読売新聞夕刊掲載記事 年30万匹「殺処分回避」通達
2007/7/26 木曜日 付け 読売新聞夕刊掲載記事
年30万匹「殺処分回避」通達… (S,Ma注-厚労省が)
「犬猫愛護令」自治体困った
飼い主探し 予算ない
についての私見を述べさせていただきました ご覧ください S,Ma
----- Original Message -----
From:
To:
Sent: Friday, July 27, 2007 11:33 AM
Subject: 厚労省が殺処分回避通達…「犬猫愛護令」に自治体困惑 ニュース 関西発 YOMIURI ONLINE(読売新聞)
「処分は『殺処分』に限定するのではなく、新たな飼い主への譲渡も含まれる」。昨年12月の衆院環境委員会。狂犬病予防法にある「処分」の定義をただす民主党議員の質問に、厚労政務官はそう答弁した。
(S,Ma注-掲載記事の一部抜粋)
この時期に殺処分から救命譲渡に施策を転換せよとの指令は自治体の動物担当各位には困惑を感じられることは当然でしょう
動物に関連する人員も予算も経験や知識も不十分であり 特に人員を含めて予算は削減の方向に向いているのが実情だと思います
神戸市は震災当時 民間との相互協力があったものの 官民協働という活動ではその後は休眠状態でした
社団法人日本動物福祉協会会員の関与により いささか強引とも言われつつも 神戸市の動物行政改革に転機を見出しました
当時の福祉局長へ動物福祉協会会員が劣悪だった現状を報告し 改革を進言し それに対して答えてくださるという転機がありました
内部職員さんたちの熱意ある改革への声援もあり 人材に恵まれたという運気が向いていたと思います
しかし 決して順調な進展とはいえず 紆余曲折の経過があり 福祉協会単独の力ではなく 他の団体や一般のボランティアさんたちのご協力を得て 困難な状況からようやく今日に至りました
現在も神戸市は恒常的に保管動物の譲渡制度のための予算がつけられている状況ではなく 動物医療費のほとんどと人件費 雑費等の多くの部分で負担を動物福祉協会が支援しています
神戸市獣医師会さまにも 譲渡対象待機成犬の不妊手術に特別料金という形でのご支援をいただき フードのご寄贈等で ネスレビューリナー様や動物のグッズ通販のぺピーさまにも ご支援していただいています
市民の皆様も新聞紙やタオル等をご持参してくださり多くの方々のご尽力により維持されています
「 CCクロ」の活動が評価されることはありがたい反面 どの自治体でもたやすく官民協働が実現するものでもないでしょう
官も民も立場の違いと 従来の動物福祉に対する知識と理解の差が大きくあり 民のリーダーにはそれらを克服し 改革をしなければならないという強固な意志が 知識と理性に基づいて実践することを求められているといえると思います
相互信頼にいたるまでには 忍耐とともに努力が必要です
行政に不足しがちな知識と経験を提供できなければ 対等に官民協働の事業とは言えず 従来の慣習による 不適切な管理や譲渡に対しての安易な妥協に終わることは避けなければなりません
単なる行政たたきではなく 理論に基づきよくないことを指摘して 改善への理解をしていただけるような協働でなければならないと思います
現状での社会が求めている動物福祉の適正な思想啓発に対して 自治体の首長さまのご理解は必要欠くべからざるものであり ハードたる建物の基礎があって 職員の意識高揚が育成され 職員のやる気に基づいて国民市民への啓発が発展すること 動物福祉が人の福祉に大きな役割を果たすことをご理解していただかなければ 厚労省が殺処分回避通達をされても現実には即さないものとなりかねません
実例として 兵庫県は知事様のご見識の高さが自治体としての動物福祉の思想改革に大きく作用し 職員から進歩して行きつつあります
幸せな動物に接する人の幸せ 不幸な動物に接する人の不幸 単に動物のためではないことを知っていただきたいですね
自治体として殺処分が抑制できる条件の第一に 行政の保管動物の処遇改善がなければなりません
【安易な飼育開始と放棄が動物も人をも不幸にする-S.Ma】
繁殖に対しても適正な知識の普及と 遺棄や放棄の原因となる過繁殖について知識の遅れに対する啓発は欠かせません
国として何を成し遂げようとされているのか具体的に示されなければ 予算の乏しい地方の自治体には 施設も制度も改革できる基盤は乏しいのではないかと感じます
現状での安易な安楽死処置の否定は不適切多頭数飼育の助長を招きかねません
不適切な殺処分回避の通達とともに 適正な殺処分の啓発 即ち安楽死処置の啓発は動物の福祉には必要です
世界に名だたるRSPCAの活動が沈静しないことは 人と動物の共生に際して すべての人への啓発が無理であること=ネグレクト・虐待をすべてなくすことはできないことを如実に示されていると思います
残念ですが現状で 多くの行政機関での収容動物の保管状況に改善を急がなければならない程度にネグレクトが指摘できます
【実現可能な最高峰が理想 理想を超えたものは空想-S,Ma】
理想の実現には現実を直視しなければ空想の追及になりかねないと感じます
2007/7/30S,Ma
« 報道の値打ち | トップページ | 新しい家族になってくださる皆さんへ »
「動物福祉」カテゴリの記事
- 2014-7-12猫迷惑は作られるもの---過去録から(2023.07.14)
- 大阪万博でペットの同行を認める大阪市の愚策(2023.02.24)
- 2023-2-9in Megumi Takeda様情報 犬肉の食用関連(2023.02.11)
- 2022-9-6Megumi Takeda様情報咬傷事故犬の再譲渡による問題(2022.09.22)
- このポスターを見てどう思いますか? シェアから(2022.08.31)
コメント