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2011年11月

2011年11月26日 (土)

2011-11-25in訪問者さん

訪問者さん

当ブログをご覧下さり また 『CCクロ』活動にご関心を寄せていただきましたことに感謝の気持ちでいっぱいでございます 

ありがとうございます

 

>当時の阪神動物救護センターへは 北は北海道から 南は沖縄からも空輸で送られてきました。

【なぜ、そのようなことになったのでしょうか? 

 

当時の行政機関では全国的に動物保管施設の整備も整わず 一般的に意識レベルも低かったのです

したがって管理状況も悪く 収容動物の共食いとか箱詰めされたままの幼齢動物がその積み重ねで圧死するといった状況でした

 

無論動物を大切にしておられる方も稀にはおられましたが 普通の飼主さんの意識レベルも又低いところで動物たちは「家族」と言うよりも「番犬」か「子供のおもちゃの延長線」的な価値観が普通でした

犬はジステンパー パルボ フィラリア感染により平均寿命が5-7年と言う状況だったのです

子猫は川に流すことも普通に良くあることでした

 

不妊手術の啓発もほとんどされていませんでしたから 仔犬子猫も現在とは比較にならない頭数で ボランティアが歩けば遺棄動物に当たると言った事が日常でした

 

このような社会の中で 少しでも動物の福祉に関心を持たれて 真に動物のことを思いやる人々にとっては行政機関には引き渡したくないと言う感情が働きましたが 遺棄放棄が多いと言うことは適切な譲渡先も僅かで 自らは保管することもできず 遺棄放棄をしたくない人々は「安楽死処置」(安楽殺処置)を認めざるを得ない状況だったのです

 

行政機関で殺処分されるならせめて労わりの気持ちを持って「安楽死処置」(安楽殺処置)をさせてやりたいと言う思いから「阪神動物救護センター」を頼ってこられたのです

全国的に「阪神動物救護センター」のような活動をしているところはなく 当時としては先進的なペントバルビタールによる「安楽死処置」(安楽殺処置)を実施しているところがなかったと言ってよいと思います

 

阪神動物救護センターではそのような行政機関で保管管理をされ惨めに殺処分されるよりも 行政機関から引取り「安楽死処置」(安楽殺処置)をさせてやりたいと考えたのです

 

今もあまり変わりませんが当時の動物あいご団体も又 単に殺処分を非難するばかりで 自ら対応策を持つものでもなく 感情に支配された誹謗中傷を行政機関にも阪神動物救護センターにも浴びせていました

そのまま現在に至るも当時の事を誹謗中傷することで自らの活動支持者を増やそうとしている輩が多いことは残念と言うよりも情けないと言う思いでいます

 

阪神・淡路大震災を契機として神戸市動物管理センターでの犬の譲渡事業について 神戸市と公益社団法人日本動物福祉協会(当時は一般社団法人)との官民協働が始まりました

当初は福祉協会会員だけでは活動人員確保が困難で広く他団体の応援も頂きましたので組織の名称もだれでもが拘りなくご参加頂けることを願い 私が『CCクロ』と名付けました

 

この度訪問者さんはボランティアに関心を持って頂いたとのこと

【活動はいつも ご無理のないように ボツボツと 細―く 長―くお続けください-SMa

と言うことでご体験していただくことであなたの中で動物福祉へのご関心を一層育んで頂ければありがたく思います

 

私は高齢者として現役は引退していますので 現在はアドバイザーとして若い方々の活動を見守らせていただいています

 

今後共に動物福祉の向上 とりわけ適正譲渡についてご尽力を賜りますようお願い申し上げます

【適性譲渡とは「安心」「安全」が基本であり 社会に送り出す動物が「不安」「忍耐の強要」「偏共生」とならない配慮が必要である-SMa

 

 

 

 

2011年11月14日 (月)

2011-11-10 ペット法学会についての私見

2011-11-5 大阪府高槻市で開催されたペット法学会シンポに聴講参加した際の私見です

 

「ペット法学会」と称しているが情緒的な「ノーキル」「殺処分ゼロ」をスローガンとされる特定民間団体との持ちつ持たれつの関係にあり 今回の学会にも大きな影響力を与えている印象はぬぐえない

前学会の詳細報告もこの団体の編集発行される会報誌に掲載されたものの学会独自の会報誌としての報告はなかった

 

通常「学会」と称するにはあらゆる角度からの議論がされて賛否両論の中から参加者に何かの知識や意識の変革をもたらすことが望ましいと思うが 結論が予定され そちらへ誘導されているかのような印象を与えることは奇異に感じる

