2016-5-11コメント返信
「2016-5-10忘れられない犬たち」について 譲渡が抽選 無差別譲渡であったことについての 非表示でのご質問がありましたのでお答えします
無差別譲渡の頃は歯がゆい思いをしたものです
私たちの経験から判断すれば 言動等で明らかに不適正飼育になるであろうと思う人にも 抽選で当たれば渡されていました
そのようなとき 当時の行政獣医師に追跡調査を提案して 実際に現地へ同行訪問をしてみたら虐待飼育であったことを立証することになり 以後は事前訪問を実施できる体制を整えて 講習も受けていただくようになりました
多くの犠牲となった犬たちの無言の訴えが行政機関にも伝わったのだと思いますが その時に担当された職員さまたちの思考の転換があったから改善に進めたと思います
今また 私が感じることは子猫の対応において 「ノーキル」が主体となりつつあるようですが 授乳期の子猫はむしろ積極的に「安楽死処置」(安楽殺処置)をさせることで成長した猫の譲渡先が増えることが考えられます
子猫と成猫を比較すればその愛らしさは子猫に軍配が上がることは当然でしょう
そうして 成猫は「地域ねこ」とされて合法的?に遺棄される方向に進まざるを得なくなるのです
行政機関として譲渡先のシェア争奪戦に食い込むことが本当に猫たちの幸せを拡大することになっているのか もう一度 感情的に世情に流されることなく 冷静にご判断していただくことを願います
行政機関だからこそ 批判をされても「寄付金」とは無関係に実施できますが 民間のシェルターではこの時代に表だっての「安楽死処置」(安楽殺処置)は難しいことでしょう
陰で不適正飼育を容認することにもつながる 余剰動物となった猫たちの行く末を真剣に心配してやってくださるなら 行政機関は授乳期の子猫を救命しないでいただきたい
成猫たちの譲渡先を一つでも増やすためには絶対数の増加を抑制しなければならないでしょう
成猫たちのQOLを大切にしたいのか 授乳期の子猫を助けて猫の人口を増やすのか?
猫を愛する皆様も真剣にお考えください
「安楽死処置」(安楽殺処置)に際して 授乳期の子猫は成猫と比較をすれば恐怖を感じることはほとんどないでしょうし 使用する薬剤も少量です
「安楽死処置」(安楽殺処置)を実施される獣医師のご負担も成猫と比較をされるなら 軽減されるのではないでしょうか?
「地域ねこ」活動の成功例は少なく 妊娠中の浮浪猫の捕獲で悲鳴を上げておられる書き込みも見ます
何が猫に対してより良い選択肢となるのか 皆様もうわべではなく真剣にお考えください
飼主の責任を問うなら 「地域ねこ」制度は矛盾しています
「責任を全うしなくていいですよ」「遺棄すれば 「地域ねこ」となって生かせますよ」
遺棄を奨励しているかのような誤解を生んでいるように感じます
飼主責任を捨てて 猫も捨てて 誰が喜ぶことになりますか?
真剣に猫を大切に思う飼主であればどんなことをしてでも 飼主責任を果たされるでしょう
しかし当節は 飼主責任を果たす選択肢としての「安楽死処置」(安楽殺処置)にご協力いただける獣医師も少なくなっていますし 行政機関は引き取らないとなれば 口先だけの猫あいご活動としか考えられない状況を作っているように思えます
猫との共生を始めようとされる方は 万一にも飼育の継続ができなくなった時のことを飼育を始める際には真剣に考えて於ください
譲渡の際の講習に際しても 「安楽死処置」(安楽殺処置)という選択肢があること
そのことはしっかりと教えていただきたいですね
死を見届けることが飼主責任の最も大切なことであると教えてください
譲渡をした場合にも 譲渡先の飼主様から死亡のご報告をいただいて 確認することが 譲渡の条件となりますようにと願います
お願いいたします
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コメント
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非常に誤解がありますが、ドイツのティアハイムはかなりの殺処分率です。
特に猫は殺処分率が高いように思います。
猫で50%の殺処分率という施設もありますから。
離乳前の子猫は、ほぼ100%殺処分という、元ティアハイム職員の証言もあります。
なお地域猫(TNR)は、アメリカなどの政府機関も否定しており、多くの動物愛護団体や研究機関も否定しています。
2011年には、世界で最も動物愛護に影響力があるとされるRSPCAがTNRを完全に否定する論文を出しています。
それは近々記事にします。
また日本で紹介されているほど、海外で一般的に行われているわけではありません。
また、TNRは、捕獲致死処分と並行しても行われてもいます。
ワクチン接種義務や個体管理など、日本の地域猫とは比べ物にならないぐらい管理は厳しく、無許可の餌やりは禁止です。
海外のTNRを極めて歪曲曲解して、「無制限餌やり」の方便と化したものが日本の地域猫です。
地域猫は松田様がおっしゃるように、動物愛護にも反します。
投稿: さんかくたまご | 2016年5月12日 (木) 08時53分
2015-5-12コメント返信
さんかくたまご様コメントありがとうございました
日本ではティアハイムは動物あいごの理想像として神格化されたかのような植え付けが浸透していますから これを現実にとらえなおすことは大変なことでもあるのでしょうね
刷り込まれた 誤情報を捨てて 一人々の動物愛好家が真実を知ろうと努力していただけるようにするためには 伝える側にも忍耐と信念が必要になると思います
誤情報を真実に置き換えていただくためには 品位を失わず解りよく丁寧でなければならないでしょうね
努力あるのみではないでしょうか?
今後ともに 真実の情報のご提供をよろしくお願いいたします
投稿: | 2016年5月13日 (金) 00時28分
こんにちわ。松田様、ブログの
>「地域ねこ」活動の成功例は少なく
という記述に対して細かいですが、私の考えを述べさせてください。よろしくお願いします。
地域猫の成功例はゼロです。なぜならば閉鎖的空間である島であっても、新たに猫が捨てられています。
(初島について)
静岡初島の地域猫活動の様子
http://www.city.atami.shizuoka.jp/page.php?p_id=797
上のリンク先の活動報告は猫の数を数えておりますので、私は評価します。報告によるとロシアンブルーが新たに捨てられています。
野良猫の世話をする人がいたら、甘えて捨てる輩が必ずいるのです。よって地域猫の成功例はゼロであります。
(猫は移動する)
私は普段歩きながら植物や生物の観察をしますが、疑問に思うことがあります。それは以前、野良猫のいなかった地域にも突如、耳切り猫が出現するということであります。
誰かが地域猫という名前をかたって遺棄していると私は推測しています。減るどころか増えていますね。私が個人で観察している範囲なので、データーはありません。
猫は移動していくので追跡しずらいです。猫の移動、これも地域猫が失敗する理由のひとつであります。
(猫の糞)
成功と見られがちな千代田区についてです。猫は日比谷公園にいるようであります。
トイレの設置がどこにあるのか疑問です。
(天候の悪い日)
台風大雨大雪の日は猫たちはどうしているのでしょうか?どこかのガレージにひそんでいるのでしょうか?
エサやりのブログは多いですが、天候の悪い日のエサやり/糞の始末/観察を記述したものが見当たりません。
(猫の狩りについて)
猫は野生の鳥類を含む小動物を狩ります。地域猫活動や外猫飼いは動物愛護ではありません。
以上、私は地域猫というものは無責任な行為を誘発/持続するだけと断言します。侵略的外来種/害獣として積極的な捕獲駆除がのぞましいです。それではさようなら。
投稿: ケムンパ | 2016年5月13日 (金) 11時41分