2011-2-21みさママさんへ返信
みさママさんコメントありがとうございました
【殺処分ゼロ、ノーキル、が真の意味での動物福祉につながらないことは、理解できます。】
【個人で保健所から犬猫を引き出して里親募集活動をしている方もいます。】
率直な疑問ですが 何故保健所から犬猫を引き出して里親募集となるのでしょうか?
管轄保健所の保管状況が悪いのか 譲渡に消極的なのか 地元保健所施設との協力関係が信頼に基ついて行われているからでしょうか?
【今年5月横浜市で大規模動物愛護センターが開設されます。いくつかの動物愛護団体が譲渡の協力を申し出たにもかかわらず、対応ははっきりしていないようです。行政はあてにならないから、民間がやるしかない。私の乏しい知識ではこのように理解するしかないのです。】
行政はあてにならないから、
この言葉に応えが潜んでいるように感じるのです
相互理解に至らない障壁が一方的に行政機関にあるのでしょうか?
私が約15年前に神戸市動物管理センターに対して抱いた感情も確かに不審なものでした
しかし 行政はあてにならないから なら行政からあてにしてもらえる方法はないかと考えたのです
欠点を非難することに徹してはおられませんか?
行政機関にも改革を考えておられる方はおられます
たまたまかもしれませんが 私はその方々と協力し会える機運をつかむことができました
多分「運よく」だったのでしよう
私も行政の担当者に臆することのないように知識を得る努力をしましたし でき得ることは可能な限り譲歩しつつ 譲れないことは理論で押して 社会に問うたときにどちらが正しいと思っていただけるかを求め続けました
頑なな動物あいご家とは思われたくないと思い 周囲の方々にも応援を求め意見をいただくことに努めました
それゆえもあって 改革活動の初期には組織の名を使わず『CCクロ』と言うグループ名で所属組織外のボランティアさんにも参加がしやすい形態にしたのです
【皆さん経済的にも、精神的にもご苦労されながら活動しています。】
とても厳しい言葉と承知で申しますが その気持ちにおいての余裕の無さが行政機関に警戒感を抱かせる一因になっているのではないかと感じます
内心必死でやっていることでも交渉には余裕が必要です
必死であることが伝わり方が違うと偏狭に感じられるように思います
正す方向も「ノーキル」「殺処分ゼロ」が第一であっては まともな行政官であるほどに承知されないでしよう
その場しのぎの職場転向までの職務担当期間2-5年間が平穏無事であればよいと思う担当者には 都合よく社会のニーズに応じた施策であると逃げられるか 不勉強か [自己愛型動物愛護-S,Ma]に徹している担当者には 本当に「ノーキル」は好都合な言葉であるのではないでしようか?
【何が動物にとって幸せか、自己問答しながら活動していると思います。 】
とても立派なことですね
私も40年間は自問自答の葛藤に生きてきました
自分にのみ都合のよい行為ではないのか?
「安楽死処置」(安楽殺処置)が動物を殺すことであり 行為としていい加減にしてはいないのか?
過去の遺棄放棄が日常であった時代の背景の中では選択肢としての「安楽死処置」(安楽殺処置)は間違っていなかったと言いきれると思っています
私や支持してくださった方々が「安楽死処置」(安楽殺処置)を拒否していたら 動物は苦悶の中で殺処分されるか虐待 遺棄に苦しめられていたと思います
ならば今日状況が変わった 「ノーキル」「殺処分ゼロ」の時代が到来したと言えるのでしょうか?
以前から例として出していますRSPCA(英国王立動物虐待防止協会)がその強大な組織力と実績に基いて活動された結果が何故縮小ではなく現状維持がされているのでしょうか?
「ノーキル」と言い切れる時代が実現していれば 組織としての活動は「安楽死処置」(安楽殺処置)はしてはならない間違った行為であると断言されなければならないはずです
【民間がやるしかない。私の乏しい知識ではこのように理解するしかないのです。】
更に厳しく申しますが 乏しい知識ではなることもなりません
民間で乏しい知識で事を薦められては将来困ることになると思われる先見性がおありだから 現担当者は容易に民間の参加に同意されないのではないかと これは私の勝手な見方です
そうであれば立派なご判断であると感じますが 民間側も努力することで行政の感じ方を変えていただける姿勢を示されることが肝要だと思います
その時代の最先端の知識を以って 行政にも 他の迷いに悩まれているボランティアさんにも適切に助言ができる人になってから活動をなさることをお願いしたいのです
2/20(日) 「動物との共生を考える連絡会」主催の法改正関連ゼミに参加させて頂きました
この歳で10:00~16:00 勉強も次第に重荷に感じますが 人様に助言をさせていただくことの責務としては当然であると思い努力しています
他のお方に差し上げた文書の複写ですがご参考までにご覧ください
今日のRSPCA(英国王立動物虐待防止協会)のお話はとてもよかったですよ
最後の質疑で「現状日本では「ノーキル」「殺処分ゼロ」が流行語のようになっているが もしも 英国で「ノーキル」「殺処分ゼロ」が法制化されたらあなたはどのように感じられますか?」と聞きました
講師のRSPCA現役査察官の方は「私見ですが」と断られながら「不適正に飼育されている状況に置くよりも 「安楽死処置」(安楽殺処置)の方が救いがあると思う」とお答えでした
また 劣悪飼育から動物を救出するために飼主から動物を取り上げようとするときに「動物を取り上げられたら自殺をする」と飼主が言う場合の対処を尋ねました
お答えはそれでも取り上げる
動物を虐待状況のまま放置はできない との回答でした
又 事実動物飼育禁止命令を裁判所から出された飼主が自殺をした例があったそうです
国情の違いを深く考えさせられました
日本でそのような場合マスコミと知識を得ようともしないで知識人ぶる人々により散々たたかれて動物を犠牲にすることを優先するのではないかと感じました
RSPCA(英国王立動物虐待防止協会) すべてをまねることはないでしょうがお考えの根底は知識と理念と信念に基いておられ立派であると感じました
徹底した動物虐待防止の考えに敬意を感じました
飼える資格と言うことに拘ることが 虐待の予防になる
目途は虐待の事後対応ではなく「予防」と強調され 日本に「飼育禁止命令」がないことを驚かれていました
法改正に向けて訴えることの重点が「ノーキル」「殺処分ゼロ」ではなく「飼育禁止命令」5フリーダム(5項目の自由)であることに徹しなければならないと感じたのです
率直過ぎたでしょうか?
お気を悪くされましたらごめんください
意見をいただいたことに感謝の気持ちでいっぱいでございます ありがとうございました 文責 S,Ma
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