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2011年5月 5日 (木)

2011-5-1ペット王国現地調査報告書

                                                                                      2011-5-3編 文責 S,Ma

現地調査同行者 T,K氏 

2011/5/1  13:00頃入場

15:30頃退場

主催者HPから

http://www.pet-oukoku.jp/

ペット王国は「震災復興チャリティイベント」として開催いたします。
被災地の支援に少しでもお役に立ちたいと考えております。

主催:エコートレーディング

マーク産業

東映

協力:読売テレビ

エコーペットビジネス総合学院

大阪シティドーム

協賛:

事務局 TEL.06-6367-1680

※お問合せはお電話のみ受付けております。

(お問合せ受付時間:月曜日〜金曜日の10:0018:00

氏名:エコートレーディング株式会社/住所:兵庫県西宮市鳴尾浜2丁目123号/事業所の名称:みんな大好き!ペット王国/事業所の所在地:大阪市西区千代崎3丁目中2番1号/動物取扱業の種別:展示/動物取扱責任者の氏名:門田桃子/登録番号:100092E/登録年月日:平成23224日/有効期間:平成28223

5/1 大阪京セラドームで開催されました「ペット王国」を調査してまいりました

(S,Ma注-例年9月開催のペット博とは別)

報告書をまとめるつもりですが中々捗りません

調査は私的な都合で今年は止めようかとも思っていた矢先に  大阪府下の団体代表者の方から調査要請の電話がありました

かつてはお知り合いであった某団体の出展参加が動物福祉に不適切な行為であり 糾弾してもらいたい旨の訴えでした

ならばご本人が調査され 糾弾されると良いのですがそれはしたくない

他の多くのことでも同様の訴えがありますが 嫌な事 反感を買うことはS,Maに頼みたいとの身勝手な依頼のようです

このお方へはあいまいに断っては置きましたが 例年継続して調査し 報告書を出してきましたので 今年も何とか継続しておきたいと言う私自身の意思で時間を作り出向きました

会場内はあちこちに屎尿が放置され それをしまつするための係員は用具を準備していない

私たちが屎尿を避けるように 周囲の飼主や犬たちに注意を払いながら 他の係員がやってくるのを待つと言う無様なことでした

モップも持たずにトイレットペーパーで多量の屎尿を取ろうとして 素手で作業をする某専門学校の学生たちは何を学ばされているのか?

専門教育の基本姿勢が問われます

現場で私が接した飼主の99%は狂犬病予防法を知らないか 鑑札の装着義務を知らない 罰金も知らないと言いました

法の遵守義務と共に 災害対応としての首輪と鑑札の効用を話し 動物擁護のためにも必要であると説明して納得をされたようですが 違法だけを糾弾しても聞き入れられないでしょうし 現実として違法が多数を占めると言う法律の形骸化が定着しています

違反者から徹底して罰金を徴収すれば莫大な収入になるでしょう

法の下での平等が保たれなくなっていることは法治国家として大きな問題です

会場の出口で男性に連れられた中型と 小型2匹の犬 この一組だけが 鑑札 済標 迷子札を付けていました

4-5匹はざらという多頭数飼育も目立ち 飼主の程度の低さに改めて愕然としました

例年欠かさず参加している動物あいご活動を名乗るこの団体は 相変わらずブースを採っていました

この団体「某」が猫のふれあいをしていました

昨年はブースで使役していた犬の狂犬病予防法違反について  私が指摘をしたところ 鑑札を付けないことに反省の姿勢はなく「別のところに置いている」と応えていましたが 今年はブースにいたデモ犬には装着していました

別の「oo県介助犬協会」のブースでも狂犬病予防法については全く知らないと若い女性スタッフが言いました

若い女性とはいえ基本知識としての狂犬病予防法を知らないと言いきるのは低俗に過ぎる

教えない幹部も悪いが その程度の知識がないことを恥じらうことがないこの人にも自覚がなさすぎるし団体としての品格もない

動物の使役と言う動物福祉ではまだまだ問題がある分野での活動であればこそ 一般の家庭動物との接し方とは違う心構えがなければ虐待行為にも気がつかない程度の飼育管理になりかねないことを危惧します

ブースを構えていたOOO氏を 鑑札 注射済標を装着しないでいる事を狂犬病予防法違反に当たるとして当人の居住地(oo) 業者登録に基きOO行政に指導を要請しました

その人はJKC公認訓練士 教士 C級試験審査員と名のりながら(名刺肩書の一部)デモ犬として会場にいた 大型犬をハンドリングしていた女性も OOO氏自身も狂犬病予防法違反について問いましたが 法律のあることも罰金も知らないと言う有様でした 

昨年もペット博で同様に忠告しましたが今年また同じでしたので電話とFAXで情報提供をして行政指導を依頼しました

 

会場内でスタッフのタグを付けた人の多くが狂犬病予防法を知らない人ばかりで 動物愛護を啓発し 「東日本大震災」支援と称する主催者の趣旨については疑問ばかりでした

「ひよこ」のタッチにも行列を作るほどの人気でしたが これらの「ひよこ」の閉会後の処遇がどうなるのか?

担当者に問いましたが平然と知らないと言い 「肉になるのか?」という答えも聞きました 

末はプロイラの候補かもしれなくてもせめて関心を持つくらいの人であってほしい

ほとんどが専門学校生であったが 動物福祉に関心もないのに訓練士を目指すなと思わず返しました

行列していた幼児の両親にも問いましたが何の疑問もなく「かわいい」だけの関心のようでした

本来であればこのようなイベントに参加をすることが感覚のずれであり 不適切行為に抗議をする程度のあいご団体でなければ啓発団体とは言えない

知らないところで起こっていることではなく 出店しているブースの間近で行われている動物福祉に反する行為に無関心であることは 団体の趣旨表明とは裏腹に 本音が見える 

その程度の本質であるからであろう

調査依頼をされた方も 猫のふれあいと言う業者なみの行動を当然のこととして実施しているから心配して中止を希望されたのだが その考えはこの団体には通じることはないであろう

不幸な動物を種にして 「かわいい」「かわいそう」「「ノーキル」」を訴えることで収入源とする自らの生活の手段としてのシェルター運営と感じてしまう

場内は騒音で疲れましたが 無理に連れてこられた犬たちは暑さと雑踏に疲れたことでしょう

例年調査の度に 怒りに 失望に 無力さに苛まれる

場内での募金呼びかけが盛んでしたが 募金が正しく 被災地へ届けられるのかと 不安を感じざるを得ない程度に粗末な会場の光景でした

出展参加をされる各企業も今一度検討していただけることを願ってやまない

ごまめの歯ぎしりであっても言い添えておかなければならないと感じるので 各企業関係者の中から反省の気持ちを持たれることを期待したい

開催許可を与えた大阪市にも監督責任 義務があると感じます

狂犬病予防法違反や動物福祉に反する行為をなくすためにブースを構えられて指導される必要があるのではないでしょうか?

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