保健所から犬逃がす、同一犯?元日にも…岐阜・高山 の記事を読んで
保健所から犬逃がす、同一犯?元日にも…岐阜・高山
1月28日14時41分配信 読売新聞
28日午前6時40分頃、岐阜県高山市上岡本町の飛騨保健所犬舎で、保護していた犬4頭が逃げ出しているのを警備員が見つけた。
2頭は近くの駐車場で、残りの2頭は約2キロ離れた同市桐生町の路上で市民が保護した。
高山署などの発表によると、4頭は、飼い主不明や飼育できず引き取った犬で、1頭ずつ犬舎内のオリに入れられていた。犬舎西側のガラス窓が割られており、警備員が最後に見回った28日午前1時半から同6時40分までの間に何者かが侵入して犬を放したらしい。
犬舎では元日にも同様の手口で3頭が逃げ出し、2頭は保護したが、もう1頭は国道41号で車にはねられ死亡した。同署では同一犯による建造物侵入事件として調べている。
同保健所は元日の事件後、オリに鎖と鍵を付けたが、27日夕方、餌を与えた際にオリの鍵を付け忘れた。同保健所は「犬が処分されるのがかわいそうと思い、犬好きな人がやった可能性もある」と話している。
この記事を読んで感じたことです
かつて浮浪犬が多数いた10-20年以前のころには 犬捕獲箱を壊して逃がす人がいることも多々あったが 保健所に収容された犬を逃がすことは 単に建造物侵入としてだけではなく [『動物の愛護及び管理に関する法律』第6章 罰則第44条3項 愛護動物を遺棄した者]として法に違反すると考えられる
殺処分を回避させるためではあろうがあまりにも短慮に過ぎる
現に逃がされた犬は事故死している 逃げても再び浮浪犬としての苦痛を背負わせることにもなる
逃がした人の心は「助けてやった」として 救われたかもしれないが 助けるなら 自治体に申し出て正当な手続きにより飼い主としての義務を果たすことが大切である
報道された写真から見ると保健所の保管施設としても問題である
まだまだこのような旧態依然とした保管状況の施設は沢山あり 『動物の愛護及び管理に関する法律』で国民への適正飼育管理を求められている基本の精神とは裏腹である
逃がした行為を擁護するつもりは無いが こんなところに収容されるのであればと思う気持ちを抱かせる元となっていることも否めない
環境省は来年度から自治体の収容施設の新築 改修を支援し 10年間で殺処分頭数の半減を方針としている
このように 今年になって地方自治体への施設改善のための国家補助が可能になったようだが いまだに「捕獲犬」の収容施設として劣悪環境といえる状況での保管と管理がされているところは少なく無いが 新築 立替等を含む費用としては十分とは言えず 「殺処分施設」から「愛護センター」構想を持つ啓発施設への発展には費用的に困惑されている自治体も多いであろうと思う
動物福祉への国民の関心が高まり 『動物の愛護及び管理に関する法律』が改正をされ2006/6/1施行されたが 議員各位の更なるご理解とご尽力をお願いしたいものです
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