マイクロチップ による「プラス・マイナス」
マイクロチップ による「プラス・マイナス」 S,Ma 2010/3/17
マザーテレサが来日した時、荷物を置き引きされました。明日食べるものがない人はいない、物質豊かな国で、ただの愉快犯で犯罪をする人がいたのです。マザーテレサは言ったそうです。 「こんな心の貧しい国には二度と来たくない」。 いつから日本は、聖人にまで見放されるほどの、寂しい国になったのでしょう。(2005/3/14記録)
私はこの報道によるマザーテレサの言葉 「こんな心の貧しい国には二度と来たくない」。が真実であったのか否かずっと心にひかかっていました
それ故にずっとメモをしてとどめていました
偉大なお方のお言葉としてはあまりにも一方的であると感じたからです
国として平均的に豊かな国民が多いということは 貧困にあえぐ個人がいないと断言できるものではありません
愉快犯であったとしても 人道に外れた心の貧しい人を救うことが偉大なる人だと思ったからです
この報道の通りであったのか 同行していた人の意訳的な言葉とされたのか 今となっては真実は求められません
真実であれば寛大ではないところがおありになられたことにわたしたちと同様の一面がおありになられたのだと変な肯きをしてしまいます
同行者の意訳であればどこの活動家にもありがちなことと これまた変な肯きをしてしまいます
「いつから日本は、聖人にまで見放されるほどの、寂しい国になったのでしょう。」と書かれた筆者にも少なからぬ落胆を感じていました
もしも 真実であれば 聖人は見放されない と思うのです マザーテレサが見放されたのです
偉大なるご功績に難癖をつけるつもりではなく 事に関わる人々の感覚が誤解をもたらしやすい方向に「良かれと思って」でも位置づけられることになることもあろうかと感じて 一言 言いたかったのです
マイクロチップ
マイクロチップの実用が積極的に広報されるこの頃です
私自身は推進されることを支持するものではありますがマイクロチップの個人的判断での挿入を 一時停止をして 国としての方向性を定めて 現状では仕切り直しが必要だと感じています
日本の工業技術の水準から図って もっと制度の高いどのような状況でも読み取りが可能なリーダー機種の開発をして 読み取りの実務者が安心して使用できる状況を作ることが先決ではないかと感じます
この原稿を書くにあたり 数人の方々にご意見を求めました
その方々も現状では弊害が多すぎるとのお考えを表明され ご意見の一部をこの原稿に取り入れています
ものの見方によっては「マザーテレサ」の一件と同様に 関わる人々の思惑と 実用の効果はそれぞれにあります
かつて 厚労省がマイクロチップの実用を推進されようとされた時期に 私たちが必要だと訴えていることの否定のために あいご団体のNさんも作家のNさんも「命を管理することはけしからん」と新聞に投稿されていました
私は「保護」を徹底することは「管理」を徹底することだと思っていましたので 実情を知らない空想の中で生きる人のたわごととして読んだことを覚えています
:現在は積極的推進派のようですから 現実をご覧になられて多少なりとも経験を積まれ意識改革をされたのかなと思っています
マイクロチップ による「プラス・マイナス」があることも事実として知ることは大切です
「プラス」
l 生涯に一度の装着で終生にわたり個体情報が保有できる
l 紛失 摩耗等の心配はほとんどない
l 動物が極端に疼痛を感じたりしないで 獣医師により簡便に装着が可能である
l 費用的にも大きな負担ではなく実施できる
「マイナス」
l リーダーがなければ目視では判別ができない
l 一個体に一回限りの登録でなくては効用が少ない(誤記による弊害がある)
l 譲渡等に際して 飼主の交代により 的確な情報の更新がなければ効果がなくなる
l 普及率が低いために実用に踏み切ることを躊躇される関係者が多い
l ごく稀に体内を移動することがあると言われている
l ペットショップ等では「実施」のみが強調され 粗悪品とされるものが使用されている例もあるようだ
実例から
リーダーの設置状況が不十分であり実用的になっていない→各警察署 関係公的機関 各動物病院
ペットショップでサービスのつもりで装着させたが 肝心の新飼主にマイクロチップについての説明がされないか 説明不足のために効用についての意識が低く マイクロチップについての知識伝達が徹底されていない
その結果 飼主が変更されても情報の更新がされず(必要性を知らないために) 2個のマイクロチップが入っていることも起こっている
粗悪品と思われるマイクロチップがありリーダーで解読できないものもあると言われている
実施される獣医師の記載に際して 注意を怠られたと思われる例があり 無責任と思わせる事例もあった 記載漏れ等がないようにしなければ価値はなくなる
マイクロチップから得られた情報をたどっても飼主の所在が不明であることが多々あると言われている(行政機関等の収容犬猫の例で)
対応策
各警察署 関係公的機関 各動物病院にリーダーの設置を義務つける
その費用はマイクロチップメーカーに設置補助費を一部負担させることを義務つけ 国が残額を負担することにより 普及の促進と実用価値の向上が期待できる
マイクロチップの挿入ばかりが先行している割には 現状ではリーダーの設置個所が少なく 効果が実用的に実証される例が少なすぎる
飼主の変更に際して 住民基本台帳と連携して人の移動と動物の移動を同時に確認できるようにすること
(動物の死亡届けとともに 移動届けも義務が徹底されなければ遺棄 放棄に際しての歯止めとはなりにくい)
