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2008年7月

2008年7月21日 (月)

不適切多頭数飼育問題について

不適切多頭数飼育問題について

2008/7/17付け朝日新聞掲載記事

「犬猫屋敷」苦情2000件  と見出しにある記事が掲載されました

動物関係の活動をするものにとっては 常にぶつかる大きな社会問題であり 動物福祉の観点からは見過ごすことのできない課題であります

過去においては 報道関係者さえも多頭数飼育者に対する見方は好意的であり 「善意」の動物収容「施設」的な取上げ方が多くされ 情け無い思いをしたものです

このような記事として不適切多頭数飼育が社会問題として取上げられたことはありがたいことです

日本国内での多くの動物収容施設における 動物福祉の基準は非常に甘く 不適切多頭数飼育者と「動物愛護団体」を名乗るような施設との その境界線に大差が無いことが実情と感じます

頭数を多く収容することが多くの救命をしている実績であるかのごとくに評価されるこの国独特の価値観に起因していると考えられます

その結果が【安易な飼育開始と放棄が動物も人をも不幸にする-S.Ma】といった社会性を考慮しない不適切譲渡が「譲渡動物頭数」の実績に固執することにつながり そのことを疑問視する国民が少ないからだと考えられます

多数の多頭数飼育例に対応してきましたが 動物福祉に適った解決に至る例は少数であり 実情は非常に厳しいものです

行政機関にも大きな問題点があり 積極的に指導をされる担当者は稀少であり 餓死死体が複数頭認められ 近隣からの苦情も数年間に及ぶ例で 虐待として告発できる用件があっても告発等の法的処理を敬遠されてきました

記事にも触れておられる奈良の法曹界関係者の犬の不適切多頭数飼育については 行政獣医師の並なら無いご努力の成果であり その行政獣医師の熱意に同感された住民の方も一致団結されて署名活動をされるなどのご努力とご尽力の結果が法廷の場に出されることになったのです

行政機関も国民の多くも 動物福祉に関する知識も改善に結びつける意欲も不足していると感じることが多々あります

確かに面倒な手続きで 裁判の結果が落胆するような例を目の当たりにしますと そこまでしなくてもの発想に陥ることもあるでしょうが 告発して世に問うことが大切だと思います

多くの動物愛護の活動家と自認する人々は自分たちの多頭数飼育は公認されていると勘違いされていることが多く 自分たち以外の多頭数飼育者には厳しく「批判」「指導」をするという矛盾する行為を正当化しています

多頭数飼育者は世界的にも社会問題であり 動物福祉の先進諸外国では警察官の認識も高く 告訴告発にも積極的に取り組まれています

 

私が経験した殆どの多頭数飼育者は「助けた一匹二匹」から始まり 自家繁殖と「救護活動」と称する 収容が重なって増えています

記事にも指摘されていますように 個人の飼育頭数の制限が適切であり 私は最高5匹を限度とすること 施設が整っていても個人の飼育頭数としては 通常は小型の動物で3匹 中型は2匹 大型は1匹が適切と感じています

震災等の緊急避難時に際しても多頭数飼育は人にも動物にも負担が大きくなります

増えた動物を行政機関が介入して譲渡に努めることも大切ですが 基本は増やさない指導に徹することであり 法的に制限をかけて予防に努めることがもっとも大切であると感じます

行政機関のみでの対応には限度があり 官民協働の指導と対応が望まれます

それには官民共に知識と価値観の共有が必要となります

動物福祉に配慮した清潔を基本に 適正な施設での 適正な保護管理の下で育成して 譲渡に際しては

【一匹でも多く適性譲渡で救いたい-S,Ma】 不適切譲渡をしないことに徹することです

【動物福祉は人の福祉と同じです動物が幸せな時代は人も幸せです-S,Ma

『動物の愛護及び管理に関する法律』が適切に運用されることを望みます S,Ma

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