沖縄の犬多頭数飼育問題
2008/7/31
沖縄の犬多頭数飼育問題
最近の報道に再々取上げられています 沖縄の犬不適切多頭数飼育の飼い主を行政としての告発に踏み切られたことはたいへんよかったと思います
ようやくと言う感はありますが多頭数飼育の対応が大変なことは経験者であれば容易に頷けます
従来私が対処してきましたケースでも 飼育頭数に対する対応脳力についての自己判断力が乏しく 自己抑制が効かないと言う点では「依存症」に近い状況ではないかと感じることが多々あります
不適切多頭数飼育者は世界的にもアニマル・ホーダーとして社会問題視されています
専門家集団が対応されている国もありますが 日本では飼い主に対して専門的なカウンセリングが行なわれたと言う例は殆ど無いと思います
『動物の愛護及び管理に関する法律』の罰則としても罰金と懲役のみで 飼育動物の没収や 期間限定ないしは終生飼育禁止の罰則が無く 極端に言えば罰金さえ払えば再度の飼育を制御できないのです
法改正に際しては必ずこの罰則規定を採用してくださるように働きかけをしなければなりません
多くの動物愛護と称する活動家にも適用されることで 募金目的の多頭数飼育を締め出すことに役立つと感じます 次回は募金に触れます
Yahoo!辞書
アニマル・ホーダー (あにまるほーだー)社会 -2007年2月4日
自分の飼育許容範囲を超えて動物を飼ってしまう人。「過剰多頭飼育者」ともよばれる。「ホーダー」は「貯めこむ人」をさし、病理学用語では「ゴミや物を捨てられずに集めてしまう人」という意味で使われている。
自分の飼育許容範囲を超えて動物を飼ってしまう人。「過剰多頭飼育者」ともよばれる。「ホーダー」は「貯めこむ人」をさし、病理学用語では「ゴミや物を捨てられずに集めてしまう人」という意味で使われている。アニマル・ホーダーは野良犬や野良猫などを見かけると、次々と拾ってしまう。数が増えすぎるとえさを十分に与えられなくなったり、衛生状態を保てなくなったりして、近隣に迷惑をかけることもある。また不妊手術の費用も捻出できなくなり、その結果、拾ってきた動物同士で子供をつくり爆発的に頭数が増えることもあるという。一定の数を超えると動物にとっても環境が悪化し、かえって虐待になりかねない状況も生まれている。
[ 新語探検 著者:亀井肇 / 提供:JapanKnowledge ]
« 不適切多頭数飼育問題について | トップページ | 募金箱についての私見 »
「動物福祉」カテゴリの記事
- 2014-7-12猫迷惑は作られるもの---過去録から(2023.07.14)
- 大阪万博でペットの同行を認める大阪市の愚策(2023.02.24)
- 2023-2-9in Megumi Takeda様情報 犬肉の食用関連(2023.02.11)
- 2022-9-6Megumi Takeda様情報咬傷事故犬の再譲渡による問題(2022.09.22)
- このポスターを見てどう思いますか? シェアから(2022.08.31)
沖縄のケースは、たまたまTVで映像を見たのですが、飼主の男性は
普通の市民生活を営む人とは見えませんでした。家は完全にスラム化
していて敷地内土壌の汚染もひどく、行政指導を重ねる期間をもっと
短縮することを検討しなければ、「行政は何もしない」という住民感情は
残るでしょう。
しかし刑事告訴しても中々、それが状況改善の決め手にならないのが
泣き所ですね。動愛法は、環境という大きな文脈の中での動物愛護を
きちんと謳っている訳ですから、有効な多頭飼育規制を次の法改正で
必ずや実現させたいものですね。
アークエンジェルズのシェルターのある高島では、住民が規制同盟を
結成し、ネットで経過報告やブログでAAの動向を一々取上げていますが、
地方自治体の条例づくりへ向けた積極的な姿勢はありません。市や県に
お任せ、感情的な行政バッシング、議員さんを通しての陳情、署名活動、
・・大体、どこの被害地住民も同様のアクションを起こし、それ以上のこと
はせず、徒に事態を長引かせます。
多頭飼育規制の条文は既にどの団体でも作成済みですが、多頭飼育
被害を(蒙った)蒙っている地域住民に、積極的かつ直接的に、抜本的な
解決に実効性のある罰則付きの法整備を強く望むアクションを起こして貰
いたいものです。国会議員さんにお願いしましただけじゃ心もとないです。
トラブルを抱える地域が、日本動物福祉協会本部や法整備を基軸とした
