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2015年10月

2015年10月28日 (水)

2015-10-27ドッコイさんの様子


 
転居以来まだなじめていないのかやたらに「帰りたい」「何時頃帰れるかなー」と言います

 
「本当の理由(神戸の家には帰れないよ)」は言えないので 「私の健康状態が芳しくないから我慢してね」と話しています

 
「そうかあんたも歳だからね 仕方がないね で 何時頃帰れるの?
 
「今日は帰れると聞いたから 衣類まとめて準備してるけど」と
 
見ると3-4点の衣類が椅子の上に畳んでおいてあるのです
 
いじらしくて心中「ごめん」と言いながらも「私の健康状態が芳しくないから我慢してね」と繰り返し話します

そんなドッコイさん 最近は救急車のお世話になったりで出たり入ったりが忙しいのですが 救急病院で点滴の後の止血帯を見て けがをして病院に来ていると思ったらしく 「これのためにここにいるの?

と聞きます
 
「大丈夫 念のためだから」と話しますが 5秒後には繰り返しです

ホームの方が大事を取っての救急車要請だったようですが その時は確実に近付いているのでしょう
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日置きに見舞っていますがこれが最後になるのかもしれないなと思いながら別れます
 
いつもフロアーのドアのところまで私を見送ってくれます
 
「気を付けて帰りなよ」と言います

転居先の自動車NOプレート変更手続きでドッコイさんの生年月日を希望番号に指定しましたら
 
「この番号で指定されたのは初めてです」と係員の方が言われていました
 
ごろ合わせでも縁起担ぎでもないNOで理由がわからなくて不思議だったのでしょう
 
「夫の生年月日です」と申しましたら「ほー そんな人は初めてです」だって
 
番号は指定できても ひらかなの部分は指定できないのに 偶然にも「さ」だったので そのことも説明すると係員の方がにっこりとされていました

自室の窓から駐車している車を見て ドッコイさんはいち早く番号に気が付いたらしく 「僕の誕生日だね」とちょっぴり嬉しそうでした
 
人生の末路に精いっぱいの感謝のつもりで車のNOを変えてみました
 
ドッコイさんに伝わったことがちょっぴり満足です

何時かは迎えるその時 次は自分の番も遠くはないのでしょうが 変化に富んだユニークな人生であったと思っています
 
全ての事柄に感謝を忘れずに 残りの人生を静かに過ごせたらと思うこの頃ですが 引っ越しの荷物がまだ片付かないのです
 
もう一度捨てる物を仕分けしなければならないのが大変です
 
【成るようになる 成るようにしかならない–S,Ma

2015年10月 9日 (金)

25015-10-5 飼主責任と譲渡者責任


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年前に救護活動で手元に来ていた子猫をお迎えくださったご夫妻の奥様が 長い闘病生活に終止符を打たれたかのように9月末に亡くなられました
 
通夜に出させて頂いた折にはご主人さまは妻であられた奥様に対する感謝の気持ちをあふれるばかりに話しておられましたが お一人となられてがっくりとされたのでしょうか ご主人も入院される事態となりたちまち猫の世話が問題となりました

知人を介してその事態を知り 私はその猫を引き取ることを申し出ました
 
譲渡の際にお約束し「譲渡誓約書」を書いていただいた際に
 
『飼えなくなった場合は松田が生きている限りは 必ず私松田に返還してください』と記していました

ご夫妻もそのことに同意してくださり 譲渡させていただきました

ご夫妻にはとても愛されてはいましたが かなりシャイな性格で誰にでも親しめる猫ではないようでした

通夜の日も人目を避けているのが寂しげでもあり哀れに感じましたが 数日の後に頼りの綱のご主人さま迄も倒れられるという不運に見舞われるとは思いもよらず ご主人さまのことと共に猫のことも案じることになりましたが ご主人さまのことについてはご親族がお世話をされますが お近くでもなく猫の世話には至らないとのこと

『飼えなくなった場合は松田が生きている限りは 必ず私松田に返還してください』 

残念ですが当に今がその時となってしまいました

日頃から松田の動物に対する考え方に好意的に賛同して頂いていましたので私の手元に還されることは故人様のご意志には背かないものであろうと思います

ご親族も手放すことを同意され 意思表示されていますので 飼主としての猫と社会に対する責任と 譲渡者としての私の責任を果たす時だと心得ています

普通の? 動物愛護の方々であれば次なる譲渡をすることこそが大切とお考えかもしれませんが 社会全体から見て 幸せだった猫の二次譲渡が可能であれば 全く幸せに恵まれない猫の譲渡にご尽力を頂きたいと思うのです

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年と言う年齢とシャイである性格からも私は二次譲渡は故人様も望まれないと思っています

飼主責任 譲渡者責任とはそういう事であると いま一度皆様にもお考えいただきたくて このケースをご紹介させていただきます

改めて ご主人様のご容態が悪化しませんようにと祈りつつ 故人様のご冥福を心からお祈り申し上げます

猫を慈しみ育ててくださいましたことに心から感謝いたします

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