熟慮して 立ち位置を変えて考え 経験を積んで 経験から視えるものを見極めて 考えることができなければ行き当たりばったりの仕事となるでしょう
 
その典型ともいえるピースワンコ活動は 国民の「あいご」についての期待過剰がもたらしたともいえるように感じます
 
何よりも行政の判断のなさにはあきれるばかりです
 
「したくないこと(「殺処分」)をしないで済んでいる」と平然と言える行政職員の方は公務員とされての責任をどのようにお感じになっておられるのか?

そこまで追い詰められているともお察しはしますが 獣医師免許があれば他に「殺処分」しなくてもすむ職場もあるでしょうと申し上げたい


 
厳しい言葉であることは承知ですが そのために多頭数飼育現場で働かれる善意の市民と動物を苦しめているのだという思いは 画面を見ている限りでは感じられず 民間が引き取るというから引き渡したまでと聞こえてしまいます
 
 
 
熊本もネグレクトといえる段階ではなく 明らかな虐待という段階に達していると見ました
 
 
 
「法律第105号」では国民に対して虐待 ネグレクトを禁止しています
 
 
 
行政職員も等しくその適用を受けられ このような悲惨な飼育現場はなくさなければならないと感じます
 
 
 
予定外支出が増加してゆくことの責任はだれがとられるのでしょう?
納税者は「動物愛好家」に限られてはいません

 
市民サービスの解釈を間違えていませんか?
                

 
高齢者問題 貧困児童の問題 対人福祉の予算に食い込んでいないと断言されますか?
                         

 
結果的にせめて動物が救われているならまだしも 言い訳もできるかもしれませんが 現状では 「動物あいご」を言い訳にされた「自己愛護」に偏った 無責任行政としか感じられません
 
 
 
民間団体としての ピースワンコも 現状分析が甘く これに懲りずに単に収容スペースの拡大を計画されている大西代表のお考えは 自信過剰に陥っていると見受けます
 
 
7
億の募金の成果が赤字で結果的に動物と関わる職員等を苦しめることになり ご自分の所業に対する反省が乏しいのではないかと思います
 
 
 
振り返って なさってこられた仕事が力に相当していたのか?
仕事全体を観察し分析し 反省することができなければ 安易に「助けるつもり」が動物の不幸につながってしまったことを悟られなければならないのではないですか
?
                 

 
多頭数飼育の泣き所 個体の個別観察が行き届かず 結果的に「殺処分」対象から外せる動物たちも ひとからげに「殺処分」することになったのでしょう
 
 
 
これが「殺処分ゼロ」のなれの果てであるとすれば 少しの「幸」も無いままに 恐怖と不快感の日々を強制させられた 犠牲となった動物たちになんと言い訳をされるのでしょう
 
 
 
広島も 熊本も 行政機関とされての責任を再考されなければならないのではないですか?
 
 
 
嘗て 私は 胸にパネルを下げて行政職員とされての自覚のない発言を自慢に満ちて 動物引き取り拒否のために 動物もちこみをされる市民批判を ネット公開をされていた皆さんを批判しました
 
 
 
今夜のクローズアップ現代が取り上げられた状況は 当時からの下地があってのことだと 皆様もお気付きになって頂きたいと思います

 
行政職員の方々の苦痛もお察しはしますが 行政獣医師として 現場職員として就職される時から 行政機関が「殺処分」とは無縁でないことは御承知であったことです
 
 
 
改革を試みられることは大切です
 
然し 人も社会も 動物も救いがない改悪に陥ることには責任を感じていただかなければならないと思います
 
 
 
私が『CCクロ』活動の責任者を務めていた現役当時に 神戸市で「犬譲渡会支援グループ『CCクロ』」の現状を 熊本市の愛護センター所長 松崎正吉氏が関西に来られた足で 2009/11/30見学に立ち寄られました
 
 
 
夜間の保管室が 安全第一として 各犬ごとに個室として新しくなったばかりの時でした
 
その際に私は少し激しく当時の熊本市の保管管理体制を批判しました
 
神戸市の所長が 割って入られたということがありました
 
それでも 愛護団体は熊本方式を褒めたたえ表彰もされていました
 
メディアも絶賛し 日本中が 熊本方式に続けとなったのです
 
 
 
失敗は成功の母
 
であればよいのですが 失敗も何のそのでは 苦しむ動物は減らないでしょうし あいごの犠牲とされたとも言えます

 
小池東京都知事の「TOKYOZEROキャンペーン」支持も理念なき政治的利用に終わるのか?
               