普及を法的に義務付けしなければ 任意では悪循環をたどるばかりである
品質と種類(メーカー)の限定も必要と感じる
狂犬病予防法の登録をもとに 罰則の適用にも徹底し 違反者からの罰金収入の一部をリーダー設置費用とすることも意義があると考えられる
私は犬と猫への装着という点からも 動物福祉に基づく個体識別マイクロチップの実用が望ましいと感じているが 求めた意見交換の中で人獣共通感染症の内 最も危険度の高い「狂犬病」の予防を重視して現状の狂犬病予防法の改正と法令順守義務の強化によるマイクロチップの適用が妥当との指摘も受けました
狂犬病予防法の改正には 全ての哺乳類の罹患の可能性を再確認し 猫にもマイクロチップの 装着をさせることが望ましいと感じます
ご意見の中には対人利益という狂犬病感染防止が優先されなければ 対動物利益である動物福祉が主体としての個体識別は まだまだ法制化が困難であろうとのご指摘でした
また 個人情報の管理について 現状での民間団体での管理に漏洩や情報の転用(商用)の危惧もあり公的機関での一括管理が必要であるとも指摘されていました
下記はご意見の一部です
>> 狂犬病予防法に基づく「鑑札」の装着を推進することが先決であり、これが徹底できれば動物愛護法でいう「所有者明示」の措置も徹底できると思っています。
>>
>>リーダーの性能にも課題が残っています。
>>
>> このような中で、行政としてマイクロチップを認めることは、少し抵抗があります。
>> > 行政の立場では、認めれば必ず見落としなく読みとらなければ、瑕疵を問われることがあり、今のリーダーの性能では読みとりに不安があるからです。
>> したがって、私としてはマイクロチップについては、もう少し技術的な進歩が見られてから推進すべきだと考えています。
現状では既成の事実とし犬猫ともに実用されていますノミ取り首輪について面白いことを教わりました
製品が販売対象として審査される初期に寄生害虫駆除用としての許可をされる段階では 屋外で飼われる犬には装着してよいが 屋内で人の傍にいる猫には農薬が人体に及ぼす危険性が考慮されて適用してはならないとされたそうです
犬は外飼いが常識だった当時のことですが信じられないほどにおかしな発想ですが歴史の事実です
さほどに人と動物とは重みが違うとされていたのですね
公益法人の許可基準に見ても いかに対人活動に功績があるかということで「公益性」が審査されているように見受けます
単に動物福祉に貢献しただけでは「公益性」では過小評価しか受けられないのではないでしょうか?
動物福祉は常に人の心の安らぎ 即ち人の福祉であると感じていますが社会的評価は厳しいものですね
管理とは悪いイメージに使われやすいが 弱者ほど保護が必要であり 保護は管理なくしては成り立たない
情報を悪用されないように歯止めさえ確りとしていれば 管理は少なくとも動物に対して不利益とはならない
情報の更新不徹底や 不良品のリスクについての広報がされなければ 不確かな情報のままに飼主側は個体識別が確立されるものと判断され 行政機関としての責任が重くなることを心配されています
現状のままでマイクロチップの装着が義務つけられた場合に 飼主の期待ばかりが増大することも懸念されているように思います
« チッチさんへのお詫びとコメントお礼 | トップページ | くららの陶猫と---その仲間たち展 ご案内 »
「動物福祉」カテゴリの記事
- 2014-7-12猫迷惑は作られるもの---過去録から(2023.07.14)
- 大阪万博でペットの同行を認める大阪市の愚策(2023.02.24)
- 2023-2-9in Megumi Takeda様情報 犬肉の食用関連(2023.02.11)
- 2022-9-6Megumi Takeda様情報咬傷事故犬の再譲渡による問題(2022.09.22)
- このポスターを見てどう思いますか? シェアから(2022.08.31)
マイクロチップを絶対視するのは危険ですし、目視できる固体識別票との併用は最初から言われていましたね。
マイクロチップが、ペットの”戸籍”となり得る大きな可能性を秘めていることは疑いないので、ここで普及を頓挫させるのは惜しいと思います。
何事も一朝一夕にはなりません。修正しながら進む方向でと、私は考えていますが・・・
ただ、犬の鑑札でさえ普及率が落ち、キャパを超えて犬猫を欲しがる”自称保護活動”の人達の犬猫のたらいまわしや治療放棄が拡大する中、マイクロチップは保護活動現場で、真っ先にグサグサになりますね。
投稿: チッチ | 2010年3月18日 (木) 19時03分
チッチさんコメントありがとうございました
隠居の身ながらこのところ忙しくて書き込みができませんでした
多頭数飼育者に対して何時までも甘い対応で 違法行為を庇うような一部の行政担当者には困ったことです
一般の飼主の3~4人に一人の割で狂犬病予防法違反摘発となれば社会問題となりかねないでしょうし 法の公平性で摘発を手控えていると言われると狂犬病予防法の存在価値はどうなのかと疑問に思います
国民の義務として狂犬病予防法に従い登録している飼主が馬鹿らしいと思わせることのないように 行政も立法された政治家も責任感を持っていただきたいものです
法の適正運用がされなければどんなに良い法律を作っても役立たずです
マイクロチップと目視可能な鑑札の併用は大切なことですね
日本製の高性能リーダーが作られるといいですね S,Ma
投稿: S,Ma | 2010年3月19日 (金) 00時18分
佐上の「どうぶつ基金」が公益法人格を今年2月取得しています。
ご存知でしたか?
