« 熊本市動物愛護センター所長さんが「CCクロ」へ見学訪問 | トップページ | 募金と報道   »

2009年12月 5日 (土)

犬や猫の”殺処分ゼロ”が目前 驚きの自治体・・・・なぜ 感想1

09/12/4  024分 文責S,Ma

読売TV 10ch  2009/12/2  22:54 放送 NZERO 

犬や猫の殺処分ゼロが目前 驚きの自治体・・・・なぜ

タイトル通り「犬や猫の殺処分ゼロが目前」であればまさに驚きではあります

報道関係者の勉強不足により衝撃的なタイトルが付けられ 疑問を持つこともしないままに取材したものが どのような啓発効果を狙い 社会的影響を与えるのかについて配慮されているのか問いたい

昨日(12/3)ある報道関係者から「多頭数飼育」について知識や情報を得たい旨のご連絡を頂きました

私からは熊本市についての意見を問いかけました

その報道関係者は「すばらしいと感じた」とのご返事でした

ならば 当ブログをご覧頂き 尚取材したいとのご意向があれば応じますが 「ブログ内容に違和感があり失望されるようであれば取材はされなくてもいいですよ」「あなたのご判断に委ねます」とお伝えしました

そのお方は 「気付かないことに気付かせてもらえたので このような見方があることに関心がもてました」とのご感想でした

私も「ありがとうございます」とご返事いたしました

改めて 取材を申し込まれるとのことで当方も期待させていただいています

多くの国民が報道の信憑性について 疑問を抱いています

社会の各方面から 独自性のなさ 安直さ 専門知識のなさが問われていると感じています

そのような状況にあって 流行の波に乗ったと言うことなのか 熊本市礼賛 殺処分ゼロ!!

犬や猫の殺処分ゼロが目前 驚きの自治体・・・・なぜ

このような報道になるのは「なぜ」?

本題のNZEROについて

1)画面に市民であろう女性が1匹の子猫(生後3-4週令?)を救護して市動管Cへ届けに来られていた

松本獣医師の取られた指導??? 子猫についての対応は驚きでした

「元の親猫の傍に置いてやりなさい さすれば親猫が育てます」

究極の殺処分ゼロではあります

・遺棄の幇助?

・不妊手術の放棄?

・適正譲渡 飼育の崩壊? (近年は猫は屋内飼育を啓発することが基本である)

救護された個人としての市民の方の感情が抑えきれずに 止むを得ない対応としてひそかにもとの場所へと誘導されたのではなく 行政獣医師の意志をもって遺棄を進められた(元の場所へおくと言う言い変えで)ことは行政機関の職員として 獣医師であるないに関わらず非常識に等しい行為であると感じた

しかもこの人は獣医師です

法律第105号に遺棄を禁じて罰則が付けられているのは「なぜ?

この対応策が知識や経験のない一般国民の善意から出た行為と仮定しても 子猫が親元に帰れる環境であるのか その状況を確認し 親との対面が果たせたのかも確認をすべきであり ましてや市民を指導される立場のこの獣医師の行為は無責任の極みであり 「殺処分ゼロ」の妄想に取り付かれたあまりに理性的判断を失っておられると感じさせられる

このような矛盾に何の疑問も持つこともなく褒め称える報道をされるメディアの意識水準の低さが明らかになっていると感じる

子猫は一旦行政機関で引き取り 親猫の不妊手術に協力するのが最低限度の勤めであります

2)不適切多頭数飼育指導が単に生死にこだわるだけにとどまっている

画面を見る限りでは犬個体のQLOには一切触れていない

飼育状況の改善について指導をされている様子が伝わってこない

離れていた1頭は皮膚病のようすであつた

つなぐ場所も適切な環境とは見受けられない 不潔な場所である

市動管Cの保管レベルに準じて とりあえず係留する 狂犬病予防法にもと付く登録を働きかけただけである

その程度で良いと思われるのか 5R(5項目の自由)からは程遠い感である

3)個人繁殖家の 多頭数飼育指導について自力での譲渡を強調されていた

個人の努力で譲渡をさせるに際しては 譲渡対象待機犬の狂犬病予防法にもと付く義務を励行させ 譲渡先の確認と共に不妊手術の指導 実際に適正な飼養がされているのかを確認されることも大切である

全体に取材陣の知識不足が現れている 

汚職議員の取材に際して 「汚職」とは何かを知らずに取材されることはないと思うが この件に限らず動物関連については予備知識なく取材をされていると感じさせる内容となっていることが多い

報道の姿勢が世間に追随しているだけで 取材対象についての最小限の知識の取得と言う基本を蔑ろにされ 勉強されていない結果であると感じる

環境省にも意見を聞きたい 本当にこれがよいのか? 

このような姿勢を支持される議員が立法に携わられることでよいのか? 不安が募ります

取材者によるフィルム編集の結果であるのかもしれないが そうであれば取材を受けた側の意思表示が必要である

松崎所長が神戸で語られたことが本意であれば このような編集は間違っていると指摘をされ訂正報道を 申し入れるべきです

 

« 熊本市動物愛護センター所長さんが「CCクロ」へ見学訪問 | トップページ | 募金と報道   »

動物福祉」カテゴリの記事

コメント

ZEROの放送の後、動物好きの私に、いろんな人が「熊本のセンターのはなし、TVでやってたね~殺処分0にするためにがんばってて、良かったね。」と言ってくれました。
そのたびに「あの子猫はどうなったんだろう? ダックス達は本当に優しい人にもらわれたのか? 繋いでさえいればいい犬たちは、幸せなのか?もしかしたら、生き地獄ってこともあるかもしれない。こんどTVを見る時は、本当にそれが良いことなのか疑ってみて。」と伝えました。

S,Maさんが言うように「多くの国民が報道の信憑性について 疑問を抱いている」のなら良いのですが・・・鵜のみにすることは、怖いことだと思いました。

熊本方式は、職員さんの心だけは、確実に救っているのかな~とも感じました。

ご無沙汰しっぱなしで、なかなかS,Maさんにお会いできないので、コメントしてみました。


コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

« 熊本市動物愛護センター所長さんが「CCクロ」へ見学訪問 | トップページ | 募金と報道   »

2024年11月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
無料ブログはココログ

最近のトラックバック