 
「殺処分ゼロ」「ノーキル」のための 不適正多頭数飼育は 目的のためのスローガンとして 結果が悲惨に終わっていることを日本全体で考えなければならないことだと強く感じます

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動物福祉」カテゴリの記事

コメント

はじめまして。さんかくさんのブログにお邪魔させていただいてます。その伝で定期的に読ませていただいております。動物福祉の考え等、大変勉強になりました。
私は愛誤動物は物と同じと思っており、大切にはすれど人の生活のためには処分するものと認識しております。
当然、対極の考えはありましょうが、現在の愛誤連中の暴走を見て見ぬふりをする動物愛護家も同等程度の連中と思っておりました。
その中、はっきりともの申されている松田様を発見しビックリしました。大変でしょうが頑張って下さい。

前置き長くなりますが、たまたま本日のクロ現を見ました。
内容としてはかなり頑張って踏み込んだと思います。愛誤の攻撃を考えると、あれが精一杯かなと。
動物福祉の説明や殺処分ゼロに対する疑問等、一般の方問題点が分かりやすかったかなと思います。
熊本愛誤センターの対応の悪評は聞いておりましたが、報道内容はひどすぎます。完全に多頭飼育崩壊ですよ(笑)。またスタッフに対する口傷事故が当たり前のようにあると証言しているし、動物福祉から外れている現状にたいしてのスタッフのモチベーション低下等。ある意味終わっています。
動物福祉はおろか、人の幸せになってるんですか?と問いたい。
ケージに入れられ福祉を無視した劣悪環境で飼育される動物に何も感じないのか?ただ生かすことが目的となってよいのか?今後の世論の変化に期待したいです。
命の大切さだけでなく、なにが幸せか。そのためには辛くてもやるべきことがある。その光と影の両面を子供の頃から教育すべきと思っております。

2018-1-26 まつだコメント返信
へなころ様コメントありがとうございました
私もさんかくたまご様のところであなた様のコメントを時折拝読しております
愛誤批判の皆様のお気持ち 少しは分かるつもりです
私も自宅周辺を屎尿で汚染されることは いくら動物好きとはいえども 嫌です
その延長線の公共の場であっても 多数の市民のための場ありますから やはり動物による迷惑行為は 是とできません
動物が嫌われ者にされないためにも 公衆衛生のためにも 環境汚染はさせないことが大切であると心得ています
動物にはこれらに責任をもたすことは不可能ですから 関わる人間が責任をもって 迷惑行為を抑制しなければならないと思っています
私は「動物の権利」という言葉は好みません
「権利」は「義務」と共にあるという考え方です
「義務」は「権利」よりも強くなければならないとも感じています
「義務」を果たせない 弱者や 動物に代わって関わる人間が 「義務」を代行することだとも思っています
排便を片付ける事も 物品の汚損や破損に対しても 同様だと思います
しかし 関わる人間が同行していてこそ その「義務」は果たせますが(知らん顔の人間がいることも承知ですが ひとまずおいて)動物自身にはできないことですから させないように工夫をする
それを「権利」の名の基に汚染することも寛容にならなくてはならないという考えから「地域ねこ」活動は設定されています
トイレを用意していても そこではできない個体もいます
仲間猫や 人目を避けて 陰で排泄をすることは珍しいことでもないでしょう
私は寛容になれたとしても 動物を好まない方々には寛容にはなれないでしょうから 虐待等の引き金となり得ています
行政機関がそれらの事象から逃げて 「あいご」の民意に偏り 対処されないのが近頃の状況でしょう        
引取り拒否も 指導さえも回避されているように感じます
声高な「あいご」の声ばかりを聴かれて 普通の国民の声には「難聴」気味の様子です
          
熊本については 動物福祉は想定外の【自己愛型動物愛護-S,Ma】低次元の「思い付きあいご」に始まったことですが 愛護団体をはじめとする活動家も政治家もメディアも 遅れてはならじとばかりに「熊本方式=ネグレクト不適正多頭数飼育」を絶賛しました
               
クローズアップ現代が流された映像を見る限り 明らかにネグレクトから虐待というレベルであると感じました
                   
業者でも 民間団体や 個人運営のシェルターであっても あのようになれば行政機関とされては査察し 改善勧告をされるでしょう
現在行政機関を査察改善勧告をされる機関がないことも問題だと思います
              
