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2013年2月

2013年2月28日 (木)

2013-2-27編 マイクロチップと立ち入り査察権

 

ダックスフント、70匹引き取り手なく

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130221-00000150-san-soci

大阪府での劣悪多頭数飼育44歳女性が逮捕 略式起訴された
 
その結果行政機関が獣医師会のご協力のもとに譲渡先を探したものの難航している模様である

 

このケースでは多頭数飼育に至るまでの行政機関の指導経過にも 多々問題があったようだが 現状の査察は強制力に乏しい

飼主が拒むと立ち入り難い 警察の介入にも動物福祉先進国と比較をしたとき 我が国の対応では「たかが動物」の感は否めない

 

犬の多頭数飼育や狂犬病予防法違反時について指導をする根拠としての個体識別ができないために現場ではお手上げ状況となっていると感じる

 

法定登録では類似個体に同一鑑札のつけ回しでその場逃れができることもあろうし 管理期間においても30日以内に管理者を変えれば逃げられる

(S,Ma-類似個体→純血種は特に個体の特徴がないことが多い)

現行の狂犬病予防法による法定登録を徹底させるためにも個体識別が容易にできることが必然である

 

盗難や逸走した場合にもマイクロチップにより所有権保護としての役割がより確実になる

特に純血種では特徴が捉え難く 目視による個体識別はMIXに比較して困難となる

 

法により保護もされるが 法の下で不公平が生ずることは回避する努力をして 不法飼育管理者が罰則を逃れることを許さないことも大切である

 

不法飼育管理者は 不適切飼育管理をしていることが多く 定期査察等により動物に被害が及ぶことを回避しなければならないと感じる

 

現状では 動物の飼育管理者が立ち入りを拒否すると強行突破は困難であり 早期の査察指導ができなければ不適切多頭数飼育を継続させ 頭数の増加をきたす例が多くなっている

 

法的にマイクロチップの装着をすることを義務つけることによる利点も弊害もあろうが 現状では利点のほうが多いと感じる

ワクチンにも予期せぬ不幸なことは起こりうるが 大多数がワクチンにより予防効果も得られているように 何事もすべてに万全ということはなく 努力をしてもリスクは避けられないと思う

 

災害時対策としての利点も大いにあり 狂犬病予防法としてのマイクロチップ実用が困難であれば 動物福祉として 法律第105号での管理者責任としての採用を考慮されたい

 

査察権についても個人の利益も大切ではあるが 違法状況があるにも関わらず 現状のような見て見ぬふりで放置されることは 動物保護と社会環境保護と社会秩序の維持 法律第105号順法の視点からも改める必要があると感じる

 

【よくないことは良くない】といえる社会でなければ悪がはびこる

追記

弁護士諸氏と動物愛護連合会諸氏にも よくないことをして大手を振っている「放送作家」に【よくないことは良くない】と言っていただけることを進言する

 

 

 

2013年2月26日 (火)

2013-2-24「福島県動物救護本部」支援募金 思うこといろいろと

寒風に耐えながら いつものように『CCクロ』の有志のお陰様で無事に募金活動を終えました

今回もまた うーん 残念  街頭ではコインだけパラ々でした 
 
不足を言ってはならないのですが 懸命に呼びかけて努力してくださる若い『CCクロ』のメンバーにも申し訳ないような思いです

そこに通りかかった素敵な助っ人!!
6
年前くらいに『CCクロ』から譲渡された犬「みきちゃん」登場です
 
穏やかに 素直に育てられて ちゃーんと鑑札セットもパックにして首輪につけられていました

流石 うれしいですね 
 
中々入らない募金に疲れを感じた時に 心和む訪問者です

みんなにお愛想をして しばし募金に協力してくださった飼主様と「みきちゃん」ありがとうございました

とっても嬉しかったですよ
 
確かに犬がいると人目を集めますね

 

あの糾弾していたNPOの クロラブ犬つれの募金出ていなかった

生田警察にも許可証の確認をお願いしてから その関係で場所移動(神戸市以外に)したのかもしれませんが 

3/5 ネット公開施設の現地調査を予定しています

 

