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2010年11月 4日 (木)

2010-11-1編  HIROさんコメントお礼と10/30シンポについて

10/26書き込みと重複する部分がありますが悪しからず ごめんください

HIROさんコメントありがとうございました

ネット ブログをそれなりに重んずるのか 軽んじるのか 人さまそれぞれであろうと思いますが あなたやその他の多くのお方に訪問していただけることは 私の考えを知って頂くにはとてもありがたい手段であると改めて感じました

10/30大阪市内で開催された 「動物との共生を考える連絡会」主催シンポジュウムでも やはり厳しいことを話しましたが熱心に聞いてくださっておられ 参加された方々から意義ある時間であったと言っていただけたことはとてもうれしく思いました

主催者としての青木貢一先生からは5フリーダム(5項目の自由)を基本に動物愛護から動物福祉への移行が大切であると話してくださいました

各自が議員諸氏に働き掛けることも呼び掛けておられました

大阪市獣医師会 細井戸大成先生からは行政との連携の大切さと 人から人への正しい知識の伝達による広報効果を 行政職員に対する接し方にもそれぞれのお立場を考慮することがよりよい対人関係を生むものであると言う意味のお話をされていました 

また 『動物の愛護及び管理に関する法律』の「愛護」の文言が適切ではないとのご意見を強調されておられました

行政からは大阪市動物管理センター 山田好一先生から行政機関としての動物愛護への取り組みについて 主に猫問題を[所有者の判明しない猫の引取りに関するジレンマ]として[保護か? 捕獲か?][人の財産に対する侵害の防止][生活環境被害の防止][みだりな繁殖の防止][人と動物の共生に配慮][窃盗に当たる可能性][動物虐待の可能性]として取り上げておられ 平成20年より『所有者不明猫の適正管理モデル事業』を実施されていると話されていました 平成22年より『所有者不明猫の適正管理推進事業』として実施 年間約300匹の不妊手術 去勢手術を予定されていると発表されていました

地域に応じた住民の総意によるルールを策定されるとのこと

無責任な餌付け行為が猫にも人にも不幸をもたらすと 動物に関わる人への責任ある行動を促し いずこも同じですが 行政としての苦悩を話されていました

8週令についての議論が学者 業者間でも意見が異なり 学術的根拠はあると言われる方もあり 根拠が弱いとされる方もありと 纏め難いのが実情のようですが 動物福祉の先進諸外国での先例に倣うことも良いのではないかと感じます

生態展示販売規制 繁殖制限 ネット販売についても 従来から業者の利益保護に偏り過ぎたきらいがあり改革を遅らせていると感じます 

社会のどの分野であっても 社会の変革時期にはいたしかたなく不利益を被る人が生じます

戦時中に生まれ 育ち 生涯を閉じられた人々もあり 逃れられない宿命的なものを感じるのです

過去においても農産物輸入に際して大騒動になったように 時代が変化をすることはその時代に生きる人も動物も影響を受けます

大多数の利益のためには ある程度の犠牲を承知しながら その時代になすべき決断を実行することもいたしかたないと思います

必要欠くべからざる事業に対して必要に応じてできる限りの補てんをすることも大切でしょうが ペットと称される動物に関しては 外来生物 危険動物等の輸入販売についても オークションシステムについてもペット業界が自主規制をされなかったことにも大きな責任があると感じるのです

それは『動物が命あるものである』『人と動物の共生に配慮』という概念が希薄であり 単に営利対象の「しなもの」として「在庫商品」「棚卸」に表現される価値観がもたらしたものであるのでしょう 

ペット博についても美辞麗句で装っても動物福祉軽視の価値観が如実に表れていると感じます

ペット博については参加された全ての団体 関係者にも同じ価値観の共有があるものとみなさざるをえません

国自体が動物について このような動物共生社会になることを予想されていなかったとはいえ 全ての動物関連業者対策が国策として関心がもたれることなく蔑にされてきたと言っても過言ではないでしょう

外来種の無規制輸入販売 飼育と言う国の無策から派生した問題に今なお苦慮されていることを省みて 営利のみに動物を利用する悪意ある業者による法律改正妨害を抑制し 一日も早く是正することに努めなければ悪しき既成事実が増えてゆくばかりです

「ノーキル」については過繁殖を表に出すことなく「命の尊さ」として本題から目を逸らすために 業者やボランティアビジネス多頭数飼育擁護につながる施策かもしれないのかと勘繰りたくなります

それとも 多頭数飼育は動物を救うためには必要だと ネグレクトは終生保管のためには容認すると 遺棄したら命が長らえると主張され 遺棄 虐待による法的罰則の削除を主張されますか?

「ノーキル」議員団とそれらを促進しようとされる法曹界の一部とあいご関係者の方々はこれらについての反論を寄せていただけるなら 新たな議論が生まれるのではないでしょうか?

冷静に現状を直視して その対策を理論的に追求するなら「ノーキル」は動物にやさしい発想ではないことを認めざるを得ないでしょう

「ノーキル」の提唱者が言われる 「不妊手術」も「譲渡」も過繁殖に対応できる対策ではないことは普通の人には理解ができることです

理解したくないか 意図がある人に都合のよい言葉として利用されているのではないかと思っています

S,Maに対して「ノーキル」主張者からは単に殺処分を好むかのような評価で悪意ある印象の定着を目論み 自己防衛をされているように感じます

私は下関市と大阪市でのシンポジュウムでも「動物愛護」と「動物福祉」の違いを説明し

誰にでも即日実行できる「動物愛護」は心だけの「好き」に終始することであり それでは法律としての動物福祉の基盤が築けないと考えていることを主張いたしました

「動物福祉」は5フリーダム(5項目の自由)に基く具体的な飼育保管環境(ハード)と知識と実力に基く管理体制の維持(ソフト)が必要であると 日常においてもそのように発言しています

文責 S,Ma

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コメント

 講師として、東西にご活躍、ご苦労さまでした!お疲れでしょう。
 講演会での社会的発言に賛同者が多く、拍手も起こったとの事、そういうものだろうと思います。

 ネットが駄目ですね。
 でも、ボチボチ変わってきました。
 ノーキル運動が目に余るようになったので、皆、ネットで窘める必要を感じるようになったのかもしれません。

 獣医師広報板主宰 川村幸治(ムクムク)氏が、「管理人はノーキル運動に賛同しません。」をわざわざ公開しています。  http://www.vets.ne.jp/info/pc/nokill/

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