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2017年8月 8日 (火)

2017-8-7  過去の記録から

8/6は『CCクロ』活動の主役を務めた犬 「クロ」の命日に当たります

2011/8/6  15年の生涯を安らかに閉じました

      

2001年子犬の時期に 神戸市動物管理センターに浮浪犬として収容されて 当時としては珍しく 職員に愛されて運よく施設内で生き延びてきました

2002/6/1~譲渡制度の改革がスタートし それまでの譲渡日当日無差別抽選譲渡をしていましたことと 譲渡できなかった子犬は「殺処分」されていましたが それらを廃止して 適正譲渡を始めました

しかし 当日残った子犬たちは「殺処分」を回避するために 私の自宅に連れて帰りましたから 我が家は何時も子犬が「沢山」いました

次週の水曜日に連れ出て 譲渡のために待機させていました

     

「クロ」は当時の女性行政獣医師により 躾のモデル犬として採用されたことが 彼の幸運のはじまりだったのです 

クロラブMIXながら 性格がよく順応性があったことが 始まったばかりの譲渡制度改革に活躍の場を得て 誰からも愛されていました 

       

老境となった頃 職場転向された当の女性行政獣医師によりそのお方の家庭犬として迎えて頂けたのです

         

彼の活躍を偲んで 少しずつ 過去に記した記録を公開してゆこうと思います

       

2010-10-19新編集CC(City Center)に於る成犬譲渡制度の発足と制度改正 

パワーポイント講演原稿から複写転載致します

原稿はすべて松田早苗編集のものですから 内容においても責任の全ては松田早苗にあります

      

CCクロ』のグループの名は 松田が命名しましたが グループの名をつけるに際して 拘ったことがありました

・活動の拠点が行政機関施設であったこと→わかりやすいことを念頭に置いたことです

・団体組織名を入れない→当時の団体内部の人数では 永続的な活動は到底おぼつかないとわかっていましたので 誰でもがご参加いただけることを考えたためです

・「わん・にゃん」はグループの名に適用しない→松田個人の好き嫌いで 後者でした

      

「クロ」の果たしてくれた役割は大きく 彼の名を残せたことは良かったと思っています

1999/6/10子犬の譲渡会の記録がありますが 今では考えられないほどに扱いは粗末でした

敷物も 飲み水も 風よけのカバーもないケージに入れられていました

私たちが神戸市動物管理センターの譲渡会に「見学者」として訪れ 先ずはそれらの対応から始まりました

敷物を強いて 水を与えて ビニールシートをかけて風よけをする

無論 物品の全ては当方が持参したものです

     

当時は なんでその程度のこともできないのかと情けない思いでしたが 神戸市だけが特別悪いのでもなく 一般的に行政機関での動物の扱いは 何処でもその程度でした 

      

「保健所」はひどい所ということだけは一般的に知られていましたが そんなひどい所は見るのは嫌だとか 怖いということで 内部を見ないままの「批判」ではなく「非難」が普通でした

千里眼のごとく見ないものを見た如く誹謗していたのです

        

動物保管施設の内部は一般市民は立ち入りを禁止され 見せないということも行政機関としての基本姿勢でした

       

そのような状況でしたから 当初 私たちは「子犬の譲渡会」にやってくる迷惑訪問者として扱われていました

        

回を重ねてゆく間に 訪れる市民の方の対応を引き受け それなりに「便利なおばさんたち」となってゆきました

    

行政機関からの信頼を得て 収容保管動物の世話を引き受けることになりました

それまでは休日は清掃も給餌 給水もなかったのですが わたしたちが365日清掃と給餌 給水を受け持ことになり 行政機関職員がおられなくても 民間人の私たちが施設の鍵を預かりました

     

施設のカギを預かるに際しては 立ち入る場に制限を設けていただき 事務所には立ち入れないようにと私たちの側から申し入れて 立ち入れるのは動物保管棟のみとしていただいて 警備保障会社の配線も分岐していただいて 鍵を分けていただきました

       

信頼とは別に 物品の紛失等の 予期せぬ出来事は相互不信となりかねず 防ぎたいと思ったからです

        

当初は行政獣医師のお方がボランティア参加してくださっていましたが その後はすべてを民間の私たちに任せて頂きました

       

他団体や市民のボランティアさんにも参加していただき 施設の隅々まで清掃し 以前は床に直播されていたために 糞尿に塗れた給餌と 汚水を飲用していましたが 清潔な食器で給餌 給水ができるようになりました

     

365日働いた年もありましたが 動物に清潔な環境で 清潔な給餌 給水をしてやれることは 損得ではない充実感を得られました

       

成犬譲渡が始まったものの 「殺処分」だけが目的で作られた神戸市動物管理センターでは 安全に長期保管できる場がなく ありったけの空間を臨時の保管場所に当てて 機材もすべて自前で 毎日大工仕事をしていました

       

特に当時の現場職員の皆様にはよくご協力を頂きました

忘れられない感謝の気持ちで一杯でございます

現場職員の皆様本当にありがとうございました

        

紆余曲折があり 私にとってはすべては過去の思い出の日々となりました

       

時代の変化と共に 価値観が変わり 佳くなったこともありますが うわべで「動物あいご」が叫ばれる現実があり 矛盾を感じますが 次世代を築かれる若い皆様が 確かな知識と判断力を養ってくださることを願っています
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