原発反対の街頭活動をされていたが 駐車違反に7万円くらいは支払ったと 自慢話?に聞こえましたが それで 自慢されたとしたら

ミイラ取りがミイラになったかのようです

不正義の糾弾に法律違反を自慢されるのは正義とは感じません

無論 事例にもよりますが法律が正当な活動を阻害するのであれば 法律を変えるために活動をされることも並行していただきたいですね

もっとも 現行の道路交通法は矛盾が多すぎます

制限速度で走行している車を数えるほうが早い程度に 普通には違反速度で走行しています

駐車違反も「運」の良し悪しで左右されるのは法の下での公平に反しています

10キロの距離をともに前後して走ってきて 計測器に気付いて減速すれば引っ掛からず 見落として 同じ速度で通過した車が呼び止められていました

駐車違反でも同様です
 
対向車線で長い時間駐車していても 違反とされないのに 検査員の関心次第で違反シールが張られたり 免れたりは「運」の善し悪しが法の決定基準のようで

得心しがたい

 

世の中不条理がいっぱいです
 
せめて

【一匹でも多く適性譲渡で救いたい-S,Ma

【適性譲渡とは「安心」「安全」が基本であり 社会に送り出す動物が「不安」「忍耐の強要」「偏共生」とならない配慮が必要であります―S,Ma

みきちゃんのような幸せな犬が増えますようにと願います

 

 

2013年2月22日 (金)

2013-2-21 終末期医療

 

2/20国会で 民主党の梅村聡議員が 終末期医療について発言されていました

 

「尊厳死」をいかに法的に認められるようにするのか?

 

他人ごとではなく関心大いにあります

 

 

 

動物についての「殺処分ゼロ」「ノーキル」は声高ですが 人については触れてはならない領域のようになっています

 

 

 

私は自分についてのみ断言できることは「安楽死処置」(安楽殺処置)を是認していただきたい

 

 

 

老々介護の挙句に無理心中をされる方々の苦悩は解ると言えば失礼かもしれないが 解るような気がする

 

 

 

現状の健康ではない高齢者に対して 国家支援はあまりにも冷淡であり 富裕な人々でなければ「人」としての尊厳を保つことは至難であり 貧困な人々は忍耐の強要を押し付けられていると感じることがたくさんありすぎます

 

にもかかわらず「人命は尊い」というが尊厳を保てている高齢者はむしろ少数ではなかろうかと感じます

 

 

 

「幸」に生きるということは 個々の価値観にも関わりますから 基準が難しいことでもありますが 
 
物理的にある程度の基準を満たされなければ 生きることは苦痛に他ならなくなると感じます

 

 

 

社会の多数の価値観が優先されることは 多数決で可否を決することで成り立っている社会では避けられないが 

 

 

 

多数が絶対正義であるとは言えないと思うのです

 

 

 

今回 自民党政権となって初の死刑が執行され 賛否表明がありますが 私は死刑には反対しないが致死方法には再考の余地があると感じます

 

自分であれば薬剤投与を望みます

 

 

 

認知症患者の病棟は人としての尊厳を保つことは無理なのだと感じます

 

働かれる方々のご苦労も心身共に過労気味ではないかと感じます

 

「尊厳」ということは当人が意識できる状況で保てることであり 経済的な裏付けなくしては他人により保たれることは無理だと感じるのです

 

 

 

どんな状況でも生きていたいと表明されるお方には国家が責任をもって保障するべきでありますが 
 
健全な意思決定ができる時期に自発的にされた意志は 多数意見でなくても尊重していただきたいと強く感じます

 


 
それが「安楽死処置」(安楽殺処置)の希望であってもです

 

 

 

膨大な医療 介護費は国家財政の負担になっていることも事実ですし 国家が強要するものでなければ「安楽死処置」(安楽殺処置)は国家財政の軽減にもつながります

 

 

 

大学を含めて すべての学生までは医療費を免除できるとよいと思うのです

 

