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2014年5月 5日 (月)

2014-5-1アニマル・ホーディング


 
http://www.dogactually.net/blog/2014/05/post-526.html

見過ごされがちな問題、アニマル・ホーディング
 
[photo from Companion Animal Psychology]

 

過去 私が経験した「アニマル・ホーディング」は数えきれない例がありますが
 
最悪で「奈良県天理市」における高齢者による事例がありました

http://s-ma.cocolog-nifty.com/blog/2009/09/index.html

2009910 ()

民主党新政権に望むⅢ

犬不適切多頭数飼育問題

天理について触れています

 


 
同時期に山間部の隣接する地域で男女が別々に劣悪な状況で多頭数飼育をしていましたが 当時は行政機関も善意解釈があり さほどの関心がもたれない状況でした
 
この例は何度も例示に挙げていますが その後は複数の動物団体が一斉に関心を示して ついに奈良県が行政として「天理エイド」として初の仮設保管所を
 
設けて救護活動をされました
 
後にこの仮設保管施設を阪神・淡路大震災被災動物救護活動のシェルターの建設に際して参考とさせていただいた経緯がありました

その後男性飼主の死亡により終止符を打たれましたが 女性は場所を移動して多頭数飼育を続けていました 
 
虐待保管については 女性自身が信仰している宗教を犬たちにも当てはめて「行」をさせているとうそぶいていました
 
この女性も死亡により終焉したものの 劣悪多頭数飼育は後を絶ちません

四国今治でも高齢者女性が100匹以上保管しているところへ 調査に行ったことがありましたが 殺処分に同意できないボランティアによる「預ける」名目での持ち込みもあり 問題は深刻でした
 
しかし その関与されたボランティアさんたちが 保管状況があまりにもひどいということで私に相談を持ちかけられたというケースでした
 
訪問して話会いましたが 実にのらりくらりと 巧妙に理屈をつけて他への譲渡も拒否し 悪びれたところは見せませんでした

所有権の壁は厚く 個人の「所有物」とされている動物たちに手出しは難しく
 
何もできないままになっていました
 
当時の行政機関も積極的な関心はなかったと感じました 
 
その後がどのようになったのか 継続観察はしていませんので不明です

阪神・淡路大震災の被災者のための仮設集合住宅でも 主に猫の多頭数飼育をしていた夫妻が 立ち退きを拒否された例で 行政機関からの相談を受けて訪問しましたが 頑なでした
 
その後人を介して農村地域の旧家を借り上げて多頭数飼育保管をしている所へ 猫と共に管理者として移動されましたが 後にここでも関与されていたボランティアがあまりにもひどい飼育管理の環境であることに不安を感じられて 私に現地視察を頼まれました
 
訪れて驚いたことは2階建ての民家の全体が 階段に至るまで メリケン粉を敷き詰めたような状況でした
 
理由は 「蚤」対策で 殺虫剤が散布されていたのです
 
人は履物を履き マスクを使うが 動物は素足で舞い上がる「殺虫剤」を吸引します
 
しかし 直接手を下して「殺処分」していないから救っているとの思いで 自己満足に浸っていたようです

野犬も救護されたものの 座敷牢さながらの室内の一角を金網で仕切った狭い場所で閉じ込め飼育をしている状況で 犬はおびえたまま 世話をする人にも懐くことはなく 息をしているから生かせてやっていると言う哀れな姿でした

何れの場合にも 多頭数飼育者のほとんどは「悪いことをしている」と言う感覚はないと感じました

動物あいごの活動家による多頭数飼育は今もいたるところで存在しています
 
未だかつて 立派な施設と管理で敬意を感じる多頭数飼育施設は見たことがありません
 
以前にも書き込みしたことがありますが 自薦 他薦を問わず 施設と保管管理が動物福祉に沿っている場がありましたらご紹介いただきたいものです

「アニマル・ホーディング」は多くの例で 「安楽死処置」(安楽殺処置)に同意できない人々が陥る「生かしている」という自己満足の結果であると思います
 
動物虐待や ネグレクト保管による 動物の窮状は見過ごされ 「生かしている」ことに自らを癒しているとも感じます

社会的な迷惑行為としては 問題視されますが 動物福祉としての保管管理における「QOL」が問題視されることはまだ々少数です

「殺処分ゼロ」「ノーキル」の言葉のかげて 多頭数飼育礼賛を当然とされる書き込みも多くみられるのが実情です


 
長い活動の間で経験しますことは 動物に対しての最大の「敵」は動物愛好家であると言えると感じています

動物については 特に好きでも嫌いでもないが「虐待 ネグレクト」は絶対にいけないということが言える人が 動物にとっては最も必要な感覚であると思います
 
QOL」を問わない生かし方を容認する人に巡り合う 動物は気の毒に感じます
 
「宿命」より生かされているのでしょうか?

 

不適切多頭数飼育 

1992-9-26


2014-1-21編 「嶺泊犬」不適切多頭数飼育

 

現役登録中の弁護士による犬不適切多頭数飼育例

2004/09/06

 初発は平成13年からです 環境汚染 狂犬病予防法違反 放し飼いの犬が咬傷事故

を起こし加害者となっているのに改善措置をされないで行政もお困りのようでした

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コメント

動物はモノじゃない、と声高に言ったかと思えば、次の瞬間に所有権を持ち出す
この矛盾こそが哀誤の動物愛護理論な訳ですから、腹が立つどころか呆れるのですが、問題はその矛盾に対してまともに意見しない、行政や政治家に獣医師や弁護士といった、動物哀誤利得者たちでしょうね。
多頭飼育を止めさせるには登録制と課税、そして多頭飼育者にはそれを行える経済的余裕があるわけですから、更に累進課税しかないと考えます。

三瀬様
お久しぶりです
コメントありがとうございました

【登録制と課税】
課税については何度も提言していますが実現は難しいと感じています
既得権益に起因するものかと思います

「登録制」については 順守義務者が50%程度しか守っていない現状から 狂犬病予防法における登録は改善の期待はしにくいものと感じられます
災害時の対応等の要件を強調することで新たに「動物福祉」としての登録制度が発足することが望ましいと思うのです

法律第105号のことを深くご存じでない獣医師や警察官は多いと感じますし 飼主に至っては法律第105号の存在も知らない人々が多すぎます
 
法律関係者は現実を実体験されることはほとんどないと思いますから 机上で済まされることになるのではないでしょうか?


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