2014-10-18電話相談から
自宅ではない借り受けた部屋に屋内係留で 閉じ込め飼育のボルゾイがいるが 不敵正飼育の改善を頼んだところで とても能力があるとは感じられないとのこと
元は飼えなくなった飼主から預かったが 迎えに来ないままになって久しいと
話してみて 引取を要請されたらどうしようと相談者は悩まれてのお話だった
ボルゾイ愛好家団体を検索してみるのも一手ですねとは言ってみたが 正直私にもこの犬種には苦い思い出がある
雌雄で子犬から育てながら マンションの屋上で 垂れ流し 給餌 給水もしていないとの通報を受けて何度か通ったが 飼主は不在
置手紙をして何度目かにようやく飼主と話すことができたものの あっさりと飼育放棄をされて 引き取る羽目になった
長い間近所では「かわいそう」と言われていたが その筋の人らしくて 誰も話せなかったとのこと
飼主のいない間に ホースで水を与えると待っていたように飲むといった哀れな様子だったらしい
未だ力があった頃なので大型犬2頭でも自力で車に乗せられたが 今はリードを持って立ち止まっていることも無理であることは明白
当時は団体のシェルターがあったので保護がしやすかったが その2頭は引取したのち 1頭は譲渡されたが ♂は咬み癖が治らず 治療をされる獣医師にかみつく有様で譲渡することもできず「安楽死処置」(安楽殺処置)としたが 空腹と寒暑にも対応されなかったまま生かされていたことを思えばまだしも救いであったと思った
今回のボルゾイについても 行政機関にも相談してみてはとはいったものの 「引取拒否の印籠」を示されるのではないかと思うと言い難い言葉ではあった
その後の経過をまだ聞いてはいないが 大型犬の場合には対応は極めて難しい
昨日は20年以上も昔 団体に所属していた頃に 不妊手術の協力をさせていただいた方からの電話であった
餌付けの猫が10匹くらいに増えているので お世話になりたいとのこと
現状では団体も閉鎖しているし 個人的にも現役を引退していると話したが 20年の年月は相談者もまた高齢者となっておられる
餌付けをすることには 責任があることも承知されているのだが 高齢者となられて積極的な行動がとれにくくなられたような感じであった
とりあえず 管轄の行政機関に電話をされることをお奨めしたが 行政機関も頼りにならないのが実情
無責任発言をすれば 「ノーキル」主張をされている政治家や法律家へお願いされてはと言いたいが それはさすがに言えなかった
返ってくるであろう答えが想像できるから 困っている人々の本当に親身な 役立つ答えは得られないと思うからだ
「不幸な動物をゼロにする」というスローガンを掲げた人々 オリンピックには競技と共に新たな関心が増えてきた
どのようにして「ぜろ」を立証されるのか?
御高名な講演者を迎えられてシンポジュウム迄され 大々的にアピールをされたのだから 成果には大いに関心があり 達成できなければ社会的責任は問いたいものだ
餌付けは高齢者の慰みともなっているところが対応に困ることでもある
行政機関が適正に引取 「安楽死処置」(安楽殺処置)も含めて減数に努めなければ 「地域ねこ」と言えども頭数が減ったという話よりも増えたという話の方が多く聞こえてくる
行政機関は納税者に対する義務があることとして 公的機関としての役割を自覚して頂かなくてはならないし 民間の活動家もまた 行政機関に「ノーキル」を呼びかけるなら 自らが適正飼育で引き取る覚悟をしていただきたい
« 2014-10-17Y様FBコメントから | トップページ | 飼主の為の獣医学と動物福祉情報様ご意見ありがとうございます »
「動物福祉」カテゴリの記事
- 2014-7-12猫迷惑は作られるもの---過去録から(2023.07.14)
- 大阪万博でペットの同行を認める大阪市の愚策(2023.02.24)
- 2023-2-9in Megumi Takeda様情報 犬肉の食用関連(2023.02.11)
- 2022-9-6Megumi Takeda様情報咬傷事故犬の再譲渡による問題(2022.09.22)
- このポスターを見てどう思いますか? シェアから(2022.08.31)
コメント
« 2014-10-17Y様FBコメントから | トップページ | 飼主の為の獣医学と動物福祉情報様ご意見ありがとうございます »
ボルゾイは、私が小学生低学年の頃に飼っていました。
