18年目の忠ちゃんの花束
忠ちゃんの花束 2013-1-17編
今年もこの日を迎え 恒例となっています「忠ちゃんの花束」が東京から届きました
18年間欠かさず届いています
彼は阪神・淡路大震災当時未成年でやってきました
活動の終わり頃に成人となった忠ちゃんも 今は立派な花の中年ですが 私の思い出の中では今もあの頃の忠ちゃんなのです
本当は「忠ちゃん」とお呼びするのは失礼なのですが勘弁していただきましょう
そして 現実には 当時の中心的役割を果たしたボランティアやスタッフも多くの方々が高齢者となりました
月日は人の思いとは関係なく過ぎ去ります
震災の実体験がない人々が多くなり 悲惨だったあの時を知る人が少なくなって行きます
資金も物資も人材も 何もなかった状況から 被災動物救護活動を何とかしようとして 立ち上がれたのは 幸運であったと今も感じています
「兵庫県南部地震動物救援本部」として組織固めができたのは 日常の個人と個人の信頼関係であったと思います
日頃はどちらかというと反目し合っていた獣医師会と動物団体ですが ともにトップが信頼しあえたことが幸でしたし 行政担当者とも敵対する間柄ではなく 距離を保ちつつも 緊急災害時という事態に際し 反目しあうほど低俗な発想をする人はいなかった
官民ともに人材に恵まれたことは これは幸運というほかありません
必要な行動は直ちに話し合いながら実行に移されました
官民ともに それぞれの役割を尊重しあいながらも 会議となると数時間にわたりました
日を重ねて協働することで 相互に信頼が生まれました
災害までの日頃の誤解は 次第に尊敬に変わり それぞれの経験が活動を支えあうことに尽力したのです
被災動物救護活動にご支援くださった全ての方々に 今も心から感謝しております
あの過酷だった日々を思い返して 世界の人々に助けられましたことは忘れられない感謝の気持ちでいっぱいでございます
その御恩を忘れないために「兵庫県動物愛護管理推進協議会」と神戸市動物管理センター譲渡事業支援ボランティアグループ「(公社)日本動物福祉協会 CCクロ」の任意のメンバーが 発災依頼ほぼ毎月街頭に立ち「東日本大震災」「福島県動物救護本部」支援募金を続けさせていただいています
もはや過去のこととして人々の関心は薄れているように感じますが 災害はいつ襲うかもしれません
【出来ることを 出来る人が 出来るようにする―S,Ma 】
兵庫県動物衛生ご担当者と『CCクロ』の若い方々にご理解を得て募金活動が続けられますことに感謝の気持ちで一杯でございます
親しいお方をしのばれる方々にはお辛いこの日でありましょう
人にも動物にも平安な日々でありますように祈ります
「東日本大震災」の被災者の方々にも お見舞いと共に 国を挙げて復興促進がなされますように祈ります
犠牲となられました全ての御霊のご冥福をお祈りいたします
2013/1/17 松田早苗 (元兵庫県南部地震動物救援本部 副本部長)
« 2013-1-15 不適切譲渡と管理 動物の複数回移動 | トップページ | 2013-1-21 1-20inかずこさまコメント返信 »
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- オープンアダプションと動物保護活動の将来 | Facebook 問い合わせ(2023.03.24)
- 2023-2-17 過去録再掲 動物福祉とは何をするのか?(2023.02.17)
- 2023-2-4 84歳になりました(2023.02.04)
- 2023-1-18災害時に備えて(2023.01.19)
- 2023-1-17あの日(2023.01.17)
コメント
« 2013-1-15 不適切譲渡と管理 動物の複数回移動 | トップページ | 2013-1-21 1-20inかずこさまコメント返信 »
>神戸市動物管理センター譲渡事業支援ボランティアグループ「(公社)日本動物福祉協会 CCクロ」
CCクロの活動の妨害となるような、とんでもないパブリックコメントをさきほど、
見つけました。以前、松田様が批判していた団体です。
何も知らないドシロウトなのか、利を貪るための愛護団体ごっこだからこの程度の
知見なのか、、、。あまりのひどさに呆れ、環境省へ某団体によるバブコメへの
反論として意見書を出しました。
http://ameblo.jp/animal-police
投稿: 勝手に松田早苗応援団 | 2013年1月18日 (金) 23時04分
2013-1-19 社会の規範とは?
星野さんコメントありがとうございました
なんとしてでも「ノーキル」「殺処分ゼロ」を広めたいのでしょうね
動物を好きになれない方々のことも配慮できる「大人」であってほしいと思いますが 私の主観を申しますと 彼らは社会迷惑とか 動物虐待防止よりも
自らの心を苦しめたくない為に活動をされる方々だと理解しています
無責任な事実無根の誹謗中傷により他人の心を苛むことには無頓着であり 謝罪も誤認の訂正もできない「動物虐待防止協会」の代表を 連合組織に迎え入れたり 勉強会と称する 議員も入れた集会の司会者とすることに何らの疑問を持たず 仲間にしておける価値観を社会的に認めてはならないと思いますね
「動物虐待防止協会」の代表のその行為を知りつつ容認され それを批判していないということが 同じ価値観の人たちなのだと思っています
「動物虐待防止協会」が議員を名誉顧問にし 議員は名誉顧問とされていることを知りつつ放置されているとすれば
社会に気に入らないことがあれば誹謗中傷でやり込めていいという政治をされ
るのかと不安を感じます
文責 松田早苗
投稿: | 2013年1月19日 (土) 01時04分