« 2015年12月 | トップページ | 2016年2月 »

2016年1月

2016年1月17日 (日)

2016-1-17今日は大震災の忘れられない日です

 無我夢中で過ごした当時の被災動物救護活動は他人の記憶をたどるかのように感じることもあります

神戸市郊外の農村地区であった我が家は 全ての活動が終わって確かめると壁のひびが見つかったりもしましたが 主には食器が壊れた程度のことでした 
猫の部屋の窓のロックが外れて猫が1匹脱走して行方不明となったこともありましたが収容動物たちには被害がなかったことは幸いでした

 
脱走した猫も その後やつれはいたものの帰宅してくれました 

我が家のことはすべて 動物たちのことも一切を夫に任せて 全国初の官民協働組織として立ち上げた「兵庫県南部地震動物救援本部」活動に専念いたしました

何もかも無いものばかりで始まった活動は困難も多かったのですが それまでは反目することが多かった 行政機関とも獣医師会とも信頼のもとに協力することができたことは素晴らしい成果であったと思います

行政機関とも獣医師会ともに最高の人材に恵まれた幸運が活動の成果となったのだと感じています

 
無論 全国から参加してくださった直接活動と 被災動物を家族としてお迎えくださった各個人やボランティアの皆様と 世界から寄せられましたご支援のお陰様であり今も心から感謝いたしております

誹謗中傷や多くの困難もありましたし 危険がいっぱいの毎日でしたが無事に活動を終えられたことはありがたいことであり またとない貴重な経験をさせて頂いたと思っています

収容動物たちは 一般のワクチンも 不妊手術もしていないことが当たり前のような状況でした

 
犬は狂犬病予防法違反がほとんどでしたし
 
救護活動をした犬で鑑札をつけていた犬は片手で指折り数える程度でした


 
当時にマイクロチップが普及していたら もっと多くの動物が元の飼主様と再会できていたでしょうね

経験のない俄か愛護活動家が 多くの純血種を悪徳業者に付け入られ 引き取の名目でさらわれていかれたと思いました


私たちの救援本部に相談に来られた飼主様がたくさんおられましたが 素人の活動では管理体制も粗末でしたし 個体識別がなければ証拠となるものがなく 疑いだけでは追及はできませんでした

私たちの救援本部にも業者らしき人が貰い手のふりをしてきていましたが 私たちは日常の経験が豊富でしたから「すべて不妊手術をしなければ譲渡いたしません」と言えばそれらの繁殖目的の業者風の貰い手は手を引いていました

譲渡の際にも新たな飼主様に「どうしてもお困りの時には迷わず必ず此処 救援本部に戻してください」と言い添えて譲渡していました

 
躾もされず 人なれしにくい犬猫もたくさんいて 新たな飼主様には相当ご苦労をされたお方もおられましたが 追跡調査で確認した際にはほとんどの動物たちは家族として定着し 余生を見守ってくださったようでした

被災動物を迎えてくださった方々の温かいお心がそのような結果として現れたのでしょう
 
全国のご協力頂いた方々には今も感謝の気持ちで一杯でございます

当時は新たに飼育されるために迎えるためには 子犬子猫でなければ懐かないと思う人々が多かったのですが 阪神・淡路大震災の動物救護活動が「成犬正猫」であっても譲渡先で順応できることを証明してくれました

阪神・淡路大震災の動物救護活動は「動物福祉元年」とも評価されました

確かにあれ以来動物に対する考え方が大きく変わっていったと思いますが 最近の動物愛護は【自己愛型動物愛護-S,Ma】に溺れていく傾向が強くなったと感じています

【人が辛さに耐える分動物の苦痛は救われるが 人が辛さから逃れたければ動物に苦痛を耐えさせることなります どちらもあなたが選択されることです-S,Ma

他のブログ飼主様でも嘆きの表明をされていますが 開業獣医師による「安楽死処置」(安楽殺処置)の拒否事例が増加の一途となっているように感じます

きっと世間の風聞がそのような風潮を招いていることが多いのでしょうが 真に飼主様と動物に対する深い思い遣りがおありであれば 飼主様と動物を救うためであれば「安楽死処置」(安楽殺処置)を引き受けてくださるのが獣医師の務めであろうと思います

「命を救うために獣医師となった」という言い訳をよく耳にしますが 医療の基本は「苦痛の軽減」が基本であり 事例によっては獣医師による「安楽死処置」(安楽殺処置)は飼主様と動物を救うことになることを 教育の過程で教えて頂きたいものです