大変力の強い大型犬で、きちんと訓練しなければ、大人でも扱いが難しい犬種です。
その犬はどうなったかというと、1才の頃に盗まれました(メスでした)。
当時は東京に住んでいましたが、大都市でも珍しい犬種でした。
我が家の犬は、誰にでも尻尾を振って愛想をするバカ犬でしたが、そのようなものを盗むのは、よほど犬になれた犬関連の業者さんでしょう。
蛇足。
ダルメシアンも盗まれたことがあります。
我が親の職業は、元警察官僚です(大笑。
投稿: さんかくたまご | 2014年10月19日 (日) 07時58分
2014-10-19S,Maコメント返信
【ダルメシアンも盗まれたことがあります。
我が親の職業は、元警察官僚です(大笑。】
そんなこともあるのですね ふふふーーー
ボルゾイはロシアの貴族に好まれていたようですね
ほっそりとした容姿は美しいのですが 大きな口は子供の頭だとすっぽりと入ってしまいそうで本気で噛みつかれると怖いですね
さんかくたまごさまに尋ねられていました 『CCクロ』譲渡費用について 明日20日に確かめるつもりでしたが 急に出張ヘルパーの役割をしなくてはならなくなり明日からまた 3-4日不在です
申し訳ございませんが 078-741-8111 神戸市動物管理センターにお問合いただきますようお願いいたします
コメント等返信が遅れますがごめんくださいませ
投稿: | 2014年10月20日 (月) 00時09分
お気遣いありがとうございます。
ドイツティアハイムに関しての連載記事を書いていますが、最後に、日本の方式(公的施設と民間ボランティアの協同=ccクロなど)と比較するつもりです。
ですから急ぎません。
日本の官民共同の組織は、ドイツのティアハイムよりはるかに非営利です。
ドイツのティアハイムについてドイツの資料を調べていますが、日本で流布されている、ドイツティアハイムの捏造情報のひどさをさらに再認識しました。
①ティアハイムは、多くは有償で不要ペットを元飼い主から引取り、それに利益を上乗せして再販売するのが主な事業形態です。
②ごくまれに小規模で、野良猫犬に特化した保護団体もあります。
③高齢犬猫を、元飼い主が飼育を委託する、いわゆる「老犬猫ホーム」タイプ。このタイプは、元飼い主が飼育料を支払い続ける限り、殺処分は行いませんし、終生飼育します。ただし、飼育料は極めて高価です(犬の飼育料は一日あたり12ユーロ!(1,600円!)などです。
(極めて大規模なティアハイムは、①②③の事業全てを網羅していることと思います)。
①②③の「いいとこどり」、「事実の抜き書き」をすれば、「ドイツのティアハイムは、①ティアハイムは、不要ペットを新しい飼い主に譲渡します。②野良猫犬も含めて、ティアハイムはすべての動物を引き取ります、③殺処分は一切せず、終生飼育します」になります。
ここでは事実ですが、抜書してつなぎ合わせれば「大嘘」になります。
ティアハイムは、④設備などの建設維持などでは補助があります。
それを拡大解釈し、①②③の事業は、公費で行っている(もしくは極めて公的助成が厚い)となります。
つまり、ドイツのティアハイムは、「元野良犬でも全て引取り、床暖房と広い庭付きの広い個室で飼育し、終生飼育し、一切殺処分は行わない」。となります。
それを本気で思って「東京(日本でも)そうしろ」と要求を突きつけているのが、TOKYO ZEROキャンペーンです。
まさに狂人集団ですよ。
投稿: さんかくたまご | 2014年10月20日 (月) 12時24分
2014-10-23S,Maコメント
さんかくたまご様コメントありがとうございました
【ここでは事実ですが、抜書してつなぎ合わせれば「大嘘」になります。
日本の団体さんはご都合主義的なところが多いですね】
【日本の官民共同の組織は、ドイツのティアハイムよりはるかに非営利です。】
ありがとうございます
最近 愛護の活動をされる人々が訴えるとか訴えられたとか 不届き者の支持者が 追及をされると対する人を誹謗する
自分もまた 誹謗されている
がっかりとすることが目立ちます
信念の置き所が 「ノーキル」に凝り固まっていて 動物に偏りすぎたあいごとなり 他人よりも大切な存在となっては悲しいとしか言えません
そのような人々にとっては部分チョイスをすることで ご自分のための「ティアハイム」想像図になっているのではないでしょうか?
投稿: | 2014年10月23日 (木) 23時03分