これからの国家を背負う若い人々には 最善の医療を受けていただきたい

 

有能な若い人々を路傍で死なせたくないですね

 

 

 

高齢者が高額医療を希望される場合は自己負担でよいと思います

 

私はその経済力もないが 高額医療を望むこともありません 

 

 

 

目前の課題となった「死期」について 

 

私に限れば 望みは苦痛回避につきます

 

2013年2月20日 (水)

2013-2-20 思い出話

 

20年以上も前に寿退職された団体の女性獣医さんから 本当に突然にお電話をいただいた

もう びっくりです

現状は子供さんも成長されて50歳すぎの人生最高にいい時期ですね

その 子供さんの学校の英語の教科書に私のことが掲載されていたので懐かしくなってお電話をくださったそうです

 

そういえば 阪神・淡路大震災被災動物救護活動のことを教科書に載せてもよいかと問合があったことを思い出しました

元神戸市獣医師会長だったH先生とともに 「兵庫県南部地震動物救援本部」副本部長として努めさせていただた頃の活動の記録が掲載されたのでした

 

ちょうど18年前の当時私は56

心身ともに活力がありましたね

吾ながらよく働かせていただきました

反省はあっても悔いのない働きでした

外野席からはありもしない誹謗中傷がありましたが 自らに恥じない働きをさせていただいたという自負はあります

 

その誹謗中傷の延長に昨年謝罪要求をしていた彼の自称放送作家氏の4-5千匹も殺処分していたというずっこけたねつ造話でした

謝罪も 訂正もないまま  動物あいごのトップにいるようなおつもりのようです

弁護士諸氏が主宰される会合の司会までさせてもらえるのですから

世の中は上手く泳ぐものが勝ちだと思っているのでしようね

人権を蹂躙することなど平気ですよね

何せ 法律家に認めてもらっているのですからね

動物虐待防止には関心?があるらしいのですが 人間の心を虐待することには罪悪感は無いようです

 

色々と思いだされる当時のこと 懐かしいようでもありますが過ぎ去り日のこととなりました

 

今日のお電話のお方とは短期間のお付き合いでしたのに なんだかとても懐かしく感じました

それは団体の活動が充実していたころの出会いであったからでしょう

今はわたしも所属を離れてすがすがしい気持ちです と申し上げました

思いがけないお電話に昔話に花が咲きました

お人柄の良さは変わっていなかった

再開をお約束して 長い電話を惜しみつつ「さよなら」を言いました

 

2013年2月18日 (月)

2013/3 開催予定ペットフェアの小さな改革

2013-2-18編 2013 The14th-Jペットフェア

従来のペット博 フェア 等に対して関連行政機関 団体へ報告書を送付してまいりましたが 従来の開催会場で観察した入場者で「狂犬病予防法」を順守していた飼主は片手で数えて余る程度でした
 
入場者どころか ブース参加の業者等にも狂犬病予防法違反者のほうが多く そのたびに注意をしたものの 飼主は注意をされても狂犬病予防法の存在も知らないという現実と 参加者として NPO等の法人や トレーナー 動物専門学校関係者にも違反していることを自認もしない 罪悪感もないという状況が毎回のことでした  
 
あるNPO団体に注意をしたところ 歩を止めた動物専門学校関係者に「帰りに刺されんようにな」と恫喝されたこともありました

この種のペット博には20年くらいも通っていると思います(PC保存以前はアナログ保存でしたから 記録を探すことに手間がかかります) 
 
当初には 某著名団体も40日未満の幼体販売のそばで 当該団体会員募集をされているという現実があり その他の愛護団体でも競って参加して募金をしていたのが普通でした
 
報告書を書いては 進まない改革に落胆しつつも その後 某著名団体の理事長に直訴する等で団体会員募集もフェア参加も即中止されました
 
順次に主な団体は参加とりやめをされたものの 今も継続して むしろ積極的に主催者協力に回っている団体があります

新たに 新参の団体がブース参加をして募金に懸命ですが 意識の低さには愕然としています

 