「ノーキル」「殺処分ゼロ」の団体の加勢をされる獣医師教育者がおられるようですが 基本教育を間違えないでいただきたいとお願いしたいです

全ての「安楽死処置」(安楽殺処置)を拒否されると言う事は 獣医師ご自身の保身と自らの心を救うためであり 真に飼主様と動物に対する思いやりには至らないからであろうと思います

このような獣医師に頼らなければならないことは人社会のためにも動物のためにも「立派な行為」であるとは認められず 獣医師会全体の問題として再考していただきたいと強く念じます

隠居の身でありますからここまで言い切れますが 現役では獣医師のご協力なくしては活動ができませんから 心と裏腹にでも泣き寝入りをしなければならないことをどうか真剣に思い遣って頂きたいと存じます

16日の「神戸新聞社の7日間」を再現した実録交じりのドラマがあり 当時を思い返して涙と共に見させて頂きました

報道の基本も当時の正義感と使命感をお忘れにならないで 今日の報道の在り方にも再考をお願いしたいと感じます

動物に対しての「ノーキル」であれば「動物あいご」ではありません

況してや「動物福祉」からは次第に遠ざかっていく傾向を助長するかのように感じられる大衆迎合型の報道が多くなってゆく現状を無念と思っております

一部の声高な「動物あいご」の人々のためではなく 社会全体のためになるような 知識を基にした記事を書き 報道をしてくださいますようにお願いいたします

 

阪神・淡路大震災の被害にあわれたすべての人々と動物たちのご冥福をお祈りいたします
                     2016/1/174 文責 松田早苗

2016年1月16日 (土)

2006-1-15 上川隆也さんの犬と鑑札

20161156

友人からの情報で2016-1-15本日の昼 ch6「徹子の部屋」で俳優の上川隆也さんが愛犬と共に出演されると聞きました

 

上川隆也さん 良いなと感じる役者さんですから どんな犬だろうと関心がありました

 

観ました 「犬」はとても良い素晴らしい犬でした

 

しかし 何かお忘れでしょうと言いたいのですね

 

黒柳さんも何十年に亘って動物に関心を示されていますね

 

愛護団体からの譲渡であったとのことは そのような「犬」の入手手段が広まることについてはとても良いことですが 成人国民として 日本国の法を守ることの手本にもなって頂きたかった

 

どう見てもどこにも「鑑札も迷子札」もつけられている様子には見えなかった

 

本来の性格の良さもあろうが 飼主さまとしての躾も手入れも十分にされていることは見て取れました 

それだけに「鑑札も迷子札」もつけられている様子には見えなかったことは至極残念です

 

黒柳さんも 関心を以て見られていることを意識されて 「鑑札と迷子札」についての事前の注意が欲しかったし 「鑑札と迷子札」は必ず着けてきてくださいと念押しをされる それくらいの配慮があってしかるべしではないでしようか?

 

犬に「お手」をしてもらって感激されたとのことですが 単なる動物好きで終わることも致し方は無いのですが 不特定多数の人々の目に留まり 心に触れるお仕事であることをもっともっと意識していただきたいと感じましたね

 

このような良いモデルが 災害に備えて「鑑札も迷子札」も常時付けておくことが大切ですと言っていただければ私たちが1万回訴えるよりも効果があるでしょう

 

無論法律を守ることは 国民の義務であり 同時に飼主の愛情の示し方でもありますと言っていただけたらどんなにか効果があったことでしょう

 

できればもう一度上川隆也さんを招かれて「鑑札も迷子札」もつけているところを披露していただきたいですね

 

http://www.aikenonline.jp/news/?p=1932

[出典:朝日新聞] 2009年から一緒に暮らす愛犬が、すっかり精神安定剤になっている。メスの雑種犬。見学だけのつもりで妻と足を運んだ、ボランティア団体が催した処分対象の子犬の里親探しの会で、「見そめてしまった」。 幼い頃から自宅で雑種を飼い続けていたこともあり、元々犬は ...

 

2016年1月15日 (金)

2016-1-14 8ch夕方LIVE猫 不適正多頭数飼育問題


 
外出から帰宅し たまたまつけたTV で猫の不適正多頭数飼育の問題を報じていました

飼主は夫妻で拾ってきた5匹の飼育から始めて 不妊手術を怠り その後に妻に先立たれて世話もできなくなり 57匹が手に余る状況となり 近隣にも悪臭等多大な迷惑を及ぼしていると
 
ボランティアが引取をされていたが 移動させたそこでもまた多頭数飼育
 
そこでも決して「適正飼育」とは言えない状況が画面からは感じられましたが 譲渡先がなければ終生飼育にならざるを得ないことも認めておられました

他方で「どうぶつ基金」佐上邦久理事長が現場へ出動されて引き取をされていたが この方が自宅収容をされているとは聞かないので 他の施設に預けられているのであろうが 報道はそこまで追ってほしかった
 
