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2014年12月27日 (土)

2014-12-26獣医師と「安楽死処置」(安楽殺処置)

昨日もまた九州から長い電話を頂きました

10年ぶりくらいでしょうか

 

転居してきた近所の空き家に猫の親子がいる 子猫がすでに4か月くらい

トラップの設置には 空き家の家主さんが反対されると

不妊手術をしたとしても厳寒期の今 術後管理も心配であると

周囲の人々も可愛いとはいうものの 誰も積極的には関心を示されないとのこと

仔猫が4か月となっていれば間もなく発情期を迎えます

とにかく不妊手術をするか まったく関与しないか 「あなたが出会った猫に対してはあなたがあなたの責任でお決めになることです」と答えました

 

以前は迷いはあっても「安楽死処置」(安楽殺処置)の決意ができたが 近頃は獣医師の協力がまったく得られない「命を奪ってはならない」と答えられたとのこと

その地に長く居住されていないこの相談者だから 危険回避でそのようにお答えになられたのかもしれませんが一般的な獣医師の模範解答でもあると思います

 

ならばどのような対策が可能なのか相談者は当のDr,に追及されなかったのか?

とはいうものの その獣医師も答えは持ち合わせておられないとは思います

 

そのように「ノーキル」教育を受けられたのか 獣医師となられてからの自己防衛のためのご判断なのか?

世情を気になされば「命を奪ってはならない」としか答えられないこともわからなくはないですが 医療の基本は苦痛の軽減であると私は思っていますから 苦痛から救ってやれることをお考えくださる獣医師がいなくなられた今日 動物は以前よりも哀れな状況を強いられていると感じています

 

この相談者ご自身が以前に癌宣告を受けられて 当時飼育されていた大型犬の「安楽死処置」(安楽殺処置)を獣医師にお願いされて 事情をご理解された獣医師はご協力くださったそうです

しかし その時の死に至る過程は今も心残りになるほど辛い状況であったとのこと

 

お話を伺って推測するところ「ストリキニーネ」を使用されたのではないかと感じました

「ストリキニーネ」は以前には行政機関で一般的に使用されていましたが 苦悶死するために さすがに使用はされなくなりました

しかし 費用が安く確実に死に至ることでは然したる疑問をもたれることなく使用されていました

獣医師の良心としての「安楽死処置」(安楽殺処置)にこだわられることができないのかと情けなく思ったことがありました

しかし 当時の教育では「安楽死処置」(安楽殺処置)など取り上げられることはなかったのでしょう

それは今も真剣に「安楽死処置」(安楽殺処置)についての教育がなされているのか大いなる疑問は持っています

教育のおおもとにかかわられる教育者としての獣医師が「殺処分ゼロ」を公然と支持される時代ですから動物には災難の時代とも感じます

相談者は その後 ご自身のガン宣告が誤診であったために今も生存されていますが 無益に苦悶死させたことが後悔されると言っておられました
 
ご自分の死後に大型犬が それも分け合って人にはなじめない犬であったことでの優しさゆえの決断であっただけにおつらい思いをされたようです

だから殺すなとは言ってほしくはない
 
飼主責任の果たし方としては立派であったと思うのです

 
不幸にも動物に対する獣医師として思いやりがなかったことが 心の傷を造ったのだと思うのです

 
獣医師を仕事として選ばれるからには 動物たちの生死と共に幸不幸にも同等の重きを置いてやって頂きたいと感じます

国民は獣医師に「命を奪ってはならない」としか答えられないような状況を蔓延させて 飼主も動物もともに不幸にしないでいただきたいと願います
 
同時に 獣医師は生命の発生について 人工繁殖に深くかかわられるのですから その動物の生涯と死についても責任を感じていただきたいとお願いいたします

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コメント

昨今の、無責任なノーキル思想に憂慮しています。
行政の犬猫引取り拒否の、一部合法化(ペット業者に限ってのことですが)を行ったのであれば、その受け皿として獣医師が安楽死を行ことが必要です。
私はやむを得ずペットを飼育できない状態になれば、飼い主が責任をもって、獣医師に最も安楽な致死処分を依頼するのがベストであると思っています。
ですから、行政による引取り制限は、ある面では賛成です。
しかし獣医師までが、安楽死処置を拒否するようでは、受け皿がありません。
それはアニマルウェルフェアの危機です。
獣医師も、日本での嘘海外情報に毒されている人が多いと思われます。
誤った海外情報を書いている獣医師のブログだらけですから。
獣医師だからといって、外国語や法律、海外情報に精通しているとは限りません。
ただ、獣医師による安楽殺は、学会での基準を設けることが望ましいでしょう。
ドイツでは、安楽殺とは、必ず麻酔で意識を消失させることを法律で明記しています。
①麻酔で意識を消失させる→
②筋弛緩剤(ストリキニーネなどです)で呼吸停止にいたらせる→
③塩化カリウムで心停止に至らせる。
が正しい手順です。
しかし②のみで行うとかは、割とあるケースと思われます。
②だけですと、意識はあるので、呼吸停止の際に、苦しみます。

欧米では、日本よりはるかにペットを安楽死させることに寛容です。
獣医師の意識比較調査や、イギリスの獣医師の安楽死処置が50例に一例という多さから伺えます。
なお、ペットの終生飼育を罰則がないとは言え、法律で明記しているのは日本ぐらいではないでしょうか(京子アルシャー氏のドイツ動物保護法の訳は、歴史的「珍」訳です。それと農水省の方がお出しになっている文書が話題を集めていますが、これで引用されているドイツティアハイム指針はずいぶん古いものです。最新版は、ティアハイムに積極的に収容動物の安楽死処置を推奨しています)。

日本と欧米の、ペットに対する安楽死の意識の差や、行われている頻度などを、掘り下げた記事にしようと前々から思っていますが、今年もマスメディアなどが嘘の報道を繰り返し、それを指摘する記事を書くことに追われました。
ドイツティアハイムの連載記事も進んでいません。
日本で流布されている、海外の動物愛護事情の嘘捏造ぶりは、あまりにひどすぎます。
それを指摘している私は、まさに孤立無援で、重戦車部隊に、一人竹槍で立ち向かっているような無力感を覚えます。

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