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2012年6月 7日 (木)

幸せな顔とやつれた顔 

2012-6-7 幸せな顔とやつれた顔 

         忘れたくない感謝の気持ち

オーム事件の菊地容疑者 見知らぬ他人の殺傷に関わりながら 自らは愛人との幸せな生活を維持したいから逃亡生活を続けたとは身勝手に過ぎるが哀れさを感じる 

 

オームにかかわることがなければまっとうな普通の人生を生きていられたであろう

宿命は残酷なこともしばしば耐えさせられる 

入信当初の幸せそうな顔は逮捕時やつれた顔に変貌している 

あるボランティアの女性で動物にも人にも誠実に接していたその人は穏やかな顔であったと感じたが 金銭欲が出てきてだますことを覚えたその人は醜い顔立ちに変貌していてなるほどと変にうなずいたこともあった 

しかし 地方で絶えずあふれる笑みとお世辞上手で裕福そうな人にたかるようなセミプロ自称ボランティアもいた 

その笑みと饒舌には多くの人が「いい人」と思わされたが 次第に中身が見えてくると手先としての利用をされるか絶縁されるか その打算的な生き方が時に哀れに感じたことがあった

私も『CCクロ』の黎明期には顔が歪んでいたように思う

食欲とは関係なくストレスで肥満にもなった

現役を引退してしばらくぶりに出会った人々からは「若返ったね」と言っていただけた

むろんお世辞は承知ではあるが 心の安らぎは顔に出ていたとは思う

動物とのかかわりは動物についての辛さはどのようなことであっても耐えられるが そこにかかわる人々とのかかわりには正直幾度も失望的に悲しい憤りを覚えさせられたことが多かった

動物にかかわっている人は「お礼の言葉をいえない人がとても多いですね」と聞かされたことがあった 

ささやかな贈り物や支援をさせていただいたことは数えきれなくあったといえば不遜に思われるとは感じるが その中で誠実に感謝の意を述べてくださった方はほんの数人であった 

お礼の言葉を期待しての行為ではないから当事者に一言も言ったことはないが 動物の関係者にそのような人々が多いことが情けないとも感じたことも正直な気持ちである

一部の方々で小さなお世話をその後も長きに感謝の意を持ち続けてくださることがあって救われている 

もう忘れてくださいと言っても「気持ちです」と言ってくださるとうれしいことには違いない

自分自身も御恩を受けた御方には 態度であらわさなければならないと自戒しているつもりではある

電話でもメールでも一言「ありがとうございました」と言えるように心掛けなければならないと思っている

グラシアニさんやゲインさんの墓参に行くことは細やかながら御恩に報いる意思の表明だと思っている

救護活動において最もつらかった時期にご協力いただいた獣医師の先生には今も細やかにご挨拶を続けさせていただいている

組織活動とは別に個人的に感謝の思いを忘れてはならないと思っている

 

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