活動をする「動物との共生を考える会」のような窓口に相談をかけていく事
も全くないですね。
投稿: まねき猫 | 2008年8月16日 (土) 15時30分
まねき猫さん
ご意見を頂きありがとうございました
私は常に申していますが何事も関心を寄せることが第一歩ですね
国民の無関心の結果が 今日の堕落した各界の指導的地位にある方々の悪行を横行させています
行政機関においても関心の無いことは当面先送りにされることが多いと感じています
3年間ほど馬耳東風を決め込めば移動がありますから よほどの熱意があって改革に取り組まれる方でなければ「先例に従って現状維持」が優先されますね
そうして変化もなく時が過ぎてゆきます
人と環境に恵まれたよい時期に適切な関心がよせられるときに 改革ぱ進むように感じます
兵庫県も神戸市もその意味では恵まれていたと言えるでしょう
まだまだしなければならないことが沢山ありますので 人が変わっても退歩しない基盤を築くことが大切だと思います
それを条例等による保障につなげることにより担当者による格差を少なくできることになるでしょうね
動物を救うことのみに徹しているように勘違いをされることがありますが 動物による迷惑を感じている人々の救いとなるように働きかけることが 動物に対する社会的地位の確立につながるものと思います
現状のような「動物」のみに「可哀想」が適用されている動物救護活動?や それに付随する不適切多頭数飼育等は動物にとっても 有利な結果は少ないと感じます
【一匹でも多く適性譲渡で救いたい-S,Ma】
【安易な飼育開始と放棄が動物も人をも不幸にする-S.Ma】
【動物福祉は人の福祉と同じです 動物が幸せな時代は人も幸せです-S,Ma】
私の信念です S,Ma
投稿: S,Ma | 2008年8月17日 (日) 03時28分
ご本「すべての犬に里親を!」とNotsさん主宰のシンポのパンフ(次回からは和文のものをお願いします。大枠は何となく分かっても、英訳の団体名等は見当がつかなくなりま~す。)を有難うございました。
災害時のペット救済対策は、阪神大震災の皆様の経験が立派に生かされ引継がれています。神戸の皆様は本当に良いお仕事を成遂げられました。鳥取では未だ何も具体的にはなされていませんが、行政サイドも災害時のペット救済対策本部設置は必至と考えていて、被災の時には動物愛護協会、日本動物福祉協会に支援要請する考えでいるようですが、そこいら辺、もう少し詰めておいてもいいかなと考えています。
シンポにも勉強のため参加したいのですが、抱えている猫達、高齢の母の健康が順調なら、1日だけなら行けるかな~といったところです。鳥取の行政マン達には是非、参加してもらいたいですね。
ご本のお礼に、CCクロへささやかですが寄付をさせて貰います。本は動物病院の待合室を巡回させた後、図書館に寄贈しますね。
本では言及されていませんでしたが、動物レスキュー時に全国から集まるボラさん達については問題も多いようですね。獣医師会の派遣ボランティア獣医さん達が一様にこぼしてらしたのが、非効率的なボラさん達のことでした。半数以上が被災地にお祭り気分で集まり、働かない。よく働くボラ達はいずれも一家言あり、お互い同士譲らない。優位にたとうと、獣医を自分の味方にひっぱろうとする。無駄な争い事にやたら時間をとられ、「そんな事、俺の知ったことか!俺はそんなことの為にここにいるんじゃない・・」と、それが一番、嫌なことだったとおっしゃっていました。無論、オフレコでと念を押されての忌憚のない話ですが。
取敢えず、この場をお借りして御礼まで。
投稿: m.N | 2008年8月18日 (月) 16時30分
notsではなく、結び目「knots」さんでした。失礼しました。
投稿: m.N | 2008年8月18日 (月) 17時11分
まねきねこさん
ご投稿ありがとうございました
[ご本のお礼に、CCクロへささやかですが寄付をさせて貰います。本は動物病院の待合室を巡回させた後、図書館に寄贈しますね。]
先ずはありがとうございます
本の発送に際して コメントを入れさせていただいていますように 私も一人として登場させていただいてはいますが 阪神・淡路大震災被災動物救護活動に際しては 言及するまでもなく国内外 全国の皆様のご支援があって成し遂げられた事業です
