「尼崎ケンネル」
09-12-26 0時49分 S,Ma
尼崎市の犬繁殖業者が無許可で「犬の不適切多頭数飼育」をしている問題で 尼崎市は17日犬繁殖業者「尼崎ケンネル」の施設に緊急立ち入り調査をされた
12月25日兵庫県警察本部と尼崎東署が業者と尼崎市動物愛護センター 市保健所を捜索したと報じられている
10年間に及ぶ違法行為が看過されていたことは大きな問題ではあるが 突然この時期に情報が流され告発された経緯については複雑な背景があるように感じられる
行政機関というところは職場の交代があることは通常であるが 時に自治体の人材の都合により人員配置の時期は一定ではない
地方自治体によっては行政獣医師であっても数十年同じ職場で同じ業務をされる場合もある
尼崎市愛護センターにおいても前任者の任期は比較的長かった
民間人に「ご協力」という名目でかなりの支配をされていたことも周知のこと
そのような状況にも拘らず 所長交代後のこの時期を狙ったというかのごとき告発はなぜなのか?
新任された所長よりも前任者の方がはるかに責任が重いことは誰にも合点がゆくことである 前任者の担当されたその間にも問題は表面化していたし 告発の理由も整っていたはずだ
何らかの理由で意図されたものはなかったのか?
新任の所長がターゲットにされたと勘ぐるのは不自然なのか?
民間でのボランティアと称する動物「不適切飼育」「多頭数飼育」も多数と言ってよい程度に存在する
業者もボランティアも不適切飼育であれば糾弾されなければならないが 私が知る限り「NPO」とつく団体の少なからぬ施設において動物福祉に元付く 動物の適正飼育管理ができているとは感じられない
自分たちは「動物を助けているから多めにみられる権利がある」かのごとき錯覚をされていることが多々ある
私には何らの損得はないのでどの時期であれ 誰が関与されたかは関係はない
しかし 前任者が果たせなかった行政機関としての義務を たまたまこの時期に所長に就任されたがゆえに全責任を背負わされることはあまりにも気の毒であることは否めない
それが行政機関職員の宿命といってしまえばそうなのだろう
職員教育を怠った尼崎市幹部の責任とともに日本中の行政機関が考えなければならないことでもあるように感じる
報道もそのような視点を持たれることも必要ではないだろうか?
10年間になぜ告発が見送られてきたのか?
偶然この時期になっただけなのか?
早期に問題を提起されていたら今日の状況は少なくともある程度は抑制されていたであろうと思う
疑問はあるが 無論 告発されたことは当然のことであり 行政機関も業者も違法を重ねていたことについは言い逃れはできない
県警本部が出動されるにいたったことは 不届きな業者にも警告となり 行政機関にも改めて「動物の愛護及び管理に関する法律」の適正運用に努めていただく契機とされることを願う
行政機関の方々にお願いしたい
かねてから進言しているが 業者 ボランティア NPO 団体 個人を問わず「多頭数飼育」の初期に指導を開始し 現状以上に動物の頭数が増えないように監視をしていただきたい
人員にも限りがあり困難は察するところではあるものの 後日に増えすぎた「多頭数飼育」状況に対応される労力に比較をすれば やはり初期対応が動物にも社会にも行政機関自身にも利があると思う
何事も一面だけを見てすべてを知りえたかと思うことには誤認につながることもあり得ることを警戒していただきたい
報道は事象のすべてを網羅して伝達はできないことは当然であり 編集者の思想や哲学にも左右されることもあるのは これも当たり前ではあろう
各自が物事の見方に新たな視点をもっていただけることは大切なことだと思う S,Ma
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コメント
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「尼崎市愛護センターにおいても前任者の任期は比較的長かった
民間人に「ご協力」という名目でかなりの支配をされていたことも周知のこと
そのような状況にも拘らず 所長交代後のこの時期を狙ったというかのごとき告発はなぜなのか?
新任された所長よりも前任者の方がはるかに責任が重いことは誰にも合点がゆくことである 前任者の担当されたその間にも問題は表面化していたし 告発の理由も整っていたはずだ
何らかの理由で意図されたものはなかったのか?」
図星ですね。
情報頂きました。有難うございます。
類似の策略は国内各地で行われています。
まともな行政獣医に対する執拗な言いがかり、嫌がらせです。
投稿: 招き猫 | 2009年12月27日 (日) 12時38分