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2014年1月20日 (月)

2014-1-18「いいね」の真意は ブログ原稿


「ノーキル」をうたわれているフェイスブック等での「いいね」 は時には数千人という単位です

それを批判するつもりは毛頭ありませんが 「いいね」の数だけ動物の引き取り手があれば 目標とされる「ノーキル」の達成は可能でしょう

しかし 「いいね」は誰にでもできますが 動物を引き取るとなれば大変です

満身創痍と言った動物たちもたくさん「救うため」に努力されていることは立派なことですが 「いいね」をしたことで 救えるものでもなく そのような動物が巷に数えきれない数でいることの根源を考えられたことがおありなのかと問いたくなります

遺棄放棄 虐待 ネグレクトの 大きな原因に「不適正譲渡」があります

とにかく 譲渡することで殺処分を回避できたという安易な譲渡(販売を含む)がその後の問題の発生源となっていると 長い活動の経験を通して感じています

飼主様を選ぶことと 飼主様に終生愛されて 確実に動物福祉の要件を満たされた環境を保障することは 動物とのマッチングとともに 人と動物と周辺社会

3者にとっても大切なことなのです

過繁殖が容認されたままの社会で「ノーキル」を叫ぶことのリスクは そのまま動物たちに押し付けられているのです

ある 引き取りをされている愛護団体の NPO としての公的な報告書に 引き取り頭数の減数を念じて活動をしているが 現実には数が減らないと 書かれています

今もっとも大切なことは 「適正譲渡」と 5フリーダム(5項目の自由)に適合する「適正管理」です

これらの要件を満たした基本姿勢を保っている 行政機関 業者 愛護団体は極々少数に過ぎないでしょう

あなたも私も知らないところで 密かに苦しみに耐えさせられて生涯を終えている動物たちのことを 「いいね」をされる方々も 「いいね」を受ける方々も共に

今一度真剣に考えてみてください

2014-1-19シェア+コメント


Fさん

松田様
いつも投稿楽しみに読ませて頂いています。
とても勉強になります。活動を初めて5年になりますが、松田様との出逢いで私の意識が変わりました。
私も全国の行政が掲げている゛殺処分ゼロを目指して゛この言葉に違和感を感じます。
殺すな~の声があがる為、処分の数だけを意識して間違った方向に向かってる気がしてなりません。
無差別譲渡をする事で生きて地獄を見る子達が増えます。
譲渡の窓口を広げるのでは無く、根元を立たないと悲しい命を作る結果になると感じます。

Tさん
全く同感です。見せかけの処分数削減の陰でどれだけの動物達が苦痛にあえいでいるか・・・。この流れを作り出したのが、他ならぬ動物愛護団体だと思うと、無力な自分を含めて情けなさでいっぱいです。

Tさん  シェアさせて頂きます。

Mさん  私も本当にそう思います!

Yさん

私も松田様のお考えと同感でございます。シェアさせていただきます。

Fさん  シェアさせていただきました。

阪神大震災から19年。その時代を乗り切った方々の思い、メッセージを確実に受けとめ、平穏な暮らしのなかから、自らの初心忘れることなく積み重ねていきたい・・・・

Iさん

誰もお世話が出来なくなってしまった(咬む等)の犬を

知ってか知らずかある行政機関がノーキル主義のボラさんに譲渡?し

そのボラさんは、今世間が騒いでいる多頭飼育者の所へその犬を委ねました。

(直接見聞きしてはいませんが、そうだろう、と私は思っています)

救うために移動したはずの動物が苦しみを背負い地獄から地獄へ。

決して珍しいことではないと思っています。

ノーキルについてもちろんそうなれば理想ですが

そこを目指す以前の問題が山積みすぎて口を揃えてノーキルとは言えない、と

思っています。

 

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