今回で言うならば「殺処分禁止」の文言を法に明記したいとの意図がうかがえる

学会としての理事会等の合議であればまだしも 全員が全面的に賛同されたとは思えない

現に理事の中からもこの文言の法的な固定は望ましくないとの意見があった

動物の「福祉」を深く学べば 個人的感情を抑えても動物に対しては「安楽死処置」(安楽殺処置)は否定できないと理解されていると感じる

 

わが身の感情を優先し 動物の苦痛回避には無関心であり[自己愛型動物愛護-S,Ma]に徹すれば「ノーキル」「殺処分ゼロ」は当然と言うことになるのであろう

国内の「動物あいご」の活動に関わる人々の多くはこの考え方に傾倒している

近年は「熊本方式」などと称して「ネグレクト」「不適切多頭数飼育」による「生かし方」が最善とされつつあることを非常に危惧しているが 今回の「学会」でも政治家も含めてその礼賛者の集いのような印象を受けた

 

過繁殖 供給過多の国内の現状を知らない人は少ない筈である 

よほどの不勉強か 無経験か利己主義者は問題外であろうが それらの人々を取り込んでの殺処分禁止の「署名」「パブコメ」が罷り通るのも情けない限りである

その一つの表れが「パブコメ」でのコピペ現象ではないだろうか?

意図的な安易な押し付けと 安易で無知な協力者

法改正と言う厳粛さなどどこにも感じられないが まるで大衆指導者のような当然の行為として自慢たらしく誇示されていたように感じられることもあった

 

当日学会で司会者が読まれた私の質問書で文字が読み難いとのことであったが発言したかった内容は以下の点である

 

現状でのネットの譲渡先探しは何時も溢れている 

詐欺師にも手渡してしまうほどに「適正譲渡」は困難であり 保護されたものの譲渡先の絶対数は努力しても確保はされていない 

シェルターと称するところを含めて 活動される団体も個人も手元には収容しきれない動物たちが 多くの場合に不適切多頭数飼育 ネグレクト保管の状況に甘んじている

「助けているから仕方がない」と言う言い訳がつく

 

動物たちは不適切多頭数飼育下で生涯を「生かされる」事だけに執着する人々により囚われている

不幸な境遇からの救出であったはずが 収容先で尚不幸な状況におかれる

そこには「動物福祉」も「幸」も感じられない

「幸」「不幸」は問わず「生死」だけが問われた結果であろう

 

行政機関での炭酸ガス処分が問題とされるのは当然とはいえ 長い年月 終生ネグレクト保管にさらされるよりは救いがあるようにも感じる

炭酸ガス処分が苦痛であっても 短期の保管も ネグレクトや虐待状況が終生続くものではないからである

 

だからこそ私は永年にわたり「安楽死処置」(安楽殺処置)に拘ってきたが 殺すことしかしなかったと評価されたこともあるほどに誤解どころではない誹謗中傷に耐えてきた

 

【適性譲渡とは「安心」「安全」が基本であり 社会に送り出す動物が「不安」「忍耐の強要」「偏共生」とならない配慮が必要である-SMa

 

信念はいまも変わらず【迎えた人も 迎えられた動物も その周囲の社会も 共に「幸」を感じる譲渡-SMa】でなければならないと思っている

 

行政機関で引取ることが義務付けられている現状の文言を「引取ることができる」と言う消極的な文言に変えられた時 悪印象を与えかねないと言うリスクを冒しても引取る行政機関は極々少数となるであろう

行政機関での保管費用の削減にもなるであろう 

引取らなければ施設費も人件費も削減できる

殺処分禁止議連の政治家は動物の苦境に無関心である冷やかな人々の集団であり 動物福祉よりも 経費削減が主眼なのではなかろうかと勘繰りたくなる

 

殺処分禁止が法的に拘束力を持った時 開業獣医師の判断にも大きく影響することを危惧する

社会的に「安楽死処置」(安楽殺処置)であろうとも殺処分であることが悪とされ 忌み嫌われるであろう

リスクを冒してでも「安楽死処置」(安楽殺処置)により救ってやりたいとされる高邁な獣医師さえもが躊躇され 回避されることもあろう 結果として殺処分のための業者が現れることも考えられる 

シェルター運営を装い募金詐欺で私腹を肥やすような輩が 次には殺処分で暗躍する事を懸念する

 

現状で動物の「殺処分禁止」を唱えることは真に動物を愛する人とは認めがたい

現状の「安楽死処置」(安楽殺処置)が認められている法を変更して 動物の苦痛を黙認し 救えない動物たちから安らぎを奪ってはならないと言いたい

 

RSPCA(英国王立動物虐待防止協会)が未だ「安楽死処置」(安楽殺処置)の全面否定をされないのは 大いなる経験と理性からの結論であろう 文責 松田早苗

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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