【「TNR」は遺棄罪ではないのか。】返信
2014-7-22onさんかくたまご様返信
【「TNR」は遺棄罪ではないのか。】
はい 私も予てからその疑念は持ち続けております
その大きな理由として
①人間の「性行為」は動物としての 種の保存から繁殖目的として大切であると同時に 個人の意志による選択肢がいくつもあり 「性行為」は生きる目的と言い切れるものではないと思っています
しかし ヒト以外の動物において「性行為」はまさしく生きる目的であり そのために危険も冒しつつ自分という個体のDNAを残すことに生涯をかけていると思うのです
その生きる目的である繁殖能力を 人間社会の快適さの維持のために やむを得ずとは言え奪ってしまった償いとして 生涯を「5フリーダム(5項目の自由)」の基準のもとに終生飼育保障をすることが当然の義務だと思っています
不妊手術してやったから自由に?どこででも生きてゆきなさい
とは 私には言えなくて辛かったが 関わった人間の心を思いやるためには
不妊手術にも積極的にかかわってはきました
心中ではいつも猫たちに詫びていました
生きる目的を奪ったことに対して その償いもしてやれないままに野に放すことに 申し訳ないと感じていました
西宮市の香枦園浜の改修工事の際に テトラポットの陰等からトラックで搬出するほどの猫の死体を処理されたと聞いています
個体の健康管理どころか 若齢期であっても手術後野に放されて生きて行けという 非情さと傲慢さに怒りに似た感情が湧きましたが 逆らっても徳になることはなく 当時は団体に所属もしていましたから 沈黙していました
②不妊手術に際して費用負担もできない人々が その後の適正飼養管理ができるのかと言う点においても 疑問は残りますが これも人間社会の維持のために やむを得ずとして沈黙です
③やむを得ず ばかりですが 「TNR」という文言が示すように「C=管理」が欠落しています
「TNRC」捕獲→不妊手術→逃がす(体良く言えば「元の場に還す」)→術後管理と生涯管理―迷惑行為に対する補償責任等がありますが これには触れられません
費用がかかるし 責任を負わされることになるのは困るからでしょう
④不妊手術をして野に放すことは
殺処分以上に非情なことであると感じています
餌付けは続けてやるから 勝手に生きてゆきなさい 後は運を天に任せなさいということです
昨今「終生飼育義務」と言う言葉が「殺処分ゼロ」「ノーキル」族に利用されますが 何度も触れているように「終生飼育義務」とは「安楽死処置」(安楽殺処置)も含めて 関わった個体の死を確認することです
これを徹底すれば 愛護団体の保管管理もよくなるでしょうし 行政機関も楽になられると思います
社会にはどうしても 法に従えない人や 勝手気ままに生きる人がいます
それらの人々から動物を一時的に救護するためには行政機関や民間施設も必要ではありますが 基本的には飼主としての義務が何かと知っていただくことです
譲渡で先様に移譲された場合でも 基本的には死の報告を頂けることを条件とするくらいの責任感が必要だと思っています
「信用」と言う言葉は危いこともあります
事実 私も何度も経験しています
譲渡した当時は100-120点の条件達成での譲渡であってもその後の飼主様の生活条件の変化があれば 当然飼育動物にも影響します
飼主様にも動物にもご負担が少なくできることを願って 私は現役当時 譲渡に際して必ず申し添えた言葉があります
「どのような理由であっても叱ったり怒ったりはしませんから 飼育できなくなったときは 必ず松田に還してください 良いと思われる譲渡先があっても いったんは松田に還してください」と言い誓約書にサインしていただきました
切羽詰って譲渡詐欺等に合うこともあり 遺棄しようとされることも懸念しますから
動物の飼育に飽きた人に 説教をしても動物には何の利もありません
「以後は決して動物にはかかわらないでください」と言うことが 精一杯です
無事に返還していただくためには無条件が大切なのです
長くなりましたこと ごめんください 松田早苗
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コメント
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数年ほど前までは、西宮市の阪神香櫨園から2号線にかけての夙川沿いでの野良猫餌やりは、凄ましいものでした。
特に東側でした。
頑丈な木製の猫小屋が林立し、神戸wや大阪wの愛誤団体が「地域猫」と称してクルマに餌を山積みにして来ました。
西宮市では、ここでの餌やりを許可していませんでした。
夙川公園の改修工事とそれに合わせた餌やり排除運動で、この場所での餌やりはほぼなくなりました。
その一部が御前浜での野鳥保護区での野良猫リリースと餌やりとなり、私の想像ですが、甲陽園目神山付近の県自然公園もそうです。
西宮浜の猫の死体は、それらの猫も含まれていると思います。
県自然公園では、残りの餌で猪が来るなどで、付近の住民が反対していることもあり、今では餌やりは減りつつあります。
かつては、2号線の橋の上で、ダンボールに子猫を詰めて、歩行者に「もらってください」なんてしている人がいました。
猫の虐待でしょう。
ところで、TNRが遺棄であることは、法律上の解釈のみならず、動物愛護上も遺棄(すなわちabuse=虐待)であるということを、PETAが強く主張しています。
TNRより安楽死の方が人道的で動物愛護的であると、HPで何度も声明を出しています。
ノーキル、地域猫至上主義者がPETAを絶賛するのは矛盾しています。
彼らは、少しはが意外文献にも目を通すべきですね。
投稿: さんかくたまご | 2014年7月23日 (水) 07時31分