2014-10-18電話相談からに対するコメント返信
遅くなりましたが
【飼主の為の獣医学と動物福祉情報 管理人は「登録済みの繁殖者」に付いて、日本で頭数が少ない「ボルゾイ」に付いて意見を述べましたが、松田さんは「素人繁殖の雑種」に付いてを述べています。
無意識に見つめている対象が異なる故に、論点のすり替えの印象を管理人は受けました。 純血統の犬達、雑種の犬達、其々に異なる問題を抱えていますが、雑種の素人繁殖は、繁殖の申請制度で規制と罰則を付加することで解決が望ましいと管理人は考えています。
ノーキルと、線引をして基準を満たさないものに安楽死処分を行うことについては、運営の経済的事情を前面に出すのではなく、動物福祉的に「苦痛の軽減」を理由にするなら検討をするべきだと思います。
良い機会なので、他に関連する記事を数件投稿します。】
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「飼主の為の獣医学と動物福祉情報 管理人」様のご投稿について ご返事させていただきます
2014-10-23松田コメント返信
飼主の為の獣医学と動物福祉情報様 ご意見ありがとうございました
【日本で頭数が少ない「ボルゾイ」に付いて意見を述べましたが、松田さんは「素人繁殖の雑種」に付いてを述べています。】
ご指摘の点についてはそちら様に誤認がおありと感じています
「ボルゾイ」でなければ「MIX」に血統書が付くはずもなく論ずることもございません
純血種であっても 人から人へ転売または 譲渡されてゆく過程で「血統書」は存在しなくなることもあり 元から「血統書」のないこともあることは何度も経験しています
交配に無理があったりして 不都合な記録は残したくないが 姿形が「純血種」であれば満足されることもあるようだと感じたこともありました
店頭販売の「商品」であっても「血統書」は作られることもあると聞いたこともあります
証拠を追求したことはありませんので飼主様からの情報です
コンクールや交配目的でなければ「血統書」は不要でしょうし 個人的な売買であれば値引きの条件となるかもしれません
【無意識に見つめている対象が異なる故に、論点のすり替えの印象を管理人は受けました。】
【無意識に見つめている対象が異なる】
その点では松田も同様な感じを持ちました
ただし 松田が論点はすり替えてはいないことは 精読していただければ 管理人様の誤解であることにお気づきいただけると思います
過去の経験から 動物病院にかかることができる幸な動物の状況だけをご覧になられる一般的な獣医師のご判断は 「そんなにひどい飼主と動物がいること」それ自体にご関心は少ないと感じていました
阪神・淡路大震災までは神戸市の獣医師の先生方も動物の「安楽死処置」(安楽殺処置)をすることは怪しからんと思われていたようでした
県獣 市獣 民間団体の3者連合での被災動物救護活動では今までご経験されなかったことに立ち向かわれたと思います
収容された動物たちのほとんどといってよい程度に登録 ワクチン接種 不妊手術は未実施でした
そのようなご経験から 当時松田たちの活動が 社会の底辺が対象であり 獣医師の先生方のご想像を超える低レベルな飼育管理状況が活動の範囲であり 困難なことが多いことであることをつぶさに知られることになられたようです
嬉しかったのは1.年を超える活動で 松田たちの活動に新たな評価を頂いたことでした
ある獣医師の先生から「松田ウイルスを移された」と言われたことがありました
動物福祉の原点のとり方を高レベルにおいたのでは 低レベルに置かれている動物たちを見捨てることになり 底辺のボトムアップができないことに気が付かれたのでしょう
その点からも大震災の被災動物救護活動は意義深いものであったと感謝しています
誰しも経験しないことへの理解は無理なことが多く それでも知らなければならないと思うのか それは知る必要もなく知りたくもないと思われるのかで 価値判断のとり方は異なります
【無意識に見つめている対象が異なる】
どうか 新たな視点で低レベルの状況に見捨てられる動物たちのことを 獣医師会全体の問題としてお考えいただきたく存じます
【雑種の素人繁殖は、繁殖の申請制度で規制と罰則を付加することで解決が望ましいと管理人は考えています。】
「MIX」のみならず 「純血種」であっても 同様な規制が適用されることを望みます
儲かる種の過繁殖は ブームを過ぎれば同一種の遺棄放棄に連動しています
遺伝的な問題も論じられています
【ノーキルと、線引をして基準を満たさないものに安楽死処分を行うことについては、運営の経済的事情を前面に出すのではなく、動物福祉的に「苦痛の軽減」を理由にするなら検討をするべきだと思います。】
【動物福祉的に「苦痛の軽減」を理由にする】
これ以外に主たる理由はもとよりございません
社会ですから 国家や地方自治体の経済的理由も無視はできませんが 第一義は あくまでも不適切多頭数飼育 虐待 ネグレクトの看過をさせないためには 「安楽死処置」(安楽殺処置)を認めざるを得ないはずです
本来の検討の時期は第一回目の法改正時であればよかったのですが 動物の苦痛に無関心なとさえ思わざるを得ないような あいご活動の結果 政治家や法律家たちの意識改革には至らなかったことが今日に至り それは無念であるというに尽きます
適正譲渡には 利点と欠点があることは承知しています
厳しいと審査に適合しない希望者がペット店で安易に飼育動物を入手し 安易に放棄されることにつながり易いこともあると言うことです
【安易な飼育開始と放棄が動物も人をも不幸にすることになる-S,Ma】
と訴えていますが 安易に入手できる社会の状況の中で いかに飼主責任を重く問うかと言うことは大きな課題です
動物との共生の始まりが 誰でもたやすくできるのであれば 社会的なバックアップをしっかりとしなければなりません
サンフランシスコSPCAでは以外にも 当方から見れば「安易」と感じられる譲渡が行われていましたので質問しました
返ってきた答えは
「すべての動物について 虐待 ネグレクトの通報を団体が受けて対処できる 低所得者にも補助がある」とのお答えでした
そこまで組織力があればできますが 国内でそれだけの人材と経済力がある団体は知る限りありません
ならば 譲渡の段階で基礎知識の普及に努め 飼育中断をされる場合にもそれなりの備えができる要件が必要だと考えています
【良い機会なので、他に関連する記事を数件投稿します。】
長い文書となりましたので 今回はここまでとさせていただきます
この点については 別に意見を述べさせて頂きます
こうして 相互理解が深まることにつながることが望ましいと存じますので 今後共に 忌憚のないご意見のご投稿をお待ち申し上げます
私事都合でコメント返信が遅れましたことごめんくださいませ
2014/10/23 文責松田早苗
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