私が現役当時 兵庫県内の地方の保健所を調査訪問し 知事に報告書を挙げて悲惨な保管施設を改善して頂きました
その発端はご担当の職員の方々の要望があったからでもありました
見かねるほどの劣悪な施設が多く 窓も空調もない コンクリートの立方体に閉じ込められて 水浸し フードは最低のものというのが一般的でした
過疎の地域では無人の保管場もあり 事故があっても駆けつけるのに車で40分はかかるというところもありました
余りにも悲惨で 私のメモに「○○のことは忘れない」と記録していました
              
当時の知事様のご判断は早かった
段階を踏んで改善が進み 現在の愛護センターの建設に繋がって行きました
              
過去の行政機関の職員の方々には冷静な判断力を持たれる方は少なくなかったと感じます
近年は「あいご」に阿る首長に始まり 職員も検討違いの「あいご」に無抵抗を決めておられるように感じます
マツダのFacebookTLには 若い方々のたのもしいコメントを頂いています
ご参考までにご高覧下さいますようよろしくお願いいたします
動物を好まなくても 虐待は全面的に否定することにご支持をくださいませ
止むを得ない「殺処分」は「安楽死処置」(安楽殺処置)とされますようにと願っています
今後共に 住み心地の良い社会の構築のためご尽力を賜りますようお願い申し上げます

松田様
丁寧なお返事ありがとうございます。
私は特別動物が好きではありませんが、虐待は反対です。
無意味な殺傷も独善的な福祉に反する飼育もです。
私は野良猫や外飼い猫に迷惑を掛けられておりますが、悪いのは飼育責任者と理解しております。
相手が分かれば、直接クレームを入れにいくんですけどね。分からないんですよね。本当にタチが悪い。

松田様と私とで価値観は違いますが、分かり合えると感じました。
それはお互いの立場を理解し尊重出来るからだと思います。
なんなんですかね。結局愛誤連中が自分達の殻にこもり、周りを無視し、やりたい放題やり、価値観を押し付けるから、あらゆる人が迷惑しているのだと改めて思いました。
全く馬鹿馬鹿しい話です。
定期的にお邪魔させていただきますので、今後ともよろしくお願いいたします。

2018-1-29まつだコメント返信
へなころ様 再びコメントありがとうございました
【私は特別動物が好きではありませんが、虐待は反対です。】
最も大切なことをコメントにしていただいて うれしく思います
何処にも どなたさまに遠慮のない立場で 私見を発信していますが 何かお気付きのことがおありでしたら どうか忌憚なく教えてくださいませ
此方こそ 今後ともよろしくお願いいたします

こんにちは。はじめまして。
兵庫県在住で、2012年以降に数回だけですが、CCクロさんにボランティアで伺いました。

私もさんかくたまごさんのブログからこちらを知りました。
(さんかくたまごさんのブログのことを知ったのもつい最近ですが)

クローズアップ現代、見ました。
ピースワンコはあの映像だけでは判断できかねますが、、、熊本については本当にショックでした。
しかし、犬の数とスタッフ数を考えると・・・ピースワンコもよくない状況なのだろうと思います。
ただ、犬舎ではリードに繋がれず、フリーで元気そうに見えるだけ、熊本よりはまだマシかなと思いました。

日本アニマルトラストにもボランティアで行っていたことがあるのですが、
あそこも酷い状況です。
私が犬猫だったら、ここで暮らすくらいなら殺処分してほしいとさえ思います。
あんな団体、潰れてほしいとも思っています。

しかし、だからといって熊本や日本アニマルトラストが本当に無くなったら・・・と考えると、恐ろしいです。
それは無くならなかったら生きて幸せになる可能性もある犬猫が、即殺処分になるかもしれないからだと思います。

なかなか、松田さんのようにハッキリけじめをつけて考えるのは、まだ抵抗があります。
平和ボケかもしれませんね。

率直にお聞きしたいのですが・・・、熊本やピースワンコの犬は、適切に飼えない分は殺処分すべき、というお考えでしょうか。
松田さんは、きっぱり殺処分!とお考えですか。
それとも、なにか他のご意見や対策案や気持ちをお持ちなのでしょうか。

よろしければ、お聞きしたいと思ってコメントいたしました。
よろしくお願いいたします。

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