今回以下のようなビラ表示がありましたことは一歩前進とは思いますが ビラの末尾にルーペがいるようなフォントでは 「言い訳」とも感じますが

「陽性強化」で一歩前進と認めましょう

 

主宰がマスメディアのこともあったし 協力 後援団体にも獣医師会や教育委員会等が名を連ねた時代もありました
 
その点ではどちら様にも参加表示を取りやめて 改革の意図を示していただけたことはありがたいと感じています

物事が変化 改革に進むには なんといっても国民の関心がなければなりません

おひとりでも多くの方に関心を寄せていただき 正当な事実に基く提言を関係各所に申し上げていただくことを望みます

数ある団体が 現状査察をされて 適切な意見報告が出されないことはとても残念なことです
 
ごまめの歯ぎしりのような努力が少しずつではありますが改善に向かっていることを励みに 今年も現場査察を実行いたします
(
昨年は介護で査察を休止しました)

個人情報のこともありますので公開には問題があるかもしれませんので ご自分のご関心のためにご希望があればメールで資料送付いたします

ただし 無断で第三者に渡したり ネット公開しないことをお約束してくださるお方に限ります よろしくお願いいたします33


2013年2月13日 (水)

2013-2-2土曜日 朝日新聞-耕論ペットという存在 についての私見-②

2013-2-13編 大山健太郎氏

 

アイリスオーヤマ社長 大山健太郎氏に苦言を申し上げます

 

大山健太郎氏言

【当社は、1987年にプラスチック製の犬舎を発売したのが、ペット用品事業の始まりでした。―――

大事な家族をこんな環境においてはおけないと考え、私は金型の技術を生かし、プラスチック製の快適な犬舎を作りました。――――高齢者の仲間入りし始めた段階世代の皆さんには、今後は思い切って、小型犬ではなく中・大型犬を飼うことをお勧めします。彼らと一緒に外へ出かける楽しみを知ることが、生活をさらに豊かにするはずです。】

 

以下松田の意見です(S,Ma-赤文字 下線 強調修飾は原文にはありません)

 

●【プラスチック製の快適な犬舎を作りました。

このプラスチック製の犬舎で悲惨な飼育環境にいた犬たちのこと 現場をご覧になられましたか?

夏は暑く 強風で飛ばされる かじると木製ではないので害になる

犬を安易に飼育する飼主たちのための安価で気休めの犬舎とでも言いたい思いがしたものです

 

私は犬1匹分程度の三角屋根のプラスチック製の犬舎を見つけると しっかりとした木製に替えてくださいとお願いをして回りました

(S,Ma注―犬1匹分程度の三角屋根のプラスチック製の犬舎が御社製品でなければごめんください)

当時 資材が比較的安価に手製で作るための マニアルも作っていたくらいです

室内用での使用ならよいものの 屋外用としてはとても哀れな犬舎でした

安易に 粗末に 子供の要求を満たすために犬の飼育を始めた人々のための犬舎

に思えて とても犬のことに配慮されたとは感じられませんでした


のような製品を売る人の発想には「動物福祉」はないのだとさえ感じていました

 

●【今後は思い切って、小型犬ではなく中・大型犬を飼うことをお勧めします。】


豊かにお暮しのあなた様なら 体調不良の時にも使用人を充てることがおできになれるでしょう

大型犬となれば 医療費も小型犬の数倍のこともあります

食費も然り 保管場所もまた然り

一時預け費用も同様です

あなた様には想像外かもしれませんが 庶民には深刻な問題のことも多いのです

 

飼い始めて初めて無理だという実感が湧いて 大型犬飼育をしたことに後悔したころには 「愛情」という心の問題があり 手放すこともし難く 心ならずもネグレクトに甘んじた飼主様を多数見てきました

 

救護活動40年間の経験があった私の例では 60歳を過ぎるころから中の大という体格の犬をリードをもっているだけで立ち止まることが漸くということもありました

ましてや歩くとなれば不安でした

躾が十分であっても 不測の事態は起こります

犬にしてみれば ほんの少し力んだ程度でも その力は強大で恐れをなすほどでした

側溝を飛び越す些細な動作でも予測して気合を入れていないと引き倒されます

日常の散歩にそのような用心がおできになれる高齢者がどれだけおられるでしょうか?

