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2014年8月 2日 (土)

2014-8-1問題発生と対応

8月となりましたね

最近 子犬がたくさん生まれたと相談を受けた事例がありました

幸い多くの方に助けを求めて何とか譲渡が完結するようですが 単に「よかった」とも言い切れないジレンマを感じます

常に 相談を受けて感じますことは 問題は永遠に続くことなので どの分野でも「経験」のない若い世代が育つ過程で必ず問題は発生するということです

人は知識をため込んだ頃に 人間界を卒業しますから 永遠にその繰り返しです

色々とそれぞれに分けありのこともありますが 「知識」がどのようにして伝達できるのか?

どのようにしてより多くの人々に吸収していただけるのか?

「こんなこと常識」でしょうと言いたいことも 「知識」があるからそれが「常識」と考えられるのであり 「知識」がなければ良いか良くないかの判断にも格差ができます

【よくないことは良くない】と知ることが大切で 「よくないこと」と判断できるためには「知識」が必要であり 「よくないこと」が「当たり前のこと」になっているところが変わらなければ 動物の過繁殖 多頭数飼育 ネグレクト 殺処分についての判断も狂いますね

今 「ノーキル」と叫んでいる人のほとんどは「動物福祉」の基本を勉強されたとは感じられず そんなこと(殺処分)「よくないこと」に決まっていると思っている人々なのでしょう

断っておきますが「殺処分」はよいことではありません
 
同時にQOLを問題としない ネグレクトを容認しなければ「ノーキル」は成り立たないことを知らないか 知りつつも「世間体ありき」程度の人々が「ノーキル」と叫ぶことができるのです

昨今の兵庫県の議員諸氏も「よくないこと」が「当たり前のこと」になっているところが 庶民感覚との乖離となっているのでしょう

国を発展させるのも 衰退させるのも 全ての根源は「教え方」だと思います

不幸にして友まで残忍な方法で殺害してしまった事件も 身近に「教える人」がいなかったことも大きく影響しているように思います

教える人も常に教わる人でありたいし 教える人はどの分野であっても 責任は重大です
 

 
獣医師育成の過程で「ノーキル」と教われば どのような獣医師になられるのでしょうね?

多くのことを考えさせられた小犬騒動でした

まだまだ 不妊手術についての啓発も行き届いてはいません
 
不妊手術は強制できることではなく あくまでも飼主の判断にゆだねられています

価値観で不妊手術はしないという飼主もおられます

「生まれる子犬を楽しみにしています」という言葉を聞くとき 頭から否定もできないが 再考していただけませんかと言って「はい」というご返事も中々です

今回は「価値の高い種類の子犬」であったことが 早期解決にもなったと感じますので 内心複雑な気持ちです

指導的お立場の方々 今後共にご指導ご尽力を賜りますようお願い申し上げます

譲渡先探しにご協力をお願いいたしました皆様 ありがとうございました

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