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2010年8月 2日 (月)

2010-8-1編 処分ゼロを掲げて S,Ma返信

本日以下のようなご質問をいただきました

1、処分ゼロを掲げて、

行政が引き取りを断った場合、業者が横行する可能性が高くなるということについてですが、

それは、遺棄が増えて、猫捕り、犬捕りが出没するということでしょうか。

それとも、終生飼育を掲げ、預かり料金を取って、劣悪飼育をするということでしょうか。


以下はS,Ma回答としての意見です 文責S,Ma

公に団体名を上げるには証拠を提示できませんから 控えますが既存の団体でも募金についての疑惑は多々もたれています

少なからずの団体や個人は有料引取りをし 相応に個人資産を築いていると言われています

募金箱と言う善意の魔法の箱や任意のご寄付は誰がいくら寄付をしたのか不明です

行政機関で断れば 必然的に業者としての引取りが増えるでしょう

殺処分を避けたいのは普通には「当然」のことでしょう

殺処分を直に見たくない 無料ないしは低料金での引取りをしてもらえなければ 悪意はなくても経済的に困っている人もおられますし遺棄で解決しようとするひともあるでしょう

行政機関での「殺処分ゼロ」はいつでも数字としては実現可能です

現に熊本が実施していました

受け取り拒否と 無差別譲渡(どのような問題行動のある動物も生かしてやる)でほぼ殺処分は避けられます

 

「ノーキル」が破たんをした途端に熊本を叩いた輩がいます

「殺処分をしたから許せない」と 

遅まきながらも正当に苦渋の選択をされたことへのいたわりがない

正道に立ち返ろうと第一歩を踏み出そうとされている熊本を非難すると言うことは 現状認識もなく 自分の心さえ平穏であればよいのでしょう

(少しは?ですが 多分現実的に迫られたからであり理念の転換ではないのかなとも見受けますが 動物福祉への目覚めであって頂きたいと願います)

保管管理状況の改善に迫る意見を書き込まれたものを見たことはありませんが 直接の対話では多くの人々が熊本方式に整合性がないと言われています

公的に否定できないのは非難されることを恐れる人々が大半であるのでしょう

「ノーキル」「殺処分ゼロ」と唱えていれば動物愛護の最高峰を言葉にしていると感じているか または ずるく打算的に肯定することで「優しさ」「正義」を表しているとして 何らかの自己利益に結び付けたい人々であるように感じられます

 

常に申していますように 動物あいご活動と自称する人々の大半は自己愛護の変形だと感じています

それらの人々には自覚があるかないかの差はあるようですが 「動物福祉」には無関心でいられるか 問題にしない方が楽な立場でいられるからだと推測しています

熊本市長の本年年等の挨拶にも(財)日本動物愛護協会からの「動物大賞」の受賞を誇らしく語っておられます

以下ご参考までにご覧ください


http://www.city.kumamoto.kumamoto.jp/content/web/shicho/kaiken_detail.asp?LS=58&ID=8100

それでは、新年度の記者会見をはじめさせていただきます。
 本日は新年度にあたりましての抱負を述べさせていただいた後に、1点発表させていただきます。

【市長発表:第2回「日本動物大賞」の受賞について】

 熊本市動物愛護センターとともに殺処分「ゼロ」を目指して、官民協働の取り組みで行ってまいりました「熊本市動物愛護推進協議会」が、財団法人日本動物愛護協会主催の「第2回日本動物大賞」におきまして、最優秀賞であります「日本動物大賞」を受賞いたしました。
 この賞は、「動物の愛護及び管理に関する法律」の趣旨に照らし、優れた動物愛護活動の実践者を選抜顕彰し、その活動を通して同法の普及啓発を図ろうとするものでありまして、全国の犬猫の殺処分数が年間30万頭を超えます中で、熊本市の殺処分数ゼロの取り組みというものが社会的に高く評価をされまして、人と動物との共生を目指す本市にとりまして、大変栄誉あることでありまして、本当にうれしく思っているところであります。
 官民協働の取り組みが日本動物大賞の表彰の対象につながりましたのは今回が初めてでありまして、この賞を励みに一層動物愛護の推進に取り組んでまいりたいと考えております。
 以上で私の方からの発表は終わらせていただきます。


頂いた「大賞」に沿うべく施設や保管管理の改善のために予算を付けるとは一言も触れておられません

この程度で褒めていただけるならありがたいことには違いないのかなと思います

(この件についてのS,Maの私見は僭越ながら率直に(財)日本動物愛護協会様に申し入れいたしました)

他でも熊本を褒めるのは 地方の行政機関が遅れを取り戻すために「モチベーションをあげてやるため」にと傲慢な言葉を聞いたこともあります

それならば率直に動物福祉に適った飼養管理をされることを薦めて差し上げる方が動物とそれらに関わる人への思いやりであります 

(熊本市動物管理センター松崎正吉所長さまには 寸時ではありましたが「CCクロ」ご訪問いただいた折に直接対面した際に申し上げました)

現状を是正すべき点を指摘しないままに称賛のみすることは 善いことをしていると錯覚をさせてしまう負の効果を是認するという 逆効果をあおることになります 

現状が物語っているように感じています

内輪からの改革を外部からの褒め殺しで阻害しているのではないかと お気の毒にさえ感じています

どう評価しても動物福祉に沿った保管がされているとは感じられません

長い期間ゆったりと心地よく横たわる場もないままに 人の「ノーキル」思想のために不安な生涯を強いられた挙句に「殺処分」とはあまりにも哀れです

褒めることと 不適切保管状況の現状改革を求めることを同時にすることは理性的に判断すれば当然のことであり 改革への期待を込めて そのお力を認めた敬意を表すものであります 表向き褒めて裏で侮蔑とは佳い人とは言い難いと思うのです

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