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2015年11月11日 (水)

2015-11-10野犬 猫の餌付け問題


今夕 ch4ビビット 前橋市の山村に野犬の群れがいて繁殖していると報道されていた
仔牛 ヤギまでがかみ殺されているとのこと

画面には真っ白の4匹の紀州系統らしい成犬と甲斐犬紋様の犬1匹と 子犬が4匹映されていた

ご多分に漏れず餌付けの高齢者男性が車で餌付けに通っている様子
報道陣に対して 取材をさせないために 「轢いてやろぞ」と脅しつつ大量の飼料を撒いて立ち去った

前橋市では 子犬を保護して譲渡していると話されていたが 成犬についてのコメントは語られなかった

国を挙げて殺処分させない方向に向いていれば 野犬を捕獲してもたちまち困ることは窺える
仔牛やヤギを殺された農家は泣き寝入りなのだろうか?
その点には触れられていなかったが 明らかに私有財産の侵害であり行政機関としての責任は問われると思うが如何ななものなのか?

折しも「さんかくたまご様」のブログで
ドイツで高速道路で車と衝突した犬の飼主責任を問う捜査が進められていると書かれている
http://eggmeg.blog.fc2.com/

さんかくの野良猫餌やり被害報告
ご参考までにご高覧いただければと存じます
日本で羨望の的となっているティアハイムについての詳細も書かれているが 日本では「殺処分ゼロ」の理想のシェルターと報じられているが ここまで事実を曲げた報道や講演が大手を振ってまかり通るのはなぜなのか?
意図的に誤認情報と知りつつ流されたものが それを信じたい動物あいごの人々によって 憧れの的となり 曲がった(曲げられた)情報がNHKさえも堂々と報道していることは情けない状況であり 報道者としてのモラルが問われて当然だと感じるが 訂正の兆しもなく 謝罪もない様子は 公共機関としての役割を果たさず 国民をあざ笑っているかのようで 国としても問題であると感じるし よほど程度の低い国民だと査定されているのか?
以前にも触れたが 社会人として一人前と自負されるのであれば 何事も間違いだと悟った時に訂正と謝罪ができる人であっていただきたい 
それができない人が報道に携わることは許されないと思う
管轄の行政機関も国の方針とは言え 「殺処分ゼロ」がもたらす陰の部分を真剣にとらえて 対応されなければ 動物は虐待やネグレクト被害に苦しみ 人は私有財産の侵害をされ 人身事故となることも容易に想像ができることでもある

それは和歌山県の猫の餌付け問題にも現れているが 条例変更の声が大きくても大勢とは言えないのではなかろうかと感じる
愛護の人々のようにエネルギッシュな行動で行政に迫ることが少なく 餌付け反対の人々が声を上げないからとは言え それでいいのだろうか?
餌付けさえしていれば犬猫は浮浪で「幸」なのだろうか?
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久しぶりに長いお付き合いの友からの電話を受けた
彼の悩みは公園で1匹だけにひっそりと餌付けを続けて数年になるが最近一度に成猫が56匹遺棄されたとのこと
1
匹だけは不妊手術もして目立たなかったが 多数になれば周囲からの苦情も出てくるであろうが 行政機関は殺処分前提となる引取はしない傾向が定着しつつあり 開業獣医師は世間体があり「安楽死処置」(安楽殺処置)がしにくい状況におかれている

最近の記事に600匹の民間シェルターがあり それは異常なことだと書いたが 広島でも同様に億単位の募金が募られているとのこと

シェルターでの終生飼養が定着することは決して良いことではない
動物嫌いの人々からも 動物愛好家とされる愛護の人々からも 動物は苦しめられる宿命を背負わされている
動物を愛することは 人も動物も心身ともに「幸」を保障することが可能であってこそ素晴らしいこととなるが 人の思い込みで偏共生となり ネグレクトを黙認されるのであれば根本を正すことが必要であろうと感じる
不敵正多頭数飼育という共生は決してしてはならないと言い切れると私は感じている

行政機関は最後の救いとしての「安楽死処置」(安楽殺処置)ができる場でなければならない
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以前にあるお方から以下のようなご意見を頂いた(一部 松田が単語を変えています)

若い人々
を見てると(情報源である今の報道や愛護団体等の発言によるものですが)、今までの人たち(日本)は何にもしなかった、犬猫を見殺しにしてきたダメな人たちであり、今の人(自分らも含めて今の愛護の人たち)はそれに対して立ち上がったエライ人のような見方をしているのがほとんどです。 ゆとり教育というのは「自己肯定」教育であり、面白いくらいに若い人たちは根拠のない自信を持っています。 そういう彼ら彼女らが阪神大震災後の様子や、先人たちの努力・苦労の資料を見ると、「昔から頑張っていて、その流れが今に繋がっているのであり、けして今の声の大きい”殺処分0”の人たちが初めて動き出したのではない」ということに気がつくようです。

「殺処分0」の動きによって、再び松田さんの言われる「共食い」が各地で繰り広げられてます。昔ながらの抑留犬舎に(処分をしないために)どんどん犬が入れられているわけですから(苦笑)。 殺処分0をかかげているXXX県では去年も何頭か犬舎でケンカや餓死(弱いと食べられない)で死んでます。XXXの某先生が犬は仲間と暮らす動物だから個別ではなく、群れで管理すべきとアドバイスされているようです。

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コメント

私の記事を紹介くださり、ありがとうございます。

NHKを始めとする最大手のマスメディアさえ、海外(ほとんどが欧米ですが)の動物愛護事情に関して、正確に伝えているところがほとんどありません。
ほぼ皆無に近い状態です。
小さな出版社が、該当国の文献を出典として挙げ、真摯で正確な記事を書いているところがあります。
しかしそのようなメディアの情報は、不思議なほど広まりません。

たいへん秀逸な連載記事がありますので、こちらでも紹介します。
http://www.ne.jp/asahi/gpca/tokyo/Mook/Article/89_senshinkoku13.html
「動物ジャーナル89 2015 春 先進国って何?(十三)  ── 最終篇 上」。

http://www.ne.jp/asahi/gpca/tokyo/Mook/Article/83_senshinkoku_doitsu2.html
「動物ジャーナル83 2013 秋 先進国って何? (八) ドイツ篇 その二 巨大ペットショップと激安フリーマーケット、そこで売られる仔犬たち」。

ドイツ編は、連載記事全てがリンクされています。
特にヨーロッパの動物愛護の現状を真面目に知りたい方は、ぜひ全ての記事をお読みになることをおすすめします。
これらの記事は、日本では稀に見る、ヨーロッパの動物愛護事情のありのままを伝えています。
これが真実の姿です。

さんかくたまご様コメントありがとうございました
「「動物ジャーナル」は30年くらいも以前に出会いました
関西でのグループ集会の席で 代表者の方とお会いしたのですが 「ノーキル」で名高い日野市のS氏とご一緒でいささかがっかりとしたことが思い出されます
そのごのことはほとんど知らずに過ごしましたが このように立派なお仕事をされていたことについては敬意を表します
2015-11-14「ペット法学会」のシンポジュウムに聴講参加してまいりました
記事をUPしますのでご参考までにご高覧いただければと存じます

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