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2009年4月

2009年4月26日 (日)

官民 譲渡に関する問題

招き猫さん

ご投稿ありがとうございました

[公的な動物引取り施設運用も、モラルの問題として捉えるより、ガイドラインの確立に向けた取組みが必要と思います。インフラ整備です。]

この点では 多くの自治体で 人材育成が遅れているためにガイドラインの確立にも至らないか ガイドラインはあっても 運用に際しての適材適所に配置すべき人材の不足があると伺えます 

苦情があった例でも また その他の例でも「建物」ができても 責任あるポジションに知識も経験も無い人や 動物福祉に対する改革の意欲の無い人が登用されることにより 混乱がもたらされているのではないかと感じることがあります

基本的になすべきことが分かっていないために 「してはならないこと」 「しなくてはならないこと」の判断に支障があるのではないかと感じた例もありました

最近民間団体での犬の譲渡について 苦情というよりも対応の相談を受けたことがあります

すでに2匹の犬を飼育されていて そのうちの1匹は攻撃性の強い犬種であり 3匹目が譲渡され その新たに譲渡された犬が 先住の犬に攻撃をされて重傷を負ったということでした

特にこの例のように1匹は攻撃性の強い犬種であることが分かっているところへ3匹目の譲渡をされる事が適正であったのか疑問があると感じました 

不適切譲渡は 動物にも飼い主にも周辺社会にも迷惑を及ぼすことが多く 譲渡をする側の安楽死処置回避を優先した 関係者の心の安らぎに偏りすぎる結果がもたらすものであろうと感じています

【安楽死処置回避のための遺棄や多頭数飼育は何としても是正する必要があると考えています-S,Ma

この例では 第一段階では管轄の行政機関での実情把握と指導を要請されるように助言いたしました

3匹目が絶対によくないとまでは申しませんが 私たちのように震災を経験したものは

一家に2匹迄が適正であると判断しています

CCクロ』では3匹目となるご家庭には理由を説明して 譲渡ができないことに対するご理解を頂くようにしています

災害時の避難時等にも 万一の家族の編成や 経済状況に変化がある場合にも対応がしやすいと考えるからです

[「善意」「信頼関係でいこう」式の無造作な間接譲渡]

これらについては『CCクロ』の現在の体制が整う以前には 神戸市での譲渡にも適用され たことがあり 多くの失敗例を追跡調査により確認しています

CCクロ』活動では 官民共に現在の責任ある地位の方々はその点にも十分に理解をされ 官民協働に際して 相互に異論がある場合にも協議により是正して頂いています

官民協働は相互に互角の知識と協調性が必要であり 当事者は絶えず新たな知識の取得に努めて 忌憚無く意見交換ができることが大切であると感じます

官民を問わず 保管管理においても 譲渡に際しても 知識に基づいた理性と 動物にも飼い主にも周辺社会に対しても愛情をもって 可能な限りの将来予測をし 判断できるようになれる訓練が必要です

近年の動物愛護と称される活動団体や個人についても 目先の譲渡頭数にこだわる地方自治体と同様に その活動が気がかりです

多額の募金を受けている団体が 募金協力者に対して裏切ることの無いような活動であるのか大いなる疑問がありますが 募金活動の回数とか 常に見受ける万札も入った募金箱からの金額の推量に拠る判断では到底切り込めるものではないことが残念の一言に尽きます

規制を殆ど受けることなく募金が日常的に行なわれ 実情確認ができないことは 悪を育てているようにも感じます

募金は届出を必要として 募金箱は警察官立会いでなければ開封できない 結果は紙面報道で公開されることも義務付ける とでもしていただきたいものです

堅苦しいと思われがちな譲渡基準や 適正に安楽死処置を判断をする 必要なことをまじめに活動するほどに募金は集めにくいのが実情ではないでしょうか?

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