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2009年2月

2009年2月15日 (日)

『フツーの仕事がしたい』観賞感想です

『フツーの仕事がしたい』観賞感想です

2/14土曜日12:30 神戸アートビレッジセンターで 映像グループ ローポジションhttp://lowposi.jugem.jp/?eid=50#comments  の監督 土屋とかち氏の上映前挨拶から始まり70分間の実のあるレポートを見せていただきました

『フツーの仕事がしたい』

ドキュメントの主であるふつうのやや気弱そうな人風なトラック運転手の方が 最悪な労働状況に気付き それを変えようとされる努力 粘り強さ ふつうの人的な中にたたまれていた屈しない強さに感心いたしました

義務を怠り 私利私欲的な権利の追求に明け暮れていた旧国鉄の労組をはじめとするOO労組に悪印象を植え付けられていた私には このドキュメントで主のトラック運転手の方の支援をされていた「連帯」の個人支援労組の地道なご活動にもまた感心いたしました

日本もこのように全うな人々に支えられているところがあると言うことが救いでした

最悪の状況に浸っていても 諦めと 悪環境もそんなものかと悟るが如き毎日に慣らされると それが普通になることの怖さを感じます

動物の問題にもそのまま当てはまることです

劣悪非常な多くの行政での動物の保管管理や 「動物愛護」と名乗る低次元な団体個人の活動家

自らの仕事に疑問を持つと改革の義務を背負うことへの回避かと察します

気が付いても脅迫に耐えられなかったり 毎日の稼ぎに追われると悪環境にも耐えてしまい 変革をしようとする時間にも気力にも余裕がなく 「しかたない」と居直ることで毎日が過ぎてゆくのだと思います 本当は「しかた」はある 努力すれば「しかた」は生まれます

手前味噌のようですが『CCクロ』はそれを実践しています

「普通」の仕事経験に乏しい政治 行政 治安 法曹界の方々には理解を求めることが無理なのかと感じます

しかし この方々に握られている「権利」は絶大で 「義務」を追求されるにもこの方々に好都合な「義務」がこのかたがたにより規定されると言う矛盾に打ちひしがれます

政治にも一流と称される企業にも「善悪」の判断が希薄になり 少しくらいは政治家は汚いものさ と 国民も今やそれが「普通」に思うことに慣らされているように感じるのです

投獄中の国会議員に議員報酬が支払われることを改善できないのもその一例では無いでしょうか

どのような汚職でも「権利」は確保して放されない 選挙権も被選挙権も剥奪されることが少ない政治家と同様に 自らの利益のためにはどのような手段を行使しても従属させようとする 

国民の納税した「金」を私利私欲に使い果たすことに自制できない高級官僚や一部とはいえそのような行為に歯止めを利かせられない公務員が存在していることも無念です

この

『フツーの仕事がしたい』

の他方の主として登場される経営者と似ているところがあるように思います

企業モラルが問われながらも改善にはおぼつかない一流と評価される企業家と共に 政治 行政 法制の矛盾と怠慢に愕然とさせられます

『フツーの仕事がしたい』の監督ご自身も その「フツー」に問いかけをしておられるのだと思います

今の日本の「普通」が「普通」として放置してよいのか いかに「普通」では無いことが「普通」とされ それに気付かされなくなってきているのかを物語っていました

全国各地をめぐり 上映され 話題にも上りつつも 劣悪な労働環境が政治として本気で改革される希望が持てるのか???????

皆さんにもこの映画をご覧くださることをお願いいたします


神戸では2/14土曜日から20/金曜日上映です

神戸アートビレッジセンター 上映スケジュール

http://kavc.or.jp/cinema/

2009年2月 4日 (水)

保健所から犬逃がす、同一犯?元日にも…岐阜・高山 の記事を読んで

保健所から犬逃がす、同一犯?元日にも岐阜・高山

1281441分配信 読売新聞

28日午前6時40分頃、岐阜県高山市上岡本町の飛騨保健所犬舎で、保護していた犬4頭が逃げ出しているのを警備員が見つけた。

 2頭は近くの駐車場で、残りの2頭は約2キロ離れた同市桐生町の路上で市民が保護した。

 高山署などの発表によると、4頭は、飼い主不明や飼育できず引き取った犬で、1頭ずつ犬舎内のオリに入れられていた。犬舎西側のガラス窓が割られており、警備員が最後に見回った28日午前1時半から同6時40分までの間に何者かが侵入して犬を放したらしい。

 犬舎では元日にも同様の手口で3頭が逃げ出し、2頭は保護したが、もう1頭は国道41号で車にはねられ死亡した。同署では同一犯による建造物侵入事件として調べている。

 同保健所は元日の事件後、オリに鎖と鍵を付けたが、27日夕方、餌を与えた際にオリの鍵を付け忘れた。同保健所は「犬が処分されるのがかわいそうと思い、犬好きな人がやった可能性もある」と話している。


この記事を読んで感じたことです

かつて浮浪犬が多数いた10-20年以前のころには 犬捕獲箱を壊して逃がす人がいることも多々あったが 保健所に収容された犬を逃がすことは 単に建造物侵入としてだけではなく [『動物の愛護及び管理に関する法律』第6章 罰則第443項 愛護動物を遺棄した者]として法に違反すると考えられる

殺処分を回避させるためではあろうがあまりにも短慮に過ぎる

現に逃がされた犬は事故死している 逃げても再び浮浪犬としての苦痛を背負わせることにもなる

逃がした人の心は「助けてやった」として 救われたかもしれないが 助けるなら 自治体に申し出て正当な手続きにより飼い主としての義務を果たすことが大切である 

報道された写真から見ると保健所の保管施設としても問題である

まだまだこのような旧態依然とした保管状況の施設は沢山あり 『動物の愛護及び管理に関する法律』で国民への適正飼育管理を求められている基本の精神とは裏腹である

逃がした行為を擁護するつもりは無いが こんなところに収容されるのであればと思う気持ちを抱かせる元となっていることも否めない

環境省は来年度から自治体の収容施設の新築 改修を支援し 10年間で殺処分頭数の半減を方針としている

このように 今年になって地方自治体への施設改善のための国家補助が可能になったようだが いまだに「捕獲犬」の収容施設として劣悪環境といえる状況での保管と管理がされているところは少なく無いが 新築 立替等を含む費用としては十分とは言えず 「殺処分施設」から「愛護センター」構想を持つ啓発施設への発展には費用的に困惑されている自治体も多いであろうと思う

動物福祉への国民の関心が高まり 『動物の愛護及び管理に関する法律』が改正をされ2006/6/1施行されたが 議員各位の更なるご理解とご尽力をお願いしたいものです

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