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2009年12月 5日 (土)

募金と報道  

招き猫さん

コメントありがとうございました

20年以上も遡りますか かつてある新聞社がペット店が動物愛護団体を装って余剰動物 特に子猫の有料引取りを行っていることを 支援する内容で報道しました

新聞紙面の4分の1くらいのスペースを占める記事であったと記憶しています

「やさしい」「社会貢献」「すばらしい」で褒め称えていました

あるコラムニストも その方のご家族が救護された子猫をその店に託したときの賛辞の言葉を他紙にではありますが投稿されました

「有償であるからには きっときちんと世話をして よいところに譲られるであろう」という趣旨でした

私は即座に新聞社に抗議をいたしました

大々的に報じられた慈善事業のふれこみとは裏腹に 虐待保管をし 餓死も自然死だと豪語する有様で 店主は話し合いにも応ずることなく 警察も証拠不十分として立ち入らず 行政機関も動かず八方塞でした

あまりのひどさに当時の阪神動物救護センターの職員と共に店に行き 集められた子犬子猫を店主から無償で引き取っていました

譲渡をする名目で有償で集められたこねこを 小鳥を輸送する際に用いられたダンボール箱にいっぱいに詰め込み 開封しただけで中身が見えるが子猫の力では食べることもできない缶詰を子猫たちの真ん中に置き 「えさを与えているが食べなくて死んだ」と嘯くような店主でした

当該新聞社に事実確認をして 訂正記事を掲載されるように申し入れましたが ついに謝罪はもとより 訂正記事も出ませんでした

そのような余剰動物たちをやむを得ず引き取り 本当に心身ともに疲れ果てるほどの働きをしていた当時の阪神動物救護センターに対しては いくつものメディアが社会情勢をも考慮することなく 「ノーキル」の人々の垂れ込みに喰らいつき 曲解した叩き記事を書いていました

報道の正義も善意も感じられませんでした

そうして私の中には報道とは信ずるには値しないものであるとの観念ができたように感じます

報道とは知ることの取っ掛かり的な役割であるとの評価をしています

従来も募金についても多くのメディアは特定団体の支援者として「利用」されていました

阪神・淡路大震災被災動物の救護活動で経験しましたが 報道があった日は電話の数が桁違いに増えて 両手に受話器を握るほどに問い合わせがあり ご寄付や物品ご寄贈のお申し出を頂きました

報道のおかげで支援を得られ 私たちの活動が円滑にできたことも認めるところであり その点には感謝もしています

まさに両刃の剣です

その経験から推し量り 募金を募る彼らがメディアを如何に活用するかにかけていることは明白と感じられます

募金についての全てがよくないというつもりは毛頭ありませんが 募金協力をされる側(メディアも個人も)が注意をされなければ怪しげな看板だけの団体等に悪用されかねないと思っています

「兵庫県南部地震動物救援本部」では公的に会計監査を受けて 節約を重ねてあえて残した約8千万円の義捐金を 以後の緊急災害時の動物救護活動に活用されるようにと願い 「緊急災害時動物救援本部」(法人複合組織)に寄贈し管理を委ね 大災害の立ち上げ資金として現在も活用されています

彼のペット店はその後も野生動物の展示販売に違法すれすれのことを続けていましたが社会的に糾弾されたのは永い年月の後でした

国民が知ることの大切さに関心を持ち メディアのすべてを信じることなく 広く情報を求められることがこのような悪質な「募金集金」を目途とする団体個人を糾弾できる唯一の手段かと思います

S,Ma

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