推測なので施設名は伏せますが 察するにお仲間のH氏のところであろうか?
もしもそうであれば公益法人の理事長としてのお立場に沿った飼育環境であるべきであろうと思うので
 
引き取られて後の飼育管理の状況を報道は確認をしていただきたいものです

嘗て2006/3/8~2006/9/8 6か月間東京新聞夕刊 動物特集のページに週一回連載を書かせて頂いた経験がありました

その際に不適正多頭数飼育に触れ 私が関与した相談事例から 公営集合住宅での不敵正多頭数飼育例を取り上げたことがありました

今回の報道にも見られましたが 当時の事例でも 近隣への多大な迷惑を及ぼしていると書いたところ 読者からの抗議の手紙が新聞社に寄せられました
 
【公営集合住宅であろうともぼろほろになるほど一生けん命多頭数飼育していた飼主に対して 「安楽死処置」(安楽殺処置)を勧めて 一匹も譲渡対象にしないとは怪しからん 迷惑とはどのようなことかと】という内容でした
 
それに応えて 迷惑の実例としては「有害昆虫の発生」「悪臭」が主であること 「有害昆虫の発生」とは主に「蚤」の発生により近隣の方々が治療を要する事態にも至っていたこと 「悪臭」は飼主の居住されていた階の廊下全域が耐え難いアンモニア臭に悩まされていたこと等があったと説明しました

「安楽死処置」(安楽殺処置)は飼主と十分に話し合っての結論であったことを説明しましたが 文字数の制限の中であること 新聞社側の読者への配慮が大切であること等の制約が課せられた状況では十分には述べつくせなかったもどかしさがありました

価値観として 公営集合住宅が市民の公的な財産の一部であり 賃貸居住者の私的財産ではないことなど考慮される発想もなさそうな文面であったことに 「ノーキル」主張のお方の多頭数飼育礼賛にはやりきれない気持ちで 失望を感じたことは忘れられません

 
飼主にもなついていない猫であったために 室内で捕獲しなければならない状況であり健康状態も悪く譲渡対象としては 新たな飼主となられる方に 押し付けることはしたくないとの判断で 当事者とも十分に話し合っての結論でしたが 「安楽死処置」(安楽殺処置)絶対反対の投稿者にはとてもご理解は得られないようでした

ここでも感じられることは 「QOL」よりも息をしていることが優先されるのだと感じます

 
数えきれない不適正多頭数飼育の事例に当たってきましたが 行政機関の方々もご苦労もされていましたし 全部を譲渡で救えないことのジレンマには耐えることしかなかったと思いますが 行政機関としての社会的義務感は今とは比較にもならない程度に自覚をお持ちであったと思います

 
今日の行政機関は 「ノーキル」「殺処分ゼロ」のおかげで 仕方がないのでしょうが 過去と比較をすれば楽なものだと感じます

反面良心的には呵責を感じておられる職員の方々もおられると感じます

 
国家の方針とは 議員次第ですが 多くの議員諸氏は「ノーキル」を唱えていれば「票」につながるとお感じのようで がっかりとしています

 
この風潮を造っているのは「動物あいご」の人々であり 動物も生かされることによりある種の被害を被っていると感じるのです

 
現役を退いた今は静観するばかりですが 無駄を承知で反論をすることもいいのかなと思っています

 
例えお一人でもそのような発想や ものの見方 現実の対応があることを知って頂ければ救いです 
                                   2016-1-14 文責  松田早苗

20161148chlive03

20161148chlive06

20161148chlive07

20161148chlive08

20161148chlive19

20161148chlive23

20161148chlive33

20161148chlive37

20161148chlive44

2016年1月10日 (日)

2016-1-9「近所の犬たち」について フェイスブックコメント

フェイスブックコメントに以下のような質問を頂きました
------------------------------------------------------------
松田さん、お疲れ様です。鑑札や狂犬病予防接種の収益は何に使われているのですか?ネットで調べても見つから無いのです。避妊・去勢、マイクロチップの補助金等になっているのですか?ご存知なら教えて下さい。宜しくお願い致します。
------------------------------------------------------------
2016-1-9 F様返信
F様 何時もご声援いただきありがとうございます
此方は勝手ばかりでごめんくださいね

【鑑札や狂犬病予防接種の収益はに使われているのですか?】

自治体によって違うのかも知れませんが ほとんどのところでは一般会計に入れられていると思います

特に動物のために使われていることは無いようです
避妊・去勢、マイクロチップの補助金等にもなっていないでしょう
避妊・去勢の補助金等は議会で認められて一般会計から出ているようです
本来は 飼育犬猫の避妊・去勢は医療費の一部として 飼主が負担をすることが当然と思います
その費用が出せない人は飼主としては力不足であり 飼主となることを自重されることが望ましいのですが 生活保護世帯で複数の動物を飼養している例も見てきました