ご本の中で ご参加いただいた全ての方全員に触れていただくことは無理ですので 著者の視点でこのようにまとめていただいたものとして 著者の動物福祉の考えを世に広めてくださるご意志をありがたく思っています
[本では言及されていませんでしたが、動物レスキュー時に全国から集まるボラさん達については問題も多いようですね。]
どのような時代 社会であっても 人が大勢(複数)集まるところで 葛藤があるのは自然のことと 私は受け止めています
震災直後に横浜で世界獣医師大会においてパネリストを務めさせていただいた際にも 会場に来ておられた震災救護活動参加者で「ボランティア間でのいざこざがあった」と質問されたお方がおられました
その際にも同様の意味のお答えをさせていただきました
思想統制をしない 発言の自由があるからこその葛藤であり 若者には大人になるための試練の場であると解されるのも一考かと思います
すでに大人であっても 「一人前の社会人」となるために 「沈黙」するよりも「発言」をすることはよいことだと思います
試練の場に臨む回数を重ねて人は成長できるのではないでしょうか
それでも反対意見には 非人道的手段に頼ってでも排斥しようとする人は 永久に「一人前の社会人」としては成長できない方としてみなすようにしています
一部のネットたたきでも見られることですが それも社会の一現象であり 社会の構成員として存在されているのです
多様な人々が混在するから葛藤があり 「社会運動」などということになるのではないでしょうか?
特に 動物に対する個人の価値観で「有益」か「無益」かと論ずることは平行線の部分が多く 「好き」「嫌い」にも左右される部分に関わるように思いますので 感情的になり過ぎないようにしています
あるブログで犬猫を「わんちゃん」「にゃんこちゃん」と表現することを蔑視されたような書き込みがありました
実は 私も自分の子供と動物には「してあげた」ではなく「してやった」がよいのかなと思ってはいますが 社会の中でそこだけにこだわって利することは少ないようにも感じますので 大勢である「してあげた」で同調しています
我が家の中では「フードやったよ」と言いますが「フード上げたよ」とは言いません
しかし 大切な家族であると言う価値観には変わりありません
それだけ粗末に扱うつもりもありませんし 愛することにも人一倍と自負はしています
考え方は多様であること しかし 限度をわきまえると言う自制心が大切なのだと感じています
【意見は違って当たり前 他人の意見の尊重も忘れずに-S,Ma】
【真実は唯一ですが正義は人の数だけあります-S,Ma】
[Notsさん]
すでに訂正されていますが「Knots」( NPO法人)ですね http://www.knots.or.jp/index.htm
和文書をお送りしたつもりでしたが 失礼いたしました
改めて和文書を発送させていただきました ありがとうございました S,Ma
投稿: S,Ma | 2008年8月21日 (木) 10時16分
「改めて和文書を発送させていただきました 」
いつもお手数をおかけします。有難うございます。鳥取からも参加者があるように、コピーしてあちこちに置かせて貰います。
CCクロは口座番号が分からないので、ご存知でしたら教えて下さい。
さて、先日、名古屋、関東方面の保護活動現場の悲鳴が届いてきました。今や、裏社会が保護活動を乗っ取る勢いだそうです。
反AAのネット活動には到底、この勢いを食止める力はありません。
我々、何とかしなくてはいけませんよ。
投稿: 招き猫 | 2008年8月21日 (木) 17時13分
キーワードは「安楽死」です。
シェルターのある高島の住人や寄付金返還請求をしている原告の会、反AAを標榜する2チャンネラーや個人ブローガーが、アークエンジェルズのホームページの「嘘」を、やっきになって告発しています。ネット上は、加害者の続投する新たな虚偽を被害者達が後追いする格好です。
最近、HPの「ずばり一言」で、林氏はアークの「安楽死処分」の罪を告発・弾劾しました。すると高島住人、おいでやす湖西の掲示板に、アーク弾劾、安楽死絶対反対派が登場しました。
私がガックリきたのは、おいでやすさんの反応です。アークさんの事をよく調べもしないで、そういう事を言うと名誉毀損になりますよと、そういった調子です。
保護活動は引取り業務に他ならず、適正譲渡と不妊・去勢、安楽死処分で初めて継続実施が可能だと
理解されておりません。
投稿: 招き猫 | 2008年8月22日 (金) 20時49分