どうかしている!
投稿: チッチ | 2010年3月20日 (土) 15時51分
チッチさんコメントありがとうございました
日本中が狂っていますね
政治家が確りされないと 国が崩壊しかねないとさえも思えて不安です
その結果の現れの一例かもしれません
「公益法人格」の基準はどこに求められているのでしょうね?
まじめに努力している団体になかなか下りないのに不思議な現象ですね
行政機関にもつらく厳しい時代のことが他人事になっている世代が増えています
贅沢と平穏無事にならされて 意欲は低く抑えて生きる若者が増えているように感じますね
他方で正反対に苦しむ人々がいても過剰な関心か 無関心か 理性的な中道が少ない
動物関連の活動についても同じようなことが感じられます
「ノーキル」さえ唱えていれば動物あいご家となり「公益性」ありということになるのでしょうか?
闇夜にカラスに墨を塗るという感じがします S,Ma
投稿: S,Ma | 2010年3月21日 (日) 00時14分
佐上にせよ、日本レスキューにせよ、国内でたいした実績もないのに海外に行きたがりますね。
虚栄とビジネス?
地元では申請が通りにくい人ほど内閣府へ駆け込むのは、政治家と芸能人は金で動かしやすいからでしょうか?
鳥取県でも、暴力団がらみがNPO申請をして受理されませんでした。数年以上も前の話です。
鳥取でさえこの始末。まして関西ではと思うと・・・
投稿: チッチ | 2010年3月21日 (日) 18時05分
「特定非営利活動(NPO)法人 社会動物環境整備協会」は、日本レスキュー協会系列ですか?
ご存知でしたら教えて下さい。
投稿: チッチ | 2010年3月25日 (木) 18時17分
チッチさんコメントありがとうございました
チッチさんのお役にたつかどうか?
以下は検索から得た情報です
ご参考までにご覧ください
NPO法人といえども千差万別 洗い直しは必要ですね 安易に認可されすぎているように感じます
2004年以来の経理 役員 活動全てが空欄で社会的に認知されていてよいのか?
ホースメンクラブ事件(整理と再開)
が特定非営利活動法人 社会動物環境整備協会関連と関連しているのか「三浦 慶二」氏がたまたま同姓同名であるのかは不明です
S,Ma
________________________________________
2010-3-26on特定非営利活動法人 社会動物環境整備協会関連
http://www.weblio.jp/content/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E7%92%B0%E5%A2%83%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E8%B3%87%E6%A0%BC%E4%B8%80%E8%A6%A7#.E6.B0.91.E9.96.93.E8.B3.87.E6.A0.BC
日本の環境に関する資格一覧
http://www.weblio.jp/content/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E7%92%B0%E5%A2%83%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E8%B3%87%E6%A0%BC%E4%B8%80%E8%A6%A7#.E6.B0.91.E9.96.93.E8.B3.87.E6.A0.BC
• ドッグライフカウンセラー(民間資格 NPO法人社会動物環境整備協会)
NPO法人データベース
特定非営利活動法人 社会動物環境整備協会
http://www.npo-hiroba.or.jp/search/?c=more&pk=17742
三浦 慶二
団体名 特定非営利活動法人 ワンワンパーティークラブ
________________________________________
ホースメンクラブ事件(整理と再開)
1 名前: :名無しさん@お馬で人生アウト 投稿日: 2001/05/12(土) 09:10 ID:???
ホースメンクラブ事件に関するスレッドです。
この事件は昭和56年に一口馬主会員の愛馬を、会員に不利益になる
形で勝手に転売した事件です。
一口馬主で潰れそうなところ教えてスレにあるものを先ずは整理
して、その後に判明した新事実を紹介します。
2 名前: :名無しさん@お馬で人生アウト 投稿日: 2001/05/12(土) 09:12 ID:???
一口馬主で潰れそうなところ教えて
http://yasai.2ch.net/keiba/kako/978/978540318.html
________________________________________
投稿: S,Ma | 2010年3月26日 (金) 01時37分
早速に有難うございました。
調べてみます。
鳥取のサラ金業者とペットフード店主の仲間に、特定非営利活動法人 社会動物環境整備協会のドッグトレーナーがいます。
ペットフード店主はサイトで”日本レスキュー協会”の谷畑さんと紹介していました。
協会理事長・伊藤氏が、授業料返還訴訟等を起こされた協会の学校は、協会から分離独立して、東京に移ったと言っていましたから、多分、そうでしょう。
投稿: チッチ | 2010年3月26日 (金) 10時39分