 

あなたはそのような心配をされることはないですか?

 

私の現役当時の救護活動の実例です

 

集合住宅の狭い一室でラブラドールを飼育されていた女性高齢者が散歩もさせないで犬が哀れだと通報を受けて お話をしに伺ったことがありました

 

躾もされることなく 飛び跳ねる大型犬が高齢者にはどれだけ危険であるか 大型犬大好きなあなた様にもご想像いただけるでしょう

 

長い時間をかけて 危険防止のために あなたのためでもあり 散歩もしてもらえない犬のためにもと 手放されるように説得をしました 

泣きながら承諾していただけましたが 引取の日に車に乗せた犬に何度も別れを告げておられた姿は忘れられませんでした

 

その犬はその後若いご夫妻に引き取られ 訓練されて犬も幸せになれたのですが 共生の初めに適切に助言できる人が身近におられたら このような不幸なことは防ぐことができたでしょう

 

別の例では

60歳を過ぎた単身生活者の女性が ロッドワイラー (記憶ではだったと思う)の子犬をブリーダーから勧められて衝動買いしたものの 成犬となったころには手に負えず つないだまま 排泄で周囲を汚し 閑静な住宅街の住民から苦情として通報を受けて調査にまいりました

雄雌と続けて勧められるがままに飼育を始めたものの 発情のこともあり オスは車庫に入れたまま 留守中はシャッターを閉ざし陽にあたることもほとんどない状況でした

手放されるように説得をしましたが それでも決意ができないままにその後数年を経て 近所からの苦情が絶えず 最後には行政機関が引き取られたと聞きました

 

このような例は数えきれないほどありました

 

阪神・淡路大震災の時にも大型犬は避難所に入れず 譲渡として預かったものの 譲渡先には苦慮しました

浮浪で保護されたシェパードを果樹園の番犬に欲しいと言われて 私は断ったのですが ボランティアさんからは譲渡先を断ったのは傲慢だと非難された記憶が今も鮮明にあります

当時の被災動物のための神戸市動物救護センターでは大型犬を収容する場がなく 市動管Cの捕獲犬の収容犬舎に入れられていました

このシェパードは 幸いその後この上もない幸運に恵まれて 幸せな生涯を全うしましたが 運が良かっただけです

 

災害の予測は高まっている今日 高齢者であれば同伴避難でも困難を極めることは目に見えています 

管理者から離れた場合の危険性においても大型犬は小型犬の比ではありません 

 

どう考えても 特別なケースを除いて 一般的には高齢者が大型犬を飼育されることは断じて反対します

 

CCクロ』活動で事前訪問をしていた頃にも 60歳を過ぎた方が大型犬を希望をされた場合には

「飼主様の安全のためにも 危険を予測して 助言させていただくことが 私の役割のひとつでもありますし 犬のためにも配慮させていただくことが事前訪問の大切な意義です」と丁寧にお話しさせていただいて ご納得していただいていました

 

どうか 人と動物と社会の安心安全な日常維持のために 今後このよ

うに 高齢者に大型犬をお勧めになられるようなことはなさいません


ように心からお願いいたします

 


【「誠実」に「真実」を語り「親切」であれ
-S,Ma】に 心がけています

ご無礼の段お許しくださいませ

2013-2-13  文責 松田早苗

 

2013年2月12日 (火)

2013-2-2土曜日 朝日新聞-耕論ペットという存在 についての私見-①

 

朝日新聞が大々的に取り上げられたテーマ「ペットという存在」を拝読して どのような思考をもとに構成されたのか問いたくなりました

 

「熊本市動物愛護推進協議会」会長 松田光太郎獣医師

 

