2010-9-23in10ヶ月の愛犬の去勢の事で悩んでいます ご返事です
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taroさん «
10ヶ月の愛犬の去勢の事で悩んでいます。以前飼っていた雄犬は1歳で去勢した途端 元気がなくお茶目さが消えました。夫もこのままでと思ってます。どう思いますか?
うっちゃんさん « 10ヶ月の愛犬の去勢の事で悩んでいます。以前飼っていた雄犬は... «
お久しぶりです つぶやきでは文字数で説明しきれませんのでhttp://s-ma.cocolog-nifty.com/で意見述べさせていただきますね
うっちゃんさん ご相談くださりとてもうれしいです
うっちゃんさんも HIROさんも ブログのお陰でご縁がつながりました
このことでもブログを始めた意義は十分に感じます ありがとうございます
私たちは普通には生後6カ月で不妊手術 去勢手術をお勧めしています
動物福祉の先進国 特に米国のシェルター等では生後2-3カ月で実施してから譲渡されています
日本では複数の意見があり 中にはいまだに不妊手術をしない方がよいとされる獣医師もおられる
ようです
不妊手術により犬が少なくなり営業に差支えると発言されたことも耳にしました 本当に驚きです
ホルモン体系に影響があると言われる獣医師もおられます
多数の実例から不妊手術 去勢手術で弊害よりも利点が多いことに注目されています
オス メス共に生殖器や乳腺腫瘍等の抑制になると言われています
[以前飼っていた雄犬は1歳で去勢した途端 元気がなくお茶目さが消えました。]
オスは時にこのような影響がある場合もありますが 穏やかになることを好まれることも多く 将来に
繁殖を目的とされないのであれば去勢手術は動物福祉の観点からもお勧めいたします
人間は知性とか理性で性欲のコントロールは可能かと思いますが 動物の場合は生きる目的である
繁殖行為を抑制させることは哀れに思います
私たちの立場ではぜひとも繁殖させないでくださいとお願いをしたいことです
繁殖については 法的に規制が緩く 繁殖業者は状況よりも営利で繁殖しますから「使い捨て」の状
況がうかがえます
それらの業者が倒産により 遺棄する例が増えています
需要と供給のバランスは圧倒的に供給過多が現状であり まだまだ年間に多くの犬猫が譲渡では
解決できず 「余剰動物」とされて殺処分されています
http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/arikata/h16_05/mat04.pdf
資料3 犬ねこの引取りや殺処分等 をご参考までにご覧ください
動物愛護管理法に基づく引取り
H14年引取り頭数(S,Ma注-飼主からの)
犬 112,618 猫 264,902
H14年狂犬病予防法に基づく抑留頭数(S,Ma注-捕獲等による収容)
抑留 返還 殺処分等
110,055 16,258 93,797
「殺処分ゼロ」「ノーキル」と言う声が大きくなっていますが 根本的な原因を看過して殺処分しないこ
とは動物のQOLを問わない生かし方でしか実現できません
殺さない主張は 一件優しそうに映りますが 動物たちを残酷な状況にさらしたまま人としての人道
的対処から逃避することだと思っています
私も 普通には生後6カ月齢で手術を受けさせていましたが 昨年16年で天寿を全うしました雄犬の
「ブッチ」が仔犬時期の約3カ月齢で去勢手術を受けさせた経験がありました
彼はとても優しく 救護活動で迎え入れた仔犬たちは全て彼の傍に行き 寄り添って仔犬たちの社会
化に大きな役割を果たしてくれました
数え切れない頭数の犬猫に不妊手術を受けさせましたが 私が経験した犬たちでは 不妊手術 去
勢手術により肥満傾向になることは偶にありましたが 性格が大きく変化することは殆どありません
でした
私が携わっている神戸市動物管理センター譲渡事業支援ボランティアグループ「(社)日本動物福祉
協会 CCクロ」の譲渡基準では生後約6カ月で不妊手術 去勢手術をお願いしています 成犬で保
護された犬で まだ不妊手術 去勢手術がされていない場合には全て 協会の費用で手術を済ませ
てお譲りしています
去勢手術については ご家族の内の男性(夫 父)の方が「かわそう」と言われて躊躇されることがあ
りますが 単に性欲を我慢させることは酷いことだと感じますので 早期に去勢手術をされますことを
お勧めしています
どうかうっちゃんさんの愛犬くんにも去勢手術を受けさせてやってくださいますようにお願いいたします
日常であっても万一逃走した場合にも 災害時にも 被害が少なくできるでしょう
説明が多くなりごめんください
動物福祉の向上のためには 不妊手術は私たちにはとてもとても 大切なお願いです
ご訪問くださり本当にありがとうございました
HIROさんご返事もう少し待ってくださいね すみません S,Ma
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コメント
« 「犬と猫と人間と」ニュース Vol.18 2010.9.19 | トップページ | うっちゃんさんコメント2ありがとうございました »
たくさんの情報 ありがとうございました。とても参考になりました。 うちは この子で5匹目ですが、外で飼っているせいか どの犬の寿命も10~12年位でした。 夫ときっとこの子が 私達がきちんと飼ってあげられる最後の犬になるだろうから 長生きさせてやりたいと 考えていました。 それで2匹目の雄犬ということもあって 去勢という大問題に いきあたった次第です。 夫と きちんと話し合って 前向きに考えたいです。専門家の正しい情報を きちんと教えていただけて よかったです。
投稿: うっちゃん | 2010年9月23日 (木) 14時03分
お返事、ゆっくりで構いません。
【追記】
>>殺さない主張は 一件優しそうに映りますが 動物たちを残酷な状況にさらしたまま人としての人道的対処から逃避することだと思っています
動物福祉に疎い私は、S,Maさんのこのお考えに、まだ完璧には同意できず、勉強を重ねながら、考えを巡らしておりました。
しかし、ここ数日、「なるほど」というような経験を少ししました。
ここ数日間、行政が捨て犬・猫を世話している場所を数回見学しました。熊本市は私の自宅から遠いので、近場です。
そこにあったのは、決して完璧とはいえない飼育施設でした。おそらくそれは、予算の関係から改善が難しいものです。(熊本市ですら予算の関係でまだ改善ができていませんから。)
日本社会の目がもう少し動物に向かない限り、「動物たちを残酷な状況にさらしたまま -S,Maさん」の保管が続いてしまうと思いました。
投稿: HIRO | 2010年9月23日 (木) 18時18分