それらの飼主に飼育禁止をしたところで「権利」の主張をされることが多く 行政機関としての対応にも苦慮されているのが実情だと思います

生活保護世帯で複数の動物を飼養している例についても それを動物あいごの人々が「護る」と言う事で煽ることもあり社会の矛盾を感じたものです

動物問題の多くは「動物愛好家」とそれを支持という形で支援をする活動家等が 理不尽を固定させているように感じます

活動現場で直面した動物問題の多くは「動物あいごのエゴ」が元を造っていると感じざるを得ない現実に落胆したものです

今日1/9のNHK教育TVで猫の行動を取り上げていましたが 猫愛好家のために「造りだす新種」が猫の健康維持に障害となっていることがあり 知りつつもそれらの「珍しい」「見た目がかわいい」で商業価値をつけて売られる それを喜んで買う「猫愛好家」がいることが腹立たしくさえ感じます

狭い室内飼育でオスを複数飼育すると争うのは本能であると説明されていましたが それではオスは単数飼育をしましょうとはならないのが実情ですね 

猫はいつでも野性を取り戻すことができるとも言われていましたから 捨てる人には「朗報」に聞こえたかもしれませんね

感情優先の動物愛好家と動物あいごの活動家が動物を人の犠牲にして 不必要に苦しめていることが多いと感じるのですね
------------------------------------------------------------

2016年1月 7日 (木)

2016-1-7近所の犬たち


 
神戸市で当てはめると「塩屋」的な山の手で道幅がやや狭く 直線が少なく 起伏が多く家並は新しいモダンな建物が続いているといったところですが 「犬」もたくさんいますね 

残念ですがほとんど鑑札も迷子札もつけていません

 
時には「かわいいですね しかし 鑑札も迷子札もつけていなければ 今この時に災害があればこの犬とは二度と再会ができなくなるかもしれませんよ」 
 
「狂犬病予防法」という法律のこと知っていますか?」と問いかけます

 
「はい 知っています」と答えられた飼主さん出会っていませんね

 
「本当は罰金も課せられる法律なのですよ」
 
「法律を守ることの大切さと共に この犬の飼主さんとしての愛情の示し方の一つとして 鑑札も迷子札もつけてやってくださいね」とお願いしています

 
しかし しかし 次に出会った時も「鑑札も迷子札」もつけていないのが現実です

 
このように「法律」を守らなくても当たり前となったのはいったい誰の責任なのでしょうね? 

「狂犬病予防法」は無くても良いとの意見も聞きますが本当は「猫」にも必要だと言いたいですね

 
個体の把握ができなければ管理もできないのは当然のことではないでしょうかね

 
「猫」愛好家から「とんでもない」と聞こえてきそうではありますが 護ることの基本は管理にありますからね

 
登録料が多頭数飼育の抑制に役立つこともあるでしょうからね

2016年1月 4日 (月)

初活動??


転居した19年間の住まいの前にいた頃の その前にいた16年間のミニシェルター時代の頃の知人からの案内とかで 子猫の救護活動依頼がありました

XX協会の松田さんですか?
XX協会ではもう活動していないのですよ」
「○○さんに紹介してもらったのですが 子猫を引き取っていただけますか?」と
「残念ですがもう現場に出る活動はしていませんので 神戸市行政にお尋ねください」と答えました

何処からも聞こえてくるのは「猫減らないよね」ですね

しかし 国家的プロジェクト!!ですか 「引取拒否」「殺処分ゼロ」「ノーキル」
詰りは野良にしてほっときなさいと言う事でしょうか?
私にはそのように聞こえます

ほっとけば「自然が始末してくれますよ」とそこまで言えるなら それなりにあっぱれと申し上げますが ええかっこは猫が哀れとしか感じられないのですね

今年も反骨精神で生きてゆくしかないようです

2016年1月 2日 (土)

20151103_


2016010111


2016010112



 
皆様おめでとうございます
 
てんやわんやの2015年は年末まで多忙に明け暮れました
 
一人暮らしに慣れたところで 遠来の訪問者があり 2016年もまたもやてんやわんやで始まりました

 
久しくご無沙汰ばかりでしたが本年もよろしくお願いいたします

2015/11に始めた吊るし柿が見事に干し柿として生まれ変わりました
 
市販の品よりも美味でした!!

« 2015年12月 | トップページ | 2016年2月 »

2023年3月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
無料ブログはココログ

最近のトラックバック