老犬の世話がしきれなくなり 蛆虫をわかせた飼主が

【―――「麻酔薬で「安楽死させてあげて」と頼む人がいるんですよ。そんなとき、私は叱り飛ばすんですよ。目の前でウジを一匹ずつ取りながら「見てごらん、あなたのせいですよ」と。お願いだから二度とペットは飼わないでくれ、と言いたくなります。―――】

 

これだけ拝読すると良いことを述べておられるように聞こえますが 私は違う角度から感じることがあります

 

この飼主の背景が全く見えない状況で 獣医師という立場だけでの 一方的な主張が気になります

 

●この飼主は本当に余裕があるのに刹那的か 短絡に「安楽死処置」(安楽殺処置)を求めたのか?

●蛆虫をわかした経過において 飼主の単なる無責任行為であったのか?

●動物との共生の始まりがどのような経緯で この飼主のもとに飼育され始めたのか?

●経済的な要因はなかったのか?

●飼主自身の健康 年齢 生活状況の変化に同情すべき点はなかったのか?

等々

 

「見てごらん、あなたのせいですよ」と言われて 「はい さようでございます」という返事のもとに連れ帰ったのちに飼育管理が完全に改められる継続指導がなされたのか?

 

短いインタビュー記事のまとめでは制限があることは承知ですが だからこそ 丁寧な説明ができる ある程度なるほどと 理解できる状況説明ができないような記事の掲載は慎んでいただきたいと感じます

 

私の経験では 動物も気の毒だが やむに已まれず「安楽死処置」(安楽殺処置)に救いを求められる人々もたくさんおられました

 

世話が面倒とかいうものではなく 精神的に気力をなくされた方には外観的にはその判断は困難です

まして 初めて「安楽死処置」(安楽殺処置)を求めて訪れて 叱り飛ばされた人の心は大きく傷つかれたのではないかと感じます

 

誠意がなくて短絡に「安楽死処置」(安楽殺処置)を求めた人であれば その後の動物のQOLはどうなるのか?

 

そこまで配慮できる獣医師であっていただきたい

最後の頼りが動物にも飼主にも「獣医師」であることを忘れないでください

再度 私の経験ですが 神戸市動物管理センターに放棄で連れてこられた複数の例では 数年(10年以上も含む)かかりつけであったホームDr,に「安楽死処置」(安楽殺処置)を断られて致し方なく連れてきたと言われたことがありました

私は 同伴してご案内しますから開業獣医師のお世話になられますかと問いますと 「最後のことですからぜひお願いします」と言われてご理解ある獣医師に事情を説明してご協力いただいたことがありました

安らかに死を迎えられたことに安堵され 獣医師に対して「心から感謝いたします」と言われていました

 

●「熊本市動物愛護センター」の安易な引取拒否について どの範囲が「安易」とされるのか 

●引取拒否をされた動物のQOL観察指導はどの程度に徹底されているのか? 

●譲渡に際しての事前 事後訪問はどの程度にされているのか?

数字があれば公開していただきたいです

 

以前に拝見した映像では 不適切多頭数飼育さえも容認され 引取をしないで飼主に返されていました

その後もあのままで 生きているから値打ちがあると言えたのでしょうか?

 

現状 飼主様の動物を迎え入れた譲渡元を調査された結果が「特定非営利活動法人 動物愛護社会化推進協会」会報誌に報告されています

もっとも多いのはやはりペット店です

行政機関や愛護団体からの引取はごくわずかです

 

そのような背景からも 日本における動物との共生という理念において 「助ける」よりも「欲する」が優位であると感じられます

刹那的でなければ そのことは決しよくないことではありません

今や動物も長寿の時代ですから 「欲する」ことは大切な選択肢だと思います

 

安易に「助ける」つもりでも 四国の「崖淵犬」のように飼育困難となるようでは動物も人も不幸ですから 日常生活に即した動物を選ぶことに徹するべきであり 譲渡する側もその点に重点を置くことが大切と感じます

 

熊本市ではペットショップでの販売に際して 飼主指導についてのご協力が進んでおられると書かれていますが そのことは敬意をもって賞賛したいと存じます

しかし ほとんどのペットショップでは 「売る」ことに重要性があると認められ 狂犬病予防法に反する助言迄している有様です

 

