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2015年9月13日 (日)

2015-9-12考え方による延命と救命と幸の図り方


 
どうしようもないこの時期に 他府県から神戸市の譲渡基準はどうなったのですかと問合がありました

うーん
ご返事に窮します

それでなくても神戸市動物管理センターの譲渡については 官民で協議をすることが基本である『CCクロ』活動以外は 行政機関がすべてを決定されますから どのような条件で どのような譲渡をされても それは所長の裁量次第でしょうとは申し上げました

神戸市動物管理センターから民間個人へ譲渡された犬について ネットに行政機関にいる状況での写真を張られて 募金の呼びかけをされているものをご覧になったようです

民間シェルターにはあふれるほどの譲渡待機動物が居るでしように 「安楽死処置」(安楽殺処置)ができる行政機関がする仕事としては理解できないのですと その方は「動物を思いやる視点が違うのではないですか?」と問いかけておられました

詳しい事情がわからないこともあって 的確には答えられませんでしたが 意見を述べられたお方のお気持ちは私には同感と感じます

命さえながらえばよいのか QOLに重きを置くのか 他の窮状に居る健康で譲渡の条件が整った動物を救うのか

携わる人間の感情に重きを置くのか?(今回の所長と譲渡受けをされた方の)心を優先するのか?

皆様はどのようにお感じになられるでしょうか?

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コメント

まず前提として、「殺処分ゼロ」を実現した国はないと断言します。
日本とは方法が異なるだけで、いわゆる愛誤さんが言う「動物愛護先進国」は、実数で日本よりはるかに多くの殺処分を行っています。
例えばドイツでは、行政は一定数殺処分を行っていますし(それは州獣医局の事務所で麻酔注射により行われます。二酸化炭素死の施設がないだけです)、その他公的に行う殺処分は警察官による射殺(ティアハイムの収容動物の射殺も、2013年の法改正以降は行われています)、民間人による狩猟駆除や飼い主が獣医師に安楽死を依頼するなど、人口比でドイツは日本の何倍もの殺処分を行っています。

しかし誤った情報、「殺処分ゼロの動物愛護先進国」が日本で流布されて、「殺処分は実現可能」と思い込んでいる人が多いです。
そのような方が、保健所の引受の例外規定の法改正の後押しや、保健所での引き取り拒否の圧力をかけているのだと思います。

私見ですが、私は現状では、保健所の引取りは日本では必要だと思います。
日本では諸般の事情により、獣医師はペットの安楽死を引き受けたがりませんし、飼い主にもその認識が薄いです。
ペットを飼えなくなった事情がある飼い主に対して、飼育の継続を法で義務付けたところで、そのペットが良好に飼育されるとは思えません。
例えば倒産したペットショップやブリーダーは、多くの犬猫を適正飼育できますか。
下手したら夜逃げです。
私は競売物件で、生きた犬を室内に置き去りにされたケースを知っています。
家の持ち主は夜逃げしたのでしょう。
競売は、最短でも新たな持ち主の手に渡るまでに半年ほどかかります。
フードや水をおいていても、半年も持ちません。
破産、倒産の窮状にある人は、ペットの新しい飼い主を見つける余裕なんてありません。

余剰ペットが、適正飼育できる飼い主の数を大幅に上回っているという問題もあります。
保健所引取りをなくせば、余剰ペットはどうしても不適正飼育者の元に行かざるを得ません。
不適正飼育は、新たな余剰ペットの生産と虐待につながります。
それを防ぐために、適正飼育者のスクリーニングをすれば、余剰ペットの行き場がなくなります。
保健所の引取り(殺処分)をなくせば、本来殺処分されるであろう犬猫が、適正飼育されて幸福になるわけではありません。
虐待やネグレクト、さらに望ましくない繁殖を防ぐには、保健所の引き取りは良い悪いの問題ではなく必然です。
こんな言い方は反発を招きますが、「二酸化炭素死の方がマシ」です。
つまり私はQOLを重視します。

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