2014-12-22 LIAについての読者の感想
【LIAと言う団体ご存じですか?
殺処分ゼロを掲げていますが、避妊・去勢を全面否定しています。
FacebookでOさん(S,Ma注-原文は固有名詞です)が良いねしています。
本当に分かりません。私の頭では理解不能です。】
という感想を読者からメールで頂きました
松田早苗返信
調べてみました
近年の典型的な動物至上主義の人たちと感じますね
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,ネットで調べてみましたが 私も「うーん」と唸りました
http://blog.livedoor.jp/liablog/archives/1790616.html
基本的に動物至上主義的なお考えのように感じますが 現状の日本では 国内法に照らして この方々の主張を全面的に正当化することは難しいこともご承知ではあるようです
しかし 何もかも人間が悪いと言えば物事が良くなるものでもないでしょうし 人類の滅亡を願っているわけでもないでしょうが 初歩的に動物あいごに関わる人々には誤解を与えることを危惧します
現状から一足飛びに「殺処分ゼロ」にするとすれば 動物のQOLを無視しても仕方がないとの誤った思考に傾きかねないからです
他方で 「動物の権利」と言う言葉がありますが 以前にも触れましたが 「義務」を課せられない 動物等に対して「権利」として利の追及をすることは 義務を果たせない対象に対する「人」としての「保護義務」の責務をおろそかにすることにつながると感じます
一見優しそうに感じられますが【自己愛型動物愛護-S,Ma】に徹した結果であり 矛盾に満ちていると思います
人と動物の権利が同等であるのに 不妊手術をして逃がす=捨てることは最も大きな矛盾ですが 人が管理をする義務であるという考え方がなければ 自ら環境管理ができない動物たちを見捨てることになるでしょう
私の考えでは動物の不妊手術は「してやる」ことではなく「人と動物の相互利益のためにさせていただく」ことであり 不妊手術してやったから 勝手に生きて行けと言う放り出し方はとても無責任であると感じます
不妊手術の代償としての生涯保障をすることが義務であるという考え方が育たなくては 不幸な浮浪動物はなくならないでしょう
現状ではその発想と理解ができない人々のために「TNR」とい逃げ方を奨励されていますが 繁殖という生きがいを絶たれた動物のためにも 動物被害で苦しむ人々のためにも真剣に屋内飼育に徹することを考えなければならないでしよう
「生物多様性」としての考え方で希少生物を要保護指定とするのも 過繁殖を抑制することも 人としての管理があってのことです
管理をするということは優位に立っているからできることであり 管理をされる側は優位に立つ人間にゆだねることになるのです
だから 人間は時には冷静に過繁殖を抑制することもしなければならず 「殺処分ゼロ」の考え方では管理放棄の状況を肯定することにつながるでしょう
そして 常に何のためか 誰のためかを問い続けなければならないと思うのです
「殺処分ゼロ」のために苦しむ動物を看過することは「生かしてやっている」という不遜な考え方であり 殺すことを不遜とすることと同じだと感じます
「殺処分ゼロ」に徹するのであれば 飼育動物を認めず 人も動物も全てを自然にゆだねなければ整合性には疑問符が付くでしょう
自然界では弱者の生存は困難であるから 自然淘汰という言葉が適用され 強者のみが生き残る世界とせざるを得なくなるでしょう
一見優しいそう と言うことと 真に優しいことは違います
テロを肯定してでも我を通す思想もあるように 人が支配する社会は「思いがけないこと」が普通にあるのです
「思いがけない佳きこと」は確率からは多くないでしょうが 「思いがけない佳くないこと」は多発しています
それを適度に管理できる能力が必要であり 人間としてしなければならないことは「適度な管理」だと思うのです
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広島県にはLIA同様、不妊手術せずに譲渡活動をしているピースワンコジャパンという団体があります。この団体は、明らかに県の登録条件を満たしていないにもかかわらず、正式な譲渡団体として登録されており、資金力も政治力もあることから、著名人や議員なども加わって派手に集金活動を行っています。1000日で広島県の犬の殺処分をゼロにするというスローガンの元、言わばばらまきのような譲渡活動を行っているわけですが、ここもドイツのティアハイムを手本にしているのだそうです。アルシャー京子氏がアドバイザーとして深く関わっています。
投稿: 宮崎 | 2014年12月23日 (火) 11時42分
このブログ主さんは、旧石器時代に戻って、人もサーベルタイガーなどの肉食獣の捕食対象に過ぎない状況が理想なのでしょう。
、犬や猫の不妊去勢に反対する人は、一定数います。
他にも、大学の講師という方が、地域猫に反対する意見を表明し、その理由が「生殖機能を奪うのは動物に対する権利侵害であるというようなことを述べておられました。
確かに、動物が権利の主体であるならば、その動物の意思(は確認しようがありませんが)に反してはできません。
ドイツでも案外多いです。
「動物保護法で、正当な理由がなく外科手術で動物の組織を切除することは禁じられている」ことを根拠にしています。
リンクの記事ですが、イギリスのブリーダーが品種特性が出ていない仔犬など、欧米では一般的に、犬猫殺処分が行われていることなどは、評価できるのではありませんか。
ところでブラジルのサンパウロでは殺処分ゼロとはどうなんでしょう。
ドイツ人の個人ブログで、ブラジルに旅行した際に、猫肉を串焼きにして売っている屋台を見かけたと憤慨しています。
屠殺は良いのでしょうか?
投稿: さんかくたまご | 2014年12月23日 (火) 12時47分