松田獣医師は最後に 【小さくても「いのち」ですから、覚悟をもってもらいたいと思います】と結び

飼主様の覚悟を求められておられますが 私は 

獣医師にも動物を苦しめることなく安らかにできる 唯一の専門家であることを

覚悟し 自負していただきたく存じます

 

[繁殖規制の無い現状では 安楽死処置は動物福祉からは切り離せないものです-,Ma]


【人が辛さに耐える分動物の苦痛は救われるが 人が辛さから逃れたければ動物に苦痛を耐えさせることなります どちらもあなたが選択されることです-S,Ma】

[私の考えに過ぎないが 「人工発生」と「人工淘汰」の原則を守る必要があると主張する-,Ma]

 

獣医師は「人工発生」=交配に関られています

「人工淘汰」=「安楽死処置」(安楽殺処置)にも責任ある対処をしていただければありがたいと存じます

 

言葉が過ぎるとご立腹とは存じますが 

[意見は違って当たり前 他人の意見の尊重も忘れずに-,Ma]

と言うことで失礼の段 ご寛容にお願いいたします

 

2013-2-12 文責 松田早苗

2013-2-10映画「ひまわり」鑑賞の感想

2/10 日曜 大阪府で映画「ひまわり」の試写会があり 鑑賞させていただきました

 

感想

作品そのものは感動もあり ストーリーとしてはよい映画でした

職員の苦悩にも触れておられて 行政機関で働かれる方の仕事としての「殺処分」を人々に知っていただくにはよい機会となったとは思います

 

しかし

しかしです

 

この映画の発端は既定の行政機関職員としての規則を破ることで勝ち得た 行政機関保管犬の救命でした 

職員のされたご努力は立派であることも認めます

規則は時としては破ることで次なる発展があることは確かです

 

しかしです

 

上辺しか理解しない市民がこの映画のような状況を求めて 行政機関に保管されているすべての動物の救命を迫られたとき 担当者は困られるでしょうね

 

この映画の例では職員が 行政機関に捕獲収容された母犬と子犬に特別の関心を持たれたことで 例外が実現したことであり 知識と心がおありになられた「職員」により引き取られたからよかったのであり 一般市民に引き取られることを想定すると大きな不安はぬぐえないでしょう

 

譲渡基準に適合しないことで譲渡対象から外された動物たちを 「映画ではできたことがなぜできない 職員の努力不足です」とでも言われかねない

 

この映画に映っていたその他の犬たちの中には 見るからに譲渡可能であると推測できそうな犬がいましたが それらの犬たちのすべてを救うことは現状では困難であるということも ある程度はあらわされてはいましたが 一般の市民には職員が努力すれば助かるはずというインパクトのほうがより強く感じられるのではないかと危惧します

 

四国で有名になった「崖淵犬」は 抽選で譲渡され その後行政機関に返還されたまま 今もケージの中で生かされています

 

関心が高くなると殺処分しにくくなるし 長期に世話をされる職員もそれなりの感情移入がおありになり 決断を鈍くされることでしょう

折り合って私も「崖淵犬」の状況を見させていただきましたが 正直 私には「幸」とは感じられず 哀れに感じました

 

行政機関での保管施設状況にも適正譲渡に相反する粗末な施設が多く 目下の急務は行政機関での適正保管と適正管理だと思います

熊本市の例でも触れましたが施設の整備は「動物福祉」には大切な要件です

 

多くの行政機関でネグレクトが看過されているのは 保管施設があまりにも粗末であり 映画でも保管中の子犬が凍死した実情を映されていました

 

施設整備の遅れを予算がないということで放置されているのは 殺処分頭数の軽減に重きを置くことで施設整備の不備をごまかそうとされているように感じます

 

行政機関において 譲渡さえしていればネグレクトでも仕方がないという風潮は 将来の日本の動物福祉思想の発展を阻むことになると感じます

 

映画を見るお一人々の方が「ひまわり」が助けられたことで「よかった」で終わらないことを願います

 

「ひまわり」が幸せになれたことの その陰で多くが不適切保管にさらされ 殺処分されていること その殺処分方法が「安楽死処置」(安楽殺処置)ではないことにも関心をもっていただければと思います

 

しかし 職員による虐待は決して許されないことであるのは言うまでもないのですが 動物の救命ができないことは行政機関現場の職員の方々の責任ではなく 上層部や議員諸氏の意識の持ち方であり その方々の責任であることにも注目し 現場職員を責めることはしないでいただきたいのです

 

そして 適正管理と譲渡にも一層のご関心を寄せていただきたいと思います

 

【適性譲渡とは「安心」「安全」が基本であり 社会に送り出す動物が「不安」「忍耐の強要」「偏共生」とならない配慮が必要である-S,Ma

【多頭数飼育や不適切飼育 不適切譲渡で動物の肉体は生かせても 動物の心を殺していることには妥協をしていることなのです―S,Ma

2013-2-10 文責 松田早苗

2013年2月 9日 (土)

2013-2-9「生命の尊厳」と「ノーキル」

「ノーキル」を法的に謳う前に 繁殖制限と多頭数飼育規制をしなければ 結果的に遺棄か多頭数飼育に頼らざるを得なくなる

 

文字だけで正義を振りかざすことは容易なことで 知識のない人々を惑わせるには美辞麗句で済まされる

ネグレクトに立ち向かうには手段の一助として「安楽死処置」(安楽殺処置)は認めざるを得ないと自覚するまでには 心身の鍛練と共に知識も経験も身に着けなければならない

 

心身の鍛練とは 「ノーキル」主張をする人々による誹謗中傷に備えて 理論武装する必要もあり 動物福祉を向上させようとする信念なくしては 自分自身の主張を維持しがたいと感じるからである

 

「生命の尊厳」と「ノーキル」によるネグレクトの容認は相いれないと

私は考えて
いる

 

人間に生まれたことと 人間により支配される動物に生まれたことは 私には「宿命」としての違いを感じている

 

可能な限り「幸」を「与える」ために全力を尽くすが 不幸を見捨てることは私にはとても辛いことである

 

巡り合った「人」により人も動物も「運」は左右されるものであると感じている 

そして 私はそこに宿命を感じている

 

2013年2月 2日 (土)

2013-2-2 募金の透明性を義務化すべき

募金をする団体には毎回の募金高の金額と使途の報告義務を課すべきだと思います

ごまかしはいくらでも出来ますが 疑惑があった時には証拠になることもあるかもしれません

怪しい募金は団体の粗末なリーフを渡すだけのようです

 

私たちの「福島県動物救護本部」支援募金では 募金してくださる方々に趣意書をお渡しして きちんと募金高実績報告もさせていただいています 

 

いずれの団体にも共通していることで 会計報告がまともにされているところは少ないように感じます

団体の責任者名も所在も明らかでないところが多いですね

所在を明かすと動物を捨てられると困るとか聞きますが それほど多い遺棄動物に対処することが「ノーキル」「殺処分ゼロ」では納得いかない

 

矛盾だらけの「動物あいご」

とにかく多頭数飼育でも劣悪施設でも動物の数が多ければ支援するという 動物愛好家にも大いに責任はあると感じます

 

ある行政の方との話で伺いましたが 行政に携わる方々の間では 多くの方が熊本市に批判的で評価は低いそうです

それをうかがって少しは安堵しました

「動物法ニュース」を見ていると我も々と熊本になびいておられると思いますが 本当の「動物福祉」を広めたい方々が行政担当者にそれなりの数でおられることがありがたいことです

 

念のために申し添えまずか このお話の出所は兵庫県以外の他府県行政担当者とのお話でお聞きしたことでした

兵庫県も神戸市『CCクロ』も 言うに及ばず「動物福祉」には熱意を以て取り組んでくださっています  感謝の気持ちで一杯でございます

 

 

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