2103-7-30 神戸市「殺処分ゼロ」デモ Ⅲ
福西毅さん
福西毅さんが神戸市動物管理センターから殺処分をゼロにしよう!デモ行進@神戸三宮でVivian
AnimalRightsさんの写真にコメントしました。
ご意見拝読いたしました ありがとうございました
またも 長い説明となり恐縮ですが
http://S-ma.cocolog-nifty.com/
に書き込みいたしました
ご参考までにご高覧いただければと存じます(以上フェイスブック書き込み部分)
現状で繁殖規制がないままに 殺処分について特別に啓発先行されては 適切な殺処分さえも否定されることを危惧するからです
余剰動物対策はできていないというのが私の持論です
福西毅さんが私の講演を聞いてくださった時期がどの年であったにせよ 現実的に状況は根本的には改善されているとは感じていません
確かに数字の上での譲渡頭数の向上 殺処分頭数の減少は明らかではありますが 殺処分が不要になったという状況ではないことはお認めいただけますか?
では なぜ数字の上だけではなく 事実としての殺処分頭数が0にならないのか?
先にも申しましたが 数字の上での殺処分頭数は明日からでも0にできると思っています
数字の問題にこだわる人が多いために 熊本市のネグレクト保管や無差別譲渡の賞賛を含めて 不適切多頭数飼育さえも必要悪かの如く黙認以上に積極的に支持されていると感じています
多くの自治体が「殺処分ゼロ」に賛同されることは基本的に楽な選択肢であると感じています
適正譲渡に徹することは譲渡前後の調査 動物福祉に基く保管管理のための環境整備と経費も時間も必要となります
それでも将来の動物福祉の基盤つくりのためにと 兵庫県 神戸市ともに努力をされていますが 皮肉にもそのことが批判されているのが実情です
特に神戸市は 神戸市動物管理センターの建設当時は 長期期間の保管施設としての建物ではなく 殺処分に徹した構造であったために 『CCクロ』の立ち上げ当時ももっとも苦労した部分です
私自身が 譲渡対象待機犬の保管場所確保のために 毎日大工仕事に追われているような状況でした
基本的な動物福祉を定着させるためには今の時期がとても大切な時期だと感じるのです
「ノーキル」を叫ばれるほどに 開業獣医師は適切な「安楽死処置」(安楽殺処置)さえも回避しようとされる傾向が見受けられます
共生動物の生涯に責任を持つことは飼主として 人としての責務であることは言うまでもありません
しかし 人間の生活には予期せぬことが起こるものです
万策尽きた時 飼主のご意志で 「安楽死処置」(安楽殺処置)を希望される場合に他人がそれを阻止する権利はないと思っています
第一に 動物とのきずなが強いほどに飼主責任の全うの仕方としての「安楽死処置」(安楽殺処置)を否定してはならないと感じています たとえ健康な個体であってでもです
現に私は自分の家族として迎えた動物たちに 第二の永住先を確保しようとは思っていませんでした
私に健康上 経済的理由等 如何なる理由であっても 私のもとから長期に別れが必要となった場合には 「安楽死処置」(安楽殺処置)と決めていましたし 遺言書にも書き記していました
私にできる最高の努力をして幸せに暮らしたと自負していましたから 私以上に能力のおありの方のもとに送ってやれる機会があるとすれば もっと幸せに恵まれなかった動物たちにその席を譲ってやりたいという思いと 私以下に処遇されるのであれば私の望むところではないと感じたからです
私は以前から 譲渡は大きな椅子取りゲームだと例えています
ふかふかのベッドに寝ていた動物たちに 足の折れたスプリングの飛び出た壊れた椅子で生涯の最期を迎えさせることはしたくないからです
現状の譲渡では多頭数飼育者にも押し付けのごとく譲渡され それが美談のようになっていることもあり 今後多発するであろう災害時にも混迷をきたすことは想像の範囲にあります
そのような不適切譲渡を克服しないで単に「ノーキル」「殺処分ゼロ」ということは一般の人々に安易な譲渡であっても命さえ生きながらえればよいとの観念を植え付けかねないことを案じています
私の信念としては 動物に限っては生かすこと即ち「幸」の保障であります
第二の理由として 今日まで十分な愛情に満たされていた動物たちであれば 一度も人の愛に触れられなかった動物たちにその席を譲ることはよいことであると思っています
全ての動物たちに適切な飼育環境での生涯を保障してやれる譲渡先は有り余ってはいないと思うからです
「殺処分ゼロ」を目指すのではなく 「無計画繁殖ゼロ」をめざし それが達成された時 叫ばなくても無
意味な「殺処分ゼロ」は実現できるでしょう
叫ぶテーマと 時期が違うと訴えているのであります
以上が福西毅さんのご発言にある 松田は変わっていないから現状認識に欠けているとのご指摘に対する答えです
今後も 繁殖規制は 業者の実力から図ってそうたやすく目標達成にはいかないでしょう
戦後の経済発展に付随して 動物販売等の関係業がこのように急速な発展を遂げることは誰も予想しなか
ったために
繁殖を含めて法的な規制の時期を逸したことにあると思います
外来種の輸入販売についても同様です
そのような次第で 当時も今も大差ないのが「ノーキル」を叫ぶ時期ではないという根拠であります
デモに使われているブラカードを見る限り 神戸市動物管理センターの糾弾として映ります
一般の方への啓発であれば
適正譲渡 適正飼育 万策尽きた時の相談先の提示がより必要な掲示の要件であると私は感じます
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Vivian
AnimalRights さん
ちゃかされることなく まともにご意見を述べてくださったことに敬意を表します
【それを「動物行政批判」と捉えるのは、全くの誤解です】
そうであれば 神戸市動物管理センターでの「殺処分ゼロ」を強調されるよりも 適正譲渡に努めている神戸市動物管理センターに動物を迎えに行こうと 文言を変えてくださることはできませんか?
日々ボランティアとして団体と行政職員として 動物福祉の向上を目途にして努力している人々に感謝の意を表してはいけませんか?
引退しているからこのように言えますが 私も現役であれば沈黙していたことでしょう
一言が何倍にもなって返ることを想定すると議論よりも沈黙を選ぶことになり 相互理解にはほど遠いことになると思います
Vivian
AnimalRights さん 福西毅さん
真面目に意見を述べていただいたことに心から感謝いたします
「沈黙は金」ではなく 「適正な発言こそが金」ですね
松田の影響力が及んでいるとの見方は他からの想像の域にあり 松田に頼らなければ運営できないほど頼りない『CCクロ』メンバーはいません
立派に自立しています
日常に知識の取得にも努力していますし 神戸市職員と共に相互啓発をされていますことも付け足しておきます
21013-7-31 文責 松田早苗 FB+ブログ掲載
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