民主党新政権に望むⅢ 犬不適切多頭数飼育問題
民主党新政権に望むⅢ
犬不適切多頭数飼育問題
2009/9/8 TBSTV総力報道で埼玉犬59匹(生体)多頭数飼育崩壊レスキュー「罪無き犬たちの悲劇のワケ」が取上げられていました
栗橋町は17年間に渡り事実上放置されていたらしく 8/2713:00 町により遺体のみ収容をされたようです
死亡後間もない遺体とともに白骨化した多くの遺体が放置されていたようです
1992/6に社団法人日本動物福祉協会として対応した奈良県天理市で起こった不適切多頭数飼育とよく似ています
この例ではピークには犬(猫鶏も含)200匹がいたとも言われていました
生体はケージに とじ込め 山腹の路地につなぎ飼いされ 死体は小山のごとくに放置され トラックで運び出すほどの数であり 凄惨そのものでした
単身生活者男性高齢者が動物愛護団体と称して有償引取りをし行政機関も当初には善意の行為として見過ごしていました
すぐ隣にはやはり単身生活者女性高齢者が同様な行為をし 宗教の信者であり自らの行である 犬にも耐えさせることが行を勤めさせていることだと主張するような病的な感覚の飼い主でした
行政機関担当者との話し合いの結果「天理エイド」と言う行政機関としては初の譲渡対象犬の保管シェルターをプレハブ建設して頂き良し悪しはさておき全頭が譲渡で解決されました
当時の行政獣医師は献身的に昼夜を問わず取り組まれ それまでの動物福祉知識の理解が乏しかったことを克服され 真摯に私たち民間からの要請を受け入れられました
現在では自発的に知識を得られ 行政獣医師として尊敬する方々となられています
栗橋町のように小規模な行政では予算も乏しく 地方自治体での問題としての対応には人材的にも限界があることは容易に推察できますが 放置されたことは許せないことです
現に事件(明らかに『動物の愛護及び管理に関する法律』違反として取り扱われるべきです)が表面化してからは動物愛護団体に協力を要請し 団体が処理の対応をされています
指導にも応じないこれらの多頭数飼育者には専門的な知識と手法が必要ですが 日本では人材が育っていないことも問題ではあります
天理と同様にこの場の現状を知りながら「預ける」という言葉にすがるように捨て行く人々もまた「動物愛好家」であることも情けない現実です
安楽死処置否定の根底で殺処分よりも遺棄にすがる人々が増えることを考えなければなりません
死を見届けることが飼い主の責務であり 安楽死処置に立ち会えない心の問題でお困りの方を支援するために動物福祉の団体が対応するべきですが わが身可愛さに溺れる団体が多く現状を混迷させています
繁殖業者が職業として制限なく繁殖している現状で人工淘汰を否定しては皺寄せが動物にゆくことは明らかです
殺処分ゼロの妄想から抜け出すためには余剰動物を生み出さない繁殖規制が第一です
新政県下での環境省とされましてはこれらの動物問題が 単に動物だけではなく人の心の問題でもあることに改めて注目し見直していただきたいものです
動物愛護週間を目前にしていますがすでに述べましたように「愛護」から「福祉」へ文言の置き換えからご検討を頂き「動物福祉」として基盤整備をしてください
ブログ開設当初に「動物福祉と動物愛護」について書き込みました
僭越ながらご参考までにご覧ください
バックナンバーをクリックしてからアーカイブを呼び出してください
2007 年4月11日 (水)
【動物福祉は人の福祉と同じです動物が幸せな時代は人も幸せです-S,Ma】
【人も動物も共に幸せであって「共生」の意義がある-S,Ma】
【人が辛さに耐える分 動物の苦痛は救われるが 人が辛さから逃れたければ動物に苦痛を耐えさせることなります どちらもあなたが選ぶことではあります-S,Ma】
« 新政権に望むこと | トップページ | 招き猫さんご投稿ありがとうございました S,Ma »
「動物福祉」カテゴリの記事
- 2014-7-12猫迷惑は作られるもの---過去録から(2023.07.14)
- 大阪万博でペットの同行を認める大阪市の愚策(2023.02.24)
- 2023-2-9in Megumi Takeda様情報 犬肉の食用関連(2023.02.11)
- 2022-9-6Megumi Takeda様情報咬傷事故犬の再譲渡による問題(2022.09.22)
- このポスターを見てどう思いますか? シェアから(2022.08.31)
コメント
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: 民主党新政権に望むⅢ 犬不適切多頭数飼育問題:
» ケノーベルからリンクのご案内(2009/09/10 08:46) [ケノーベル エージェント]
天理市エージェント:貴殿の記事ダイジェストをGoogle Earth(TM)とGoogle Map(TM)のエージェントに掲載いたしました。訪問をお待ちしています。 [続きを読む]
何十年同じ事が続くのでしょうね?
保護活動もどきは昔から草の根で行われ、その流れ、自発的な流れは絶えることはありません。誰かが引退すれば新たな参入がある。
問題は、膨大な経験の蓄積が新規参入者に継承されずにきたことです。好きなことを好きなように好きな時にやっている。
犬猫おばさん、おじさんは膨大な延べ人数になるでしょう、これだけ多くの実働要員がいる分野もまた珍しい。
同時にこれだけ間違った方向へいっている分野もありゃしない。
投稿: 招き猫 | 2009年9月11日 (金) 12時15分
某団体を被告とする寄付金返還等の裁判は証人尋問が終わり、数ヵ月後には第一審判決が出るでしょう。
原告支援サイトは2チャンネラーがらみで、原告代表のネット上での個人プレー、パフォーマンス、嘘やはったりはみっとも良いものではありませんでした。
それはそれ、これはこれ。この裁判、負けたらその負けは大きい。
複数の原告の会支援サイトが証人尋問法廷傍聴記をUPしています。
私のところでそれらを紹介したところ、閲覧者が一気に増大。1日数百人が見ています。
(検索キーワードには、他に”小鳥 里親”なんてものもあります。これでうちのブログが上位ヒットしちゃうの?と意外でした。)
ブログ主達が、ホットなトピック・”レスキュー支援のお願い”に飛びついたり、それがブログからブログへとコピーされていくのは、”自分のブログを見て欲しい”という、ある意味、自然な欲求から、無考えに転載していくのでしょう。個人攻撃が愉しいだけの人達も大勢いますしね。
正義の小旗を振りながら個人攻撃することに、いかに多くの人々がのってくるか、ゴシップに人は群がり、まともな記事をまともに読む人がいかにいかに少ないかでありますよ!
投稿: 招き猫 | 2009年